289 / 369
涼し~い♪
しおりを挟む
レコード予約開始日!
初日だからなあー。
皆は焦っても仕方ないからコンサート曲を考えようかと言う話になった。
「あっ。パトリックが来るって言ってた。」
そう言うとちょっと皆、何故?と不満そうではあったけど。
「ルナリーの宿題が終わったから良しとしますか。今年の夏は楽勝ですねー。」
と王子は笑った。そうなのだよ。本当に有難い。
レッスンルームのドアがノックされた。噂をすれば何とやら。
「あの。ガードナーです。入ります。」
「おはようございます!」
大司教さんも一緒だった。本当に仲良し兄弟なんだなあ。後ろから警護人3人が何やら運んで来た。
「これ。キャサリンさんのリクエスト。」
パトリックは警護人に床に置くように指示して下がらせた。
「扇風機!!」
ちょっと材料不足で簡単なやつしか出来ませんでした。
とパトリックは少し不満気味に呟いた。
扇風機の羽は3枚、ちゃんと羽に触れられ無いようにガードする囲いもされている。しかも私達の人数分作ってきている。
「これは?キャサリンの言ってたやつですか?」
王子が聞くとパトリックは頷く。
「回してみるね。」
コンセントに繋いでスイッチを押す。クルクルと回り風が来るーーー!
皆はわー!と叫び扇風機の前へ。
「涼しい!凄い!」
「風が起こってるよ?!」
感動している。凄い!凄い!とはしゃぎまくり。
パトリックはキャサリンに
「この前はごめんなさい。取り敢えずこれで許して下さい。」
と呟いた。
キャサリンはありがとうね。と言って嬉しそう。
「まだ弱風だけだし、首振り機能も無いんですがね。」
不満の理由はそこか。なるほど。
ボードウェン国の夜は日本の夏より涼しい。湿度が低いしまだ地球も温暖化していない。
でも、扇風機は有難い。
「えっと。あとこれは皆さんにも作ったのでどうぞ。」
パトリックはペコっと頭を下げた。
「ありがとう!こんな珍しい物!買い取るよ?」
王子がそう言うとパトリックはうーん?と首を傾げる。
「あの。その。」
大司教さんを不安そうに見詰める。
大司教さんは仕方ないなあと言う顔をして
「もし、良かったらマッケンジー家で扇風機を作る様にして頂けると嬉しいんですが?」
「うちで?!」
ルイスが良いのか?とちょっと困惑気味。
「まだ15歳だし。発明は結局、親の金になる。あと。えーと。」
パトリックはちょっと考え混んでまた大司教さんを見た。
「まあ、何と言いますか。発明する事でそう言う風に見られたくない。注目を浴びたくないってのがパトリックの本音ですね。」
「なるほど。」
解らなくもない。
「お金は欲しいけど。まだ専門的な大学にも言っていないし。発想を聞かれても困る。注目を浴びるの怖い。変に疑われたくない。」
「疑われるのって1番厄介だもんね。」
「それ解るなあ。」
キャサリンと会長がうんうんと頷く。
「取り敢えず。発明品はマッケンジー家で預かって販売。利益は親に内緒で欲しい。」
パトリックはルイスにペコっと頭を下げた。
ルイスは親父に相談するよ。多分OKと言った。グレンさんなら気持ちを理解してくれるだろう。
「助かります。電気の回路とかの図案はOKが出たらで。」
「了解。」
パトリックはまたペコっと頭を下げた。
「ありがとうございます。良かったね。パトリック。」
大司教さんがポンポンと頭を撫でるとはにかんだ様に笑顔を見せる。
「そう言えば予約は?レコードの。」
王子が思い出した様に言うと大司教さんは勿論、他の者に任せて来てますよ。滑り出しは順調!と言ってくれた。
「よし!目指せ5000枚予約!」
今回はいけそうな気がする。
「じゃあ、教会に戻ります!週明けにでも予約の中間報告の電話しますね。」
と言って大司教さんは笑顔でレッスンルームを出る。
パトリックもちょっとお辞儀して出て行った。
「何か全員貰っちゃいましたね。」
王子がしみじみと扇風機を見る。
「彼なりの謝罪なんでしょうね。」
会長は有難く頂きます。と嬉しそうだ。
「あ~~~♪」
扇風機の前でジョージが。
「これ楽しい!!」
「子供の頃良くやったよなあ。」
プッ!ジョージかやると可愛い。
「僕もやるー!」
あ~~~~♪あ~~~~♪
クライスもカインまで。楽しそうだ。
「あっ。狡いですよ。」
王子まで。
「扇風機あるあるだね。」
会長がクスクスと笑いながら4人を見て笑う。
「やっぱりやりたくなるわよねー。」
キャサリンも嬉しそうで良かった。
パトリックとの仲もちょっとはましになったかなあ。
今年の夏は涼しく過ごせそうだ。
初日だからなあー。
皆は焦っても仕方ないからコンサート曲を考えようかと言う話になった。
「あっ。パトリックが来るって言ってた。」
そう言うとちょっと皆、何故?と不満そうではあったけど。
「ルナリーの宿題が終わったから良しとしますか。今年の夏は楽勝ですねー。」
と王子は笑った。そうなのだよ。本当に有難い。
レッスンルームのドアがノックされた。噂をすれば何とやら。
「あの。ガードナーです。入ります。」
「おはようございます!」
大司教さんも一緒だった。本当に仲良し兄弟なんだなあ。後ろから警護人3人が何やら運んで来た。
「これ。キャサリンさんのリクエスト。」
パトリックは警護人に床に置くように指示して下がらせた。
「扇風機!!」
ちょっと材料不足で簡単なやつしか出来ませんでした。
とパトリックは少し不満気味に呟いた。
扇風機の羽は3枚、ちゃんと羽に触れられ無いようにガードする囲いもされている。しかも私達の人数分作ってきている。
「これは?キャサリンの言ってたやつですか?」
王子が聞くとパトリックは頷く。
「回してみるね。」
コンセントに繋いでスイッチを押す。クルクルと回り風が来るーーー!
皆はわー!と叫び扇風機の前へ。
「涼しい!凄い!」
「風が起こってるよ?!」
感動している。凄い!凄い!とはしゃぎまくり。
パトリックはキャサリンに
「この前はごめんなさい。取り敢えずこれで許して下さい。」
と呟いた。
キャサリンはありがとうね。と言って嬉しそう。
「まだ弱風だけだし、首振り機能も無いんですがね。」
不満の理由はそこか。なるほど。
ボードウェン国の夜は日本の夏より涼しい。湿度が低いしまだ地球も温暖化していない。
でも、扇風機は有難い。
「えっと。あとこれは皆さんにも作ったのでどうぞ。」
パトリックはペコっと頭を下げた。
「ありがとう!こんな珍しい物!買い取るよ?」
王子がそう言うとパトリックはうーん?と首を傾げる。
「あの。その。」
大司教さんを不安そうに見詰める。
大司教さんは仕方ないなあと言う顔をして
「もし、良かったらマッケンジー家で扇風機を作る様にして頂けると嬉しいんですが?」
「うちで?!」
ルイスが良いのか?とちょっと困惑気味。
「まだ15歳だし。発明は結局、親の金になる。あと。えーと。」
パトリックはちょっと考え混んでまた大司教さんを見た。
「まあ、何と言いますか。発明する事でそう言う風に見られたくない。注目を浴びたくないってのがパトリックの本音ですね。」
「なるほど。」
解らなくもない。
「お金は欲しいけど。まだ専門的な大学にも言っていないし。発想を聞かれても困る。注目を浴びるの怖い。変に疑われたくない。」
「疑われるのって1番厄介だもんね。」
「それ解るなあ。」
キャサリンと会長がうんうんと頷く。
「取り敢えず。発明品はマッケンジー家で預かって販売。利益は親に内緒で欲しい。」
パトリックはルイスにペコっと頭を下げた。
ルイスは親父に相談するよ。多分OKと言った。グレンさんなら気持ちを理解してくれるだろう。
「助かります。電気の回路とかの図案はOKが出たらで。」
「了解。」
パトリックはまたペコっと頭を下げた。
「ありがとうございます。良かったね。パトリック。」
大司教さんがポンポンと頭を撫でるとはにかんだ様に笑顔を見せる。
「そう言えば予約は?レコードの。」
王子が思い出した様に言うと大司教さんは勿論、他の者に任せて来てますよ。滑り出しは順調!と言ってくれた。
「よし!目指せ5000枚予約!」
今回はいけそうな気がする。
「じゃあ、教会に戻ります!週明けにでも予約の中間報告の電話しますね。」
と言って大司教さんは笑顔でレッスンルームを出る。
パトリックもちょっとお辞儀して出て行った。
「何か全員貰っちゃいましたね。」
王子がしみじみと扇風機を見る。
「彼なりの謝罪なんでしょうね。」
会長は有難く頂きます。と嬉しそうだ。
「あ~~~♪」
扇風機の前でジョージが。
「これ楽しい!!」
「子供の頃良くやったよなあ。」
プッ!ジョージかやると可愛い。
「僕もやるー!」
あ~~~~♪あ~~~~♪
クライスもカインまで。楽しそうだ。
「あっ。狡いですよ。」
王子まで。
「扇風機あるあるだね。」
会長がクスクスと笑いながら4人を見て笑う。
「やっぱりやりたくなるわよねー。」
キャサリンも嬉しそうで良かった。
パトリックとの仲もちょっとはましになったかなあ。
今年の夏は涼しく過ごせそうだ。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。
なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。
そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。
そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。
クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。
突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。
だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。
そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。
【完結】救済版:ずっと好きだった
ユユ
恋愛
『ずっと好きだった』を愛読してくださった
読者様にお応えして、救済版として作りました。
あのままでいいという方は読まないでください。
かわいそうなエヴァンとライアンの為のものです。
『ずっと好きだった』を読まないとこの話は理解できないようになっています。
章分けしています。
最初はエヴァン。次はライアン。
最後はライアンの子の章です。
エヴァンとライアンの章はそれぞれ纏めて公開。
ライアンの子の章は1日1話を公開します。
暇つぶしにどうぞ。
* 作り話です。
* 完結しています。
* エヴァンの話は別ルートです。
* ライアンの話は転生ルートです。
* 最後はライアンの子の話しです。
王女殿下に婚約破棄された、捨てられ悪役令息を拾ったら溺愛されまして。
Rohdea
恋愛
伯爵令嬢のフルールは、最近婚約者との仲に悩んでいた。
そんなある日、この国の王女シルヴェーヌの誕生日パーティーが行われることに。
「リシャール! もう、我慢出来ませんわ! あなたとは本日限りで婚約破棄よ!」
突然、主役であるはずの王女殿下が、自分の婚約者に向かって声を張り上げて婚約破棄を突き付けた。
フルールはその光景を人混みの中で他人事のように聞いていたが、
興味本位でよくよく見てみると、
婚約破棄を叫ぶ王女殿下の傍らに寄り添っている男性が
まさかの自分の婚約者だと気付く。
(───え? 王女殿下と浮気していたの!?)
一方、王女殿下に“悪役令息”呼ばわりされた公爵子息のリシャールは、
婚約破棄にだけでなく家からも勘当されて捨てられることに。
婚約者の浮気を知ってショックを受けていたフルールは、
パーティーの帰りに偶然、捨てられ行き場をなくしたリシャールと出会う。
また、真実の愛で結ばれるはずの王女殿下とフルールの婚約者は───
【完結】些細な呪いを夫にかけ続けている妻です
ユユ
ファンタジー
シャルム王国を含むこの世界は魔法の世界。
幼少期あたりに覚醒することがほとんどで、
一属性で少しの魔力を持つ人が大半。
稀に魔力量の大きな人や
複数属性持ちの人が現れる。
私はゼロだった。発現無し。
政略結婚だった夫は私を蔑み
浮気を繰り返す。
だから私は夫に些細な仕返しを
することにした。
* 作り話です
* 少しだけ大人表現あり
* 完結保証付き
* 3万5千字程度
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる