328 / 369
メイド服を作ろう
しおりを挟む
翌日、生徒会室に行きパトリックに話をするとめちゃくちゃ喜んでくれた。
「やっぱり喫茶店は文化祭ならでは。それも女装と男装とか。懐かしいなあ。」
パトリックもそう言う文化祭体験者らしく楽しくなってきた!と嬉しそう。
「じゃあ、掲示板に大々的に貼りだします。そしたら生徒も納得してくれますし。」
「あっ。金は取るからね?コーヒーとかの。」
会長がそう言うとパトリックは勿論ですよ!と返答してきた。
メイド&執事喫茶。
昨日決めた概要は飲み物は珈琲と紅茶のみ。
各家庭の料理人が作ったホールケーキを持ち寄りショートケーキサイズにカットしてケーキセットとして販売。
財閥から本物のメイドと料理人を連れてきて彼等が珈琲や紅茶は入れてくれる。
私達はオーダーを取って運ぶだけ。とても簡単なお仕事だ。
さて、問題は衣装。
会長やキャサリンに言わせるとこの時代のメイド服ってシンプルだそうで。もっと可愛くしたい!!と言う。
キャサリンの家のメイド服の1番大きいサイズを数着貰って本日はマッケンジー家の最新のミシンで改造作業をしてみる事にした。
フラーム家のメイド服はグレーのワンピース。
これを可愛くねぇ。
「ねえ?このレースとか使って良いんだよなあ?」
マッケンジー家のミシン部屋には布地やレースやら色々あって創作意欲を掻き立てられる。
「おー。好きに使って良いって言ってたぞ。」
ルイスは私の後ろで座って見学中。
お試しメイド服第1弾。犠牲者はルイスだ。
しかし、1番デカいメイド服でもルイスには合わないな。
サイズ変更からか。
メイド服1着潰すしかないな。
布地を継ぎ足してサイズを大きくしないと肩幅とか絶対入らない。
繋ぎ目は誤魔化せるが良く見ると解るのでレースを付けたりして少し可愛くしていく。
ルイスはやっぱりロングスカートが良いな。
顔的にもフリルって感じじゃない。
グレーのロングワンピースに控え目にレースを付けた。
そして裾にもレースでお洒落に。
襟は白でボタンを赤にしてっと。
おー!大人っぽい感じ。
「ルイス!出来たぞ!」
後ろを振り返るとルイスは椅子に座って転寝していた。
「お?悪ぃ寝てた。」
「いやいや。待たせ過ぎた。これ着てくれ。」
「やっぱり恥ずかしいよなあ。でも、着るぜ。」
ルイスはちょっと照れながらその場で着ていた服を脱いだ。
ロングワンピースにして良かった。
案外・・・。
「可愛いじゃないか!」
「そうか?何だかなあ?」
ルイスは不満そうに鏡を見ている。身長デカいからな。
「明日、皆にお披露目してくれるか?」
「まじか?じゃあジェファーソンのも作ってくれ。一緒にならやる。」
1人なら恥ずかしいよなあ。
良し!同じ様にデカい王子のを作ってしまおう!
1度大きいサイズを作ったので今度は楽勝。
王子はやっぱり可愛い系かな。
フリルかなあ。
丈は膝下。
あー!フリルのサロンエプロンを付けよう!
「出来た!見ろルイス!」
ルイスに見せると爆笑された。
「いやー!こりゃ早く着せたいなあ。」
しかし、1日2着が限界かな。
疲れた。もう夜中だし。
ベッドに入るとルイスがお疲れ様と言って抱き締めてきた。
癒される。
甘えたくなる。
「ルナリー。」
優しくキスをされて腕の中で眠りについた。
・・・・・・・・・・・・
翌日、レッスンルームにてお披露目会。
俺とジェファーソンは隣の部屋で着替える事にした。
「ルイスの方はシンプルなんですね。僕のは・・・。可愛いけど。」
うう・・。照れるなとジェファーソンが少し躊躇している。
珍しい。こう言うの率先して楽しむタイプな筈なのに。
流石に女装はハードルが高いか。
「着ますよ!良し!」
変な気合いを入れてジェファーソンは着替えた。
お互い背を向けて着替え完了。
振り返ると・・・。
「プッ!!ルイス!似合わないぃ!」
「あはは!ジェファーソンも似合わなくは無いが。何か変だなあ!」
お互いの初の女装姿に笑いあってレッスンルームに戻る。
ドアを開けて俺が先に入った。
先ずカインが爆笑した。
「ルイスがヤバい!」
だろうなあ。
「かっ・・・。可愛いわよ・・・。プッ!!」
キャサリンも吹き出したし。
恐る恐る俺の後にジェファーソンが中に入ると。
うーん。やっぱり顔の差だろうか。
笑いながらも似合うって言われている。
「似合うのも複雑ですね。」
ジェファーソン自身は苦笑い。
「2人とも良い感じだな。王子も良い!明日は誰の作ろうかな。これは楽しい。」
デザイナールナリーは非常に満足そう。
「爆笑したカインのを作ってくれ。」
明日は俺が笑ってやる。
カインはゲッと言う顔をしている。
「じゃ、明日はカインとジョージかな。ワクワクだ。」
ルナリーはどんなメイド服にしようかなあと脳内妄想中な様だし。
本日のメイド服お披露目はこんな感じで終了した。
「やっぱり喫茶店は文化祭ならでは。それも女装と男装とか。懐かしいなあ。」
パトリックもそう言う文化祭体験者らしく楽しくなってきた!と嬉しそう。
「じゃあ、掲示板に大々的に貼りだします。そしたら生徒も納得してくれますし。」
「あっ。金は取るからね?コーヒーとかの。」
会長がそう言うとパトリックは勿論ですよ!と返答してきた。
メイド&執事喫茶。
昨日決めた概要は飲み物は珈琲と紅茶のみ。
各家庭の料理人が作ったホールケーキを持ち寄りショートケーキサイズにカットしてケーキセットとして販売。
財閥から本物のメイドと料理人を連れてきて彼等が珈琲や紅茶は入れてくれる。
私達はオーダーを取って運ぶだけ。とても簡単なお仕事だ。
さて、問題は衣装。
会長やキャサリンに言わせるとこの時代のメイド服ってシンプルだそうで。もっと可愛くしたい!!と言う。
キャサリンの家のメイド服の1番大きいサイズを数着貰って本日はマッケンジー家の最新のミシンで改造作業をしてみる事にした。
フラーム家のメイド服はグレーのワンピース。
これを可愛くねぇ。
「ねえ?このレースとか使って良いんだよなあ?」
マッケンジー家のミシン部屋には布地やレースやら色々あって創作意欲を掻き立てられる。
「おー。好きに使って良いって言ってたぞ。」
ルイスは私の後ろで座って見学中。
お試しメイド服第1弾。犠牲者はルイスだ。
しかし、1番デカいメイド服でもルイスには合わないな。
サイズ変更からか。
メイド服1着潰すしかないな。
布地を継ぎ足してサイズを大きくしないと肩幅とか絶対入らない。
繋ぎ目は誤魔化せるが良く見ると解るのでレースを付けたりして少し可愛くしていく。
ルイスはやっぱりロングスカートが良いな。
顔的にもフリルって感じじゃない。
グレーのロングワンピースに控え目にレースを付けた。
そして裾にもレースでお洒落に。
襟は白でボタンを赤にしてっと。
おー!大人っぽい感じ。
「ルイス!出来たぞ!」
後ろを振り返るとルイスは椅子に座って転寝していた。
「お?悪ぃ寝てた。」
「いやいや。待たせ過ぎた。これ着てくれ。」
「やっぱり恥ずかしいよなあ。でも、着るぜ。」
ルイスはちょっと照れながらその場で着ていた服を脱いだ。
ロングワンピースにして良かった。
案外・・・。
「可愛いじゃないか!」
「そうか?何だかなあ?」
ルイスは不満そうに鏡を見ている。身長デカいからな。
「明日、皆にお披露目してくれるか?」
「まじか?じゃあジェファーソンのも作ってくれ。一緒にならやる。」
1人なら恥ずかしいよなあ。
良し!同じ様にデカい王子のを作ってしまおう!
1度大きいサイズを作ったので今度は楽勝。
王子はやっぱり可愛い系かな。
フリルかなあ。
丈は膝下。
あー!フリルのサロンエプロンを付けよう!
「出来た!見ろルイス!」
ルイスに見せると爆笑された。
「いやー!こりゃ早く着せたいなあ。」
しかし、1日2着が限界かな。
疲れた。もう夜中だし。
ベッドに入るとルイスがお疲れ様と言って抱き締めてきた。
癒される。
甘えたくなる。
「ルナリー。」
優しくキスをされて腕の中で眠りについた。
・・・・・・・・・・・・
翌日、レッスンルームにてお披露目会。
俺とジェファーソンは隣の部屋で着替える事にした。
「ルイスの方はシンプルなんですね。僕のは・・・。可愛いけど。」
うう・・。照れるなとジェファーソンが少し躊躇している。
珍しい。こう言うの率先して楽しむタイプな筈なのに。
流石に女装はハードルが高いか。
「着ますよ!良し!」
変な気合いを入れてジェファーソンは着替えた。
お互い背を向けて着替え完了。
振り返ると・・・。
「プッ!!ルイス!似合わないぃ!」
「あはは!ジェファーソンも似合わなくは無いが。何か変だなあ!」
お互いの初の女装姿に笑いあってレッスンルームに戻る。
ドアを開けて俺が先に入った。
先ずカインが爆笑した。
「ルイスがヤバい!」
だろうなあ。
「かっ・・・。可愛いわよ・・・。プッ!!」
キャサリンも吹き出したし。
恐る恐る俺の後にジェファーソンが中に入ると。
うーん。やっぱり顔の差だろうか。
笑いながらも似合うって言われている。
「似合うのも複雑ですね。」
ジェファーソン自身は苦笑い。
「2人とも良い感じだな。王子も良い!明日は誰の作ろうかな。これは楽しい。」
デザイナールナリーは非常に満足そう。
「爆笑したカインのを作ってくれ。」
明日は俺が笑ってやる。
カインはゲッと言う顔をしている。
「じゃ、明日はカインとジョージかな。ワクワクだ。」
ルナリーはどんなメイド服にしようかなあと脳内妄想中な様だし。
本日のメイド服お披露目はこんな感じで終了した。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された侯爵令嬢は、元婚約者の側妃にされる前に悪役令嬢推しの美形従者に隣国へ連れ去られます
葵 遥菜
恋愛
アナベル・ハワード侯爵令嬢は婚約者のイーサン王太子殿下を心から慕い、彼の伴侶になるための勉強にできる限りの時間を費やしていた。二人の仲は順調で、結婚の日取りも決まっていた。
しかし、王立学園に入学したのち、イーサン王太子は真実の愛を見つけたようだった。
お相手はエリーナ・カートレット男爵令嬢。
二人は相思相愛のようなので、アナベルは将来王妃となったのち、彼女が側妃として召し上げられることになるだろうと覚悟した。
「悪役令嬢、アナベル・ハワード! あなたにイーサン様は渡さない――!」
アナベルはエリーナから「悪」だと断じられたことで、自分の存在が二人の邪魔であることを再認識し、エリーナが王妃になる道はないのかと探り始める――。
「エリーナ様を王妃に据えるにはどうしたらいいのかしらね、エリオット?」
「一つだけ方法がございます。それをお教えする代わりに、私と約束をしてください」
「どんな約束でも守るわ」
「もし……万が一、王太子殿下がアナベル様との『婚約を破棄する』とおっしゃったら、私と一緒に隣国ガルディニアへ逃げてください」
これは、悪役令嬢を溺愛する従者が合法的に推しを手に入れる物語である。
※タイトル通りのご都合主義なお話です。
※他サイトにも投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
悪役令嬢が死んだ後
ぐう
恋愛
王立学園で殺人事件が起きた。
被害者は公爵令嬢 加害者は男爵令嬢
男爵令嬢は王立学園で多くの高位貴族令息を侍らせていたと言う。
公爵令嬢は婚約者の第二王子に常に邪険にされていた。
殺害理由はなんなのか?
視察に訪れていた第一王子の目の前で事件は起きた。第一王子が事件を調査する目的は?
*一話に流血・残虐な表現が有ります。話はわかる様になっていますのでお嫌いな方は二話からお読み下さい。
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
政略結婚した夫の愛人は私の専属メイドだったので離婚しようと思います
結城芙由奈
恋愛
浮気ですか?どうぞご自由にして下さい。私はここを去りますので
結婚式の前日、政略結婚相手は言った。「お前に永遠の愛は誓わない。何故ならそこに愛など存在しないのだから。」そして迎えた驚くべき結婚式と驚愕の事実。いいでしょう、それほど不本意な結婚ならば離婚してあげましょう。その代わり・・後で後悔しても知りませんよ?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載中
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる