上 下
329 / 369

メイド服♪メイド服♪

しおりを挟む
カインはルイスと同じでロングワンピースタイプだなぁ。でも、少し可愛さは入れたい。
ジョージは間違いなくロリータ系。

職人魂に火がつくぜー!

本日も夜はメイド服改造中。

カインはルイスや王子みたいに高身長過ぎないので作りやすい。
女性用の大きいサイズをちょっと改造。長さは足りないので足してっと。

襟はフリル。そしてリボンを付けた。
うん。可愛い。

そして、ジョージのメイド服。
何故だろう。物凄く気合いが入る。

似合うだろうなあ。

丈は膝丈でレースのペチコートで段フリルにする。
やっぱりエプロンドレスタイプだよな!
エプロンのリボンはフワリと大きめ。

作っていてとても楽しい。

クライスと会長の分も作るかー!!

2人の分は色違いのお揃いにしたい。
ジョージのメイド服程では無いがエプロンドレスで可愛く仕上げていく。

気がつくと夜中の2時を回っていた。
今日は先に寝るようにルイスに言っていたけど待ってたかもなあ。
ついつい夢中になってしまった。

そっと部屋のドアを開ける。
うん。良く寝てる。
ベッドに潜り込むとルイスがギュっと抱き着いて来た。
起きてる?寝てるな・・。
寝顔、可愛い。

眠い・・・。爆睡。



翌日の放課後。

お披露目会となった。


「わー。ジョージ可愛い過ぎる!」
「めちゃくちゃ似合う!!」
予想通り評判いい。当の本人は苦笑しているけれど。

「カインはウケる!!」
「プッ似合うよ。」
王子とルイスがお返しとばかりに笑っている。

「ねえ!僕も笑ってよ!凄く複雑なんだけど。」
ジョージはあまりにも皆が褒めるのでブーブー言っている。

「でも、似合うよ。」
「うんうん!僕らも着替えようか?」
お次はクライスと会長のお披露目。

カインとジョージが着替えて戻ると隣の部屋に2人は向かった。


         ・・・・・・・・・・・・


この身体で女装する日が来るとはなあ。
まあ、こう言う文化祭ってやってみたかったんだよね。

「会長。なんか恥ずかしいね。」
「確かにね。元、女性だがこの体だと違和感しかないな。」

お互い照れるので背を向けて着替える。

「クライス着替えた?」
「うん。せーので見せ合いしようよ!」
せーの!

・・・。わー。めちゃくちゃ可愛い。
どうしようって戸惑うくらい可愛すぎるクライス。
こんな性癖があった自分にびっくりする。

「ケビン・・。可愛い過ぎ。」
クライスも顔を赤くして僕に魅入っている。

そっと近づいて抱き着いて来た。

どっ・・・。どうしようも無くドキドキするー!!!!

いや、もう完全に変態じゃないかぁ!

お互いの女装にドキドキしまくるって。

「クライス。凄く可愛いし似合う。でもお互い落ち着こう。」
「ごっ、ごめん。あまりにも可愛くてつい。」
うん。解るよとお互い離れた。

まだ顔赤い。

何とか落ち着いてお披露目に向かった。

ドアを開けると歓声があがった。あっ、ジョージの気持ちがちょっと解るぞ。
「可愛い!」
「会長もクライスもお揃いなのね!可愛いわよ!」

その絶賛って男性としてはやはり複雑だ。

「良かったー。僕だけじゃなくて。」
ジョージは嬉しそうに笑っているし。

「もう。終了ね!僕の可愛い会長はもう見せませーん!」
クライスがクスクスと笑いながら着替えようと言う。

「こら。本番はちゃんとお客さんにもお披露目だからな!」
ルナリーに言われて
「解ってるって姐さん。」
と答えるクライス。
もう本当にクライスにも困ったものだ。

レッスンルームを出て隣の部屋へ。

「お願い。最後にもう1回だけ。」
メイド服脱ごうかと思ったんだけど。
クライスが背後から抱き締めてきた。

うわぁ・・・。
顔が蒸気する。熱い。

「ケビン。可愛い。」
「クライス・・・。」
僕もクライスが猛烈に可愛いと思っているよ。

「やっぱり僕、変態かも。」
本音がポロリと口から出る。
「うん。僕も。」

お互いなら良いか。僕はコスプレに弱いのかもな。執事服のクライス見たら倒れるかもしれない。
等と思いながら着替えた。

文化祭中にお互い抱き着かない様に気をつけようね。と言いながらレッスンルームに戻る。
文化祭の曲決めもしないとね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

従姉が私の元婚約者と結婚するそうですが、その日に私も結婚します。既に招待状の返事も届いているのですが、どうなっているのでしょう?

珠宮さくら
恋愛
シーグリッド・オングストレームは人生の一大イベントを目前にして、その準備におわれて忙しくしていた。 そんな時に従姉から、結婚式の招待状が届いたのだが疲れきったシーグリッドは、それを一度に理解するのが難しかった。 そんな中で、元婚約者が従姉と結婚することになったことを知って、シーグリッドだけが従姉のことを心から心配していた。 一方の従姉は、年下のシーグリッドが先に結婚するのに焦っていたようで……。

一番悪いのは誰

jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。 ようやく帰れたのは三か月後。 愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。 出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、 「ローラ様は先日亡くなられました」と。 何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・

私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜

みおな
恋愛
 大好きだった人。 一目惚れだった。だから、あの人が婚約者になって、本当に嬉しかった。  なのに、私の友人と愛を交わしていたなんて。  もう誰も信じられない。

【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。

西東友一
恋愛
国のため、貴方のため。 私は厳しい王妃修行に努めてまいりました。 それなのに第一王子である貴方が開いた舞踏会で、「この俺、次期国王である第一王子エドワード・ヴィクトールは伯爵令嬢のメリー・アナラシアと婚約破棄する」 と宣言されるなんて・・・

婚約者の義妹に結婚を大反対されています

泉花ゆき
恋愛
伯爵令嬢のケリーティアは侯爵令息であるウィリアムとの結婚を控えている。 いわゆる婚約者同士ということだ。 両家の話し合いもまとまって、このまま行けば順当に式を挙げることになっていたが…… ウィリアムとは血の繋がらない妹のルイスが、いつまでも二人の結婚を反対していた。 ルイスの度重なる嫌がらせは次第に犯罪じみたものになっていき、ウィリアムに訴えても取り合われない……我慢の限界を迎えたケリーティアは、婚約破棄を決意する。 そして婚約破棄をしたケリーティアは遠慮することなくルイスの悪行を暴いていく。 広がってゆく義妹の悪評は、彼女がベタ惚れしているルイス自身の婚約者の耳に入ることとなって…… ※ゆるゆる設定です

【完結】貴方達から離れたら思った以上に幸せです!

なか
恋愛
「君の妹を正妻にしたい。ナターリアは側室になり、僕を支えてくれ」  信じられない要求を口にした夫のヴィクターは、私の妹を抱きしめる。  私の両親も同様に、妹のために受け入れろと口を揃えた。 「お願いお姉様、私だってヴィクター様を愛したいの」 「ナターリア。姉として受け入れてあげなさい」 「そうよ、貴方はお姉ちゃんなのよ」  妹と両親が、好き勝手に私を責める。  昔からこうだった……妹を庇護する両親により、私の人生は全て妹のために捧げていた。  まるで、妹の召使のような半生だった。  ようやくヴィクターと結婚して、解放されたと思っていたのに。  彼を愛して、支え続けてきたのに…… 「ナターリア。これからは妹と一緒に幸せになろう」  夫である貴方が私を裏切っておきながら、そんな言葉を吐くのなら。  もう、いいです。 「それなら、私が出て行きます」  …… 「「「……え?」」」  予想をしていなかったのか、皆が固まっている。  でも、もう私の考えは変わらない。  撤回はしない、決意は固めた。  私はここから逃げ出して、自由を得てみせる。  だから皆さん、もう関わらないでくださいね。    ◇◇◇◇◇◇  設定はゆるめです。  読んでくださると嬉しいです。

(完結)転生したら婚約破棄され負け確定!? の本編とサイドストーリーの纏め

にがりの少なかった豆腐
恋愛
   転生したら婚約破棄され負け確定!? 死にたくないので王国を乗っ取らせていただきます!  の本編とサイドストーリーを纏めた物になります  本編・サイドストーリーともに過去に投稿済みのものです。※手直しは多少しています。  色々他の話も投稿しているので、作品が多くなってきてしまったので纏めた感じです  以下作品紹介↓   〇本編 ・転生したら婚約破棄され負け確定!? 死にたくないので王国を乗っ取らせていただきます!  起きたらいきなり知らない部屋!?   気付けば乙女ゲーの寝取られ公爵令嬢になってる!?   このままじゃ自殺ルート一直線。  だったら唯一生き残る可能性があるバッドエンドの王国乗っ取られルートに進んでやる!  話の進みはすこし遅めです。説明はいらないと言う方は『2・皇子に会うため前線基地へー1: よくある奴らと結末』くらいから読み始めた方が良いかもしれません。  前置きなんていらない! と言う人は『3・アルファリム皇国にてー2: 皇子が気にしている事と、迫られる』くらいから読んでも、たぶん問題なく読めると思います。多少気になる部分は出て来るでしょうけど。   〇サイドストーリー ・夜会の給仕が思う事  王城で行われている夜会に給仕としている新人メイド。本来なら先輩メイドが就くことになっていた場所に無理やり就かされて不安を募らせる。  夜会が終わって悪質貴族に連れて帰られそうになっている所に助けの手が…。  そして気付けば侯爵家に?  何がどうしてこうなったの? ・亡命令嬢の心残り  国内の状況が悪化した。  それを理由に他国へ亡命することになった子爵令嬢のリオナ。  しかし、リオナには昔から思いを寄せている人が居て、今回の騒動で離ればなれになってしまう。  より国の状況が悪化しているとの情報が届く中で、リオナは愛しき人を想う。 ・裏舞台 付き人のメイドより  私はレフォンザム公爵家の令嬢であるミリアお嬢様付きのメイドになります  夜会を前にしたお嬢様の様子が少しおかしいように感じます  ですが私はあくまでメイド  なので、面倒そうな雰囲気である以上、追及はしません。ええ、しませんよ!  ですが、お嬢様になにか不幸なことが起こるのでしたら対処しなければなりませんね。ええ、これは面倒な事ではありませんからね!  ですが、最近王宮内がきな臭くなってきていますので何もないと良いのですが…

伯爵令嬢は身代わりに婚約者を奪われた、はずでした

佐崎咲
恋愛
「恨まないでよね、これは仕事なんだから」 アシェント伯爵の娘フリージアの身代わりとして連れて来られた少女、リディはそう笑った。   フリージアには幼い頃に決められた婚約者グレイがいた。 しかしフリージアがとある力を持っていることが発覚し、悪用を恐れた義兄に家に閉じ込められ、会わせてもらえなくなってしまった。 それでもいつか会えるようになると信じていたフリージアだが、リディが『フリージア』として嫁ぐと聞かされる。    このままではグレイをとられてしまう。   それでも窓辺から談笑する二人を見ているしかないフリージアだったが、何故かグレイの視線が時折こちらを向いていることに気づき――   ============ 三章からは明るい展開になります。  こちらを元に改稿、構成など見直したものを小説家になろう様に掲載しています。イチャイチャ成分プラスです。   ※無断転載・複写はお断りいたします。

処理中です...