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外交というかオフ会 byダミアン
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翌日、私達は国立ホールへゲネプロへ。
皇太子とエリザベス様はお城でのんびりされる模様。
機械系の専門家のラッセルさんは国へ帰られた。
国立ホールへ向かうバスの中で突然、王子が
「しまったー!!ダミアンに言うの忘れてました!!」
と叫んだ。
「どうしたの?」
キャサリンが心配そうに尋ねる。
「パルドデア国の王子が城へ来るの忘れてました。いや、アルマーニ王子にはゲネプロの件は伝えているんですが・・。」
皇太子は勿論、パルドデア国王子達もダミアン皇太子達が城に居るのは知らないと言う。
「うーん。ダミアン苦手って言ってましたからねー。」
「あー。アルマーニ王子は普通の人じゃ扱い難しいよね。」
城へ戻る?でも、時間も時間も無いよね。大丈夫かな?
と言いつつ音楽ホールへ着いた。
音楽ホールから一応、城へ電話したけれど皇太子は部屋に居るようで伝言と言う形になってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「と言う訳で到着は間もなくかと思いますとジェファーソン様から御伝言です。」
城の使用人からのバッドニュース・・・。
パルドデア国王子達もコンサート来るのかぁぁぁ!
しかも泊まりー?!
ファンって言っていたしなあ。
で?僕はどうしたら良いんだ?
知らないフリをして部屋に籠るか?
それじゃダメなんだよなあ。意を決してエリザベスを迎えに行く。
「エリザベスも外交に付き合ってくれないか?」
「どうされたした?」
キョトンとするエリザベスに訳を話す。
「えー!ちょっと待ってて下さい!着替えます!」
「うん。」
エリザベスの着替えを廊下で待っていると1階が騒がしくなって来た。
どうやら到着したようだ。
王様とお后様が出迎えをしている様子。めちゃくちゃ愛想良い。
アーシェンバードに来た時は・・・。何この差?!
「すみません。お待たせしました!」
エリザベスが可愛いドレスで出て来た。本当に可愛い。
「あー。本当に憂鬱だよ。」
「頑張りましょう!!」
僕は頷く。
王子達は客間に案内された様で僕らも向かう。王様が居るなら何とかなるかな。取り敢えず挨拶だけでも頑張ろう。
「お久しぶりです。アーシェンバード皇太子のダミアンでございます。」
「初めまして。婚約者のエリザベスでございます。」
客間に入り頭を下げる。
「あっ。アーシェンバードの?お久しぶりです。」
パルドデア国王子のアンドレ第1王子が席を立って挨拶をしてくれた。
「ダミアン様にエリザベス様もどうぞ御一緒にお茶でもいかが?」
お后様がそう仰ってくれたので席に着く。
「ダミアン様はジェファーソンと幼なじみなの。明日のコンサートを聞きに来られたんですよ。」
お后様がそう仰った瞬間だった。
「そうなんですか?!ジェファーソン様の!」
アルマーニ第2王子とデイビス第3王子が立ち上がってそれは笑顔で挨拶を!!!
「はい。明日のコンサート楽しみですね。」
そう言うとうんうんと満面の笑み。
逆に怖いよ。はっ・・・初めてだ。アルマーニ王子の笑顔。
「ノネット・クライムは素晴らしいですよね。」
デイビス王子が嬉しそう。
アンドレ王子も横で頷いているし。
ついこの間ジェファーソンと話をしたよな。良しチャレンジだ!
「あっ。あの。誰が推しですか?」
そう聞くと真っ先に
「カイン様です!!あの重低音の声。皆を支えるベースは最高ですよね!」
アルマーニ王子が幸せそうに答える。
何を妄想しているか想像つくが横のエリザベスが凄く嬉しそうな顔をしている。
「僕はジェファーソン様とキャサリン様ですね。お二人共、最高何ですよ!」
とデイビス王子が。
「僕は全員と言うと何時もアルマーニに怒られるんですよ。欲張り過ぎだって。」
とアンドレ王子がクスクスと笑っている。その発言にアルマーニ王子がツッコミを入れているし。
あれ?こんなに兄弟仲良しだっけ?
前と全然印象が違う。
これがジェファーソンの言っていたレコード効果?
「ダミアン様とエリザベス様は?」
アルマーニ王子に聞かれたのでこの前の電話の通りに
「ルナリー様ですね!」
と答えると彼女の声は凄いよねー!と3人とも頷く。
「私はクライス様とケビン様です!!」
エリザベスがお似合いですと言いそうだったのでドレスを引っ張ってちょっと止めた。
「クライス様もケビン様も素晴らしい歌声です!」
3人ともうんうんと頷く。
僕達の会話を王様とお后様がニコニコと嬉しそうに聞いていらして何か不思議な感じだ。
ジェファーソンの言ったとおりに場は盛り上がりラジオ輸入の件の話もする事が出来た。
今までだったらめちゃくちゃ関税かけられてたと思う。
パルドデア国とはあんまり輸出入が頻繁じゃ無かったし。
「本当にラジオって凄い発明ですよね。」
そう思ったし褒めておこう。
「我が国の機械系の技術者は素晴らしいんですよ。でも、アーシェンバードの建築家も凄いですよね。」
アルマーニ王子に初めて褒められたー!!
「ありがとうございます。ラジオ輸入の際は宜しく御願いします。」
何とか纏まった!
その後はお昼ご飯まで一緒に食べた。
アルマーニ王子のノネット・クライム愛が凄くてエリザベスの幸せそうな微笑みが止まらず何か口走らないか焦ったが・・。
とても有意義な外交になった。
皇太子とエリザベス様はお城でのんびりされる模様。
機械系の専門家のラッセルさんは国へ帰られた。
国立ホールへ向かうバスの中で突然、王子が
「しまったー!!ダミアンに言うの忘れてました!!」
と叫んだ。
「どうしたの?」
キャサリンが心配そうに尋ねる。
「パルドデア国の王子が城へ来るの忘れてました。いや、アルマーニ王子にはゲネプロの件は伝えているんですが・・。」
皇太子は勿論、パルドデア国王子達もダミアン皇太子達が城に居るのは知らないと言う。
「うーん。ダミアン苦手って言ってましたからねー。」
「あー。アルマーニ王子は普通の人じゃ扱い難しいよね。」
城へ戻る?でも、時間も時間も無いよね。大丈夫かな?
と言いつつ音楽ホールへ着いた。
音楽ホールから一応、城へ電話したけれど皇太子は部屋に居るようで伝言と言う形になってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「と言う訳で到着は間もなくかと思いますとジェファーソン様から御伝言です。」
城の使用人からのバッドニュース・・・。
パルドデア国王子達もコンサート来るのかぁぁぁ!
しかも泊まりー?!
ファンって言っていたしなあ。
で?僕はどうしたら良いんだ?
知らないフリをして部屋に籠るか?
それじゃダメなんだよなあ。意を決してエリザベスを迎えに行く。
「エリザベスも外交に付き合ってくれないか?」
「どうされたした?」
キョトンとするエリザベスに訳を話す。
「えー!ちょっと待ってて下さい!着替えます!」
「うん。」
エリザベスの着替えを廊下で待っていると1階が騒がしくなって来た。
どうやら到着したようだ。
王様とお后様が出迎えをしている様子。めちゃくちゃ愛想良い。
アーシェンバードに来た時は・・・。何この差?!
「すみません。お待たせしました!」
エリザベスが可愛いドレスで出て来た。本当に可愛い。
「あー。本当に憂鬱だよ。」
「頑張りましょう!!」
僕は頷く。
王子達は客間に案内された様で僕らも向かう。王様が居るなら何とかなるかな。取り敢えず挨拶だけでも頑張ろう。
「お久しぶりです。アーシェンバード皇太子のダミアンでございます。」
「初めまして。婚約者のエリザベスでございます。」
客間に入り頭を下げる。
「あっ。アーシェンバードの?お久しぶりです。」
パルドデア国王子のアンドレ第1王子が席を立って挨拶をしてくれた。
「ダミアン様にエリザベス様もどうぞ御一緒にお茶でもいかが?」
お后様がそう仰ってくれたので席に着く。
「ダミアン様はジェファーソンと幼なじみなの。明日のコンサートを聞きに来られたんですよ。」
お后様がそう仰った瞬間だった。
「そうなんですか?!ジェファーソン様の!」
アルマーニ第2王子とデイビス第3王子が立ち上がってそれは笑顔で挨拶を!!!
「はい。明日のコンサート楽しみですね。」
そう言うとうんうんと満面の笑み。
逆に怖いよ。はっ・・・初めてだ。アルマーニ王子の笑顔。
「ノネット・クライムは素晴らしいですよね。」
デイビス王子が嬉しそう。
アンドレ王子も横で頷いているし。
ついこの間ジェファーソンと話をしたよな。良しチャレンジだ!
「あっ。あの。誰が推しですか?」
そう聞くと真っ先に
「カイン様です!!あの重低音の声。皆を支えるベースは最高ですよね!」
アルマーニ王子が幸せそうに答える。
何を妄想しているか想像つくが横のエリザベスが凄く嬉しそうな顔をしている。
「僕はジェファーソン様とキャサリン様ですね。お二人共、最高何ですよ!」
とデイビス王子が。
「僕は全員と言うと何時もアルマーニに怒られるんですよ。欲張り過ぎだって。」
とアンドレ王子がクスクスと笑っている。その発言にアルマーニ王子がツッコミを入れているし。
あれ?こんなに兄弟仲良しだっけ?
前と全然印象が違う。
これがジェファーソンの言っていたレコード効果?
「ダミアン様とエリザベス様は?」
アルマーニ王子に聞かれたのでこの前の電話の通りに
「ルナリー様ですね!」
と答えると彼女の声は凄いよねー!と3人とも頷く。
「私はクライス様とケビン様です!!」
エリザベスがお似合いですと言いそうだったのでドレスを引っ張ってちょっと止めた。
「クライス様もケビン様も素晴らしい歌声です!」
3人ともうんうんと頷く。
僕達の会話を王様とお后様がニコニコと嬉しそうに聞いていらして何か不思議な感じだ。
ジェファーソンの言ったとおりに場は盛り上がりラジオ輸入の件の話もする事が出来た。
今までだったらめちゃくちゃ関税かけられてたと思う。
パルドデア国とはあんまり輸出入が頻繁じゃ無かったし。
「本当にラジオって凄い発明ですよね。」
そう思ったし褒めておこう。
「我が国の機械系の技術者は素晴らしいんですよ。でも、アーシェンバードの建築家も凄いですよね。」
アルマーニ王子に初めて褒められたー!!
「ありがとうございます。ラジオ輸入の際は宜しく御願いします。」
何とか纏まった!
その後はお昼ご飯まで一緒に食べた。
アルマーニ王子のノネット・クライム愛が凄くてエリザベスの幸せそうな微笑みが止まらず何か口走らないか焦ったが・・。
とても有意義な外交になった。
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