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国立音楽ホールコンサート前編
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「さあ!楽しもう!」
開演のブザーが鳴り会場は暗転した。
ステージに立つ。
大きく深呼吸。
ライトが点灯すると
うわぁぁぁー!!と歓声が上がった。
「皆さんノネット・クライムのコンサートへようこそ!!」
拍手と歓声と共にスタンディングだ。
「一発目!!新曲!girls Just want to have fun!!」
ギターとドラムで前奏が始まる。
ノリの良いこの曲に会場は盛り上がる。
私も舞台を端から端まで動き回る。
楽しい!!
でも、本当に早く来いよ。会長、クライス!!
歌い終わると拍手喝采で気持ち良い。
「ありがとー!!」
その時だった。会場の入口から会長とクライスが。
え?しー?って?
皆を黙らせろって事?
まあ、いっかあ。やってみよ。
「みんなー!しー!静かにして?」
観客達は不思議そうな顔をしている。
「静かにしたら良い事あるぞー!」
・・・・・・・・・・・・
無事にクライスと僕は音楽ホールへ到着。
車の中で着替えは済ませて急いでホールへ入った。
「ギリギリかな。開演したね。」
舞台の方へ向かおうかと思ったがちょっと待てよ。
「クライス!客席から登場しちゃおうか?」
「え?客席から?」
そうそう。面白そうでしょ?と言うとクライスは微笑んで頷いた。
観客席入口の警護人に
「今からサプライズで客席から登場しますね。」
と言うと警護人も笑って楽しそうですねと通してくれた。
ルナリーは相変わらず伸びのある良い声してるよ。
「良し行こうか。」
クライスとそっと会場に入る。
勿論、お客さんは舞台に夢中だ。
気づけー!ルナリー!!
おっ。解ってくれた。しー!静かにさせてー!
うんうんと頷いている。
会場が静まりかえった。
Oh happy day!!
クライスと共に歌い始めた。
Oh happy day!!!
観客のザワつき始め・・・。キャー!!
と悲鳴の様な声。
そこからは僕らの声なんてかき消されちゃったけど舞台では皆が揃って歌い出してくれた。
そして僕らは握手会状態で会場の中央を歩いていく。
こんなのテレビで見たけど実際に自分がすることになるとはねぇ。
観客達の黄色い声援が心地良い。
漸く前の席にまでたどり着くとアルマーニ王子達が笑顔で手を出して来た。
昨日会ったのに・・・。
握手すると本当に嬉しそうな笑顔が返ってきた。
舞台に上がりマイクを受け取り歌い上げた。
「サプライズ成功!!」
うわぁー!!と言う歓喜の拍手が起こって大満足。
次の歌はカインとルイス。
僕らは舞台袖にはけた。
「もう!会長もクライスも何、2人で楽しそうな登場しているんですか!!」
怒るとこそこ?!
相変わらずなジェファーソン。
「良かった。お帰り。」
皆が笑顔で迎えてくれた。
「まあ、話は後でゆっくりな。」
ルナリーにニヤっと笑われて僕らは照れたように笑い返した。
次曲、島人ぬ宝。
そしてNEVER END。
キャサリンとルナリーがメインで歌い始めた。
この曲って沖縄サミットの時の曲なんだけど。
何か色々と歌詞が・・・。
ねえ?僕らは出逢うべくして出逢ったのかな?
ルナリー、キャサリン、ルイス。そのために転生してきたのかな?
クライス・・・。君に逢うために生まれてきたと思って良い?
「会長どうしたの?」
ちょっと涙腺が緩んでウルウルしているとクライスが背後から聞いてきた。
「感動してた。」
「うん。良い曲だよね。会長に出逢えて良かった。」
うん。僕もそう思っているよ。
「ほら!イチャイチャしない!」
ジョージに突っ込みを入れられてしまった。
「全くー!これから個人曲なのに!緊張してきたぁー。」
大丈夫!頑張れと声をかける。
そして、ジョージの学園天国だ。
ルイスがドラムにルナリーがギター。
ジョージは少し緊張した顔で
「僕のソロ曲だよ!みんな聞いてねー!学園天国!!」
会場はジョージ様コールで賑わう。
Are you ready?
イエーイ!!
ルナリーとルイスがジョージの掛け声に合わせてコール。
お客さんもだんだんと解ってきて最後はノリ良くこなしている。
「THANK YOU !!」
キャー!と黄色い歓声とジョージ様!ジョージ様!とコールが続く。
「皆、ありがとー!次も新曲だよー!」
ルナリー、キャサリン、エミリアでLOVE LOVE LOVE。
しっとりと歌い上げる。
観客はしっとりと幸せそうに切なそうに聞き入っていた。
「次はエミリアのソロ曲だよー!」
「緊張するー!聞いて下さい。桃色の片思い。」
最初は緊張顔だったエミリアだったけどプロだなあ。
しっかりとダンスもこなして歌う。
会場は沢山の男性の声援が聞こえる。
黄色くない・・・。
さあ、ユニット曲だ。
ジェファーソンとルイスと僕で星空のディスタンス。
頑張るか!舞台に上がった。
開演のブザーが鳴り会場は暗転した。
ステージに立つ。
大きく深呼吸。
ライトが点灯すると
うわぁぁぁー!!と歓声が上がった。
「皆さんノネット・クライムのコンサートへようこそ!!」
拍手と歓声と共にスタンディングだ。
「一発目!!新曲!girls Just want to have fun!!」
ギターとドラムで前奏が始まる。
ノリの良いこの曲に会場は盛り上がる。
私も舞台を端から端まで動き回る。
楽しい!!
でも、本当に早く来いよ。会長、クライス!!
歌い終わると拍手喝采で気持ち良い。
「ありがとー!!」
その時だった。会場の入口から会長とクライスが。
え?しー?って?
皆を黙らせろって事?
まあ、いっかあ。やってみよ。
「みんなー!しー!静かにして?」
観客達は不思議そうな顔をしている。
「静かにしたら良い事あるぞー!」
・・・・・・・・・・・・
無事にクライスと僕は音楽ホールへ到着。
車の中で着替えは済ませて急いでホールへ入った。
「ギリギリかな。開演したね。」
舞台の方へ向かおうかと思ったがちょっと待てよ。
「クライス!客席から登場しちゃおうか?」
「え?客席から?」
そうそう。面白そうでしょ?と言うとクライスは微笑んで頷いた。
観客席入口の警護人に
「今からサプライズで客席から登場しますね。」
と言うと警護人も笑って楽しそうですねと通してくれた。
ルナリーは相変わらず伸びのある良い声してるよ。
「良し行こうか。」
クライスとそっと会場に入る。
勿論、お客さんは舞台に夢中だ。
気づけー!ルナリー!!
おっ。解ってくれた。しー!静かにさせてー!
うんうんと頷いている。
会場が静まりかえった。
Oh happy day!!
クライスと共に歌い始めた。
Oh happy day!!!
観客のザワつき始め・・・。キャー!!
と悲鳴の様な声。
そこからは僕らの声なんてかき消されちゃったけど舞台では皆が揃って歌い出してくれた。
そして僕らは握手会状態で会場の中央を歩いていく。
こんなのテレビで見たけど実際に自分がすることになるとはねぇ。
観客達の黄色い声援が心地良い。
漸く前の席にまでたどり着くとアルマーニ王子達が笑顔で手を出して来た。
昨日会ったのに・・・。
握手すると本当に嬉しそうな笑顔が返ってきた。
舞台に上がりマイクを受け取り歌い上げた。
「サプライズ成功!!」
うわぁー!!と言う歓喜の拍手が起こって大満足。
次の歌はカインとルイス。
僕らは舞台袖にはけた。
「もう!会長もクライスも何、2人で楽しそうな登場しているんですか!!」
怒るとこそこ?!
相変わらずなジェファーソン。
「良かった。お帰り。」
皆が笑顔で迎えてくれた。
「まあ、話は後でゆっくりな。」
ルナリーにニヤっと笑われて僕らは照れたように笑い返した。
次曲、島人ぬ宝。
そしてNEVER END。
キャサリンとルナリーがメインで歌い始めた。
この曲って沖縄サミットの時の曲なんだけど。
何か色々と歌詞が・・・。
ねえ?僕らは出逢うべくして出逢ったのかな?
ルナリー、キャサリン、ルイス。そのために転生してきたのかな?
クライス・・・。君に逢うために生まれてきたと思って良い?
「会長どうしたの?」
ちょっと涙腺が緩んでウルウルしているとクライスが背後から聞いてきた。
「感動してた。」
「うん。良い曲だよね。会長に出逢えて良かった。」
うん。僕もそう思っているよ。
「ほら!イチャイチャしない!」
ジョージに突っ込みを入れられてしまった。
「全くー!これから個人曲なのに!緊張してきたぁー。」
大丈夫!頑張れと声をかける。
そして、ジョージの学園天国だ。
ルイスがドラムにルナリーがギター。
ジョージは少し緊張した顔で
「僕のソロ曲だよ!みんな聞いてねー!学園天国!!」
会場はジョージ様コールで賑わう。
Are you ready?
イエーイ!!
ルナリーとルイスがジョージの掛け声に合わせてコール。
お客さんもだんだんと解ってきて最後はノリ良くこなしている。
「THANK YOU !!」
キャー!と黄色い歓声とジョージ様!ジョージ様!とコールが続く。
「皆、ありがとー!次も新曲だよー!」
ルナリー、キャサリン、エミリアでLOVE LOVE LOVE。
しっとりと歌い上げる。
観客はしっとりと幸せそうに切なそうに聞き入っていた。
「次はエミリアのソロ曲だよー!」
「緊張するー!聞いて下さい。桃色の片思い。」
最初は緊張顔だったエミリアだったけどプロだなあ。
しっかりとダンスもこなして歌う。
会場は沢山の男性の声援が聞こえる。
黄色くない・・・。
さあ、ユニット曲だ。
ジェファーソンとルイスと僕で星空のディスタンス。
頑張るか!舞台に上がった。
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