上 下
216 / 369

男同志の真面目な話。下ネタではないぞ

しおりを挟む

ジェファーソンから電話?何だろう。

ルナリーも帰宅したし明日はミサコンサートだし風呂入って寝るかと思っていた時だった。


「もしもし?ルイス?」

「どうした?」

電話口でクスクスと笑うジェファーソン。

気持ち悪いって。


「僕ね!プロポーズしたんです!」

「あー。そりゃ良かった。」

相変わらず冷たい!とブーブー言うジェファーソン。

どうせOKだったから電話して来たくせに。


「OKだったんだろ?」

聞いて欲しいんだろうから聞いてみる。

「はい!卒業したら結婚します!」

良かったじゃねーか。ジェファーソンも幸せそうだし俺もルナリーも頑張らないとな!


「で、お願いがあるんです!」

「何だ?」


ジェファーソンが急に無言になる。

「誰にも言わないで下さいね!」

「ルナリーには言うかもしれない。」

そこは正直に言う。ルナリーに隠し事はしたくない。


「ルナリーか。まあ、仕方ないです。王族って結婚するまで出来ないじゃないですか。」

「ああ。え??したのか?!」

俺も我慢したのに!とちょっと文句を言うと違います!と否定してきた。


「ルイスってそのー。あのー。誰に習ったんですか?」

ん?誰に?

「え?何を?」

「エッチですよ!」

ああ!性教育って学校で習わねーし。王族って指南役みたいなのに習うって聞いた事ある。

財閥も似たようなもんだ。執事とかから習ったり中にはメイドとやったりする奴もいると聞いた事ある。


しまった!前世の知識とは言えない!

結婚前なら習っているからまだしも突然やるとか普通じゃ有り得ないんだったな。

「うちの家、性教育がしっかりしていて!早くに父親に習った!」

もうそう言うしか無いだろう。


「グレンさんかあ。しっかりされている御両親で羨ましい。親から聞くならまだしも他人から聞きたく無いですよね!」


そうか?親から指導って絶対嫌だがそれは置いといて。


「今はしなくて大丈夫なんですが。昔の王族はそう言う指南役の女性を抱かなくては行けなかったんですよ!」

絶対に嫌だ!とジェファーソンは憤慨している。


確かに嫌だよな。好きでも無い女とはしたくない。


「今は?習うの?」

そう聞くとはい。。と小さく返事が来た。

「じゃあ、この前、同じ部屋になってもやれなかったんだ?」

しまったな。知らなかったのかー!冷やかしすぎたな。

ん?待てよ。じゃあ皆、きちんと知らないのに何となく冷やかしてたって事か。笑えてくる。


「何をするかは知ってます。そりゃ人体の図鑑とか見た事ありますし。」

「あー。あれなー。なるほど。」

あれか。リアルなので結構図鑑なのにエッチな気分になるやつね。


「でもね。途中が解りません!」

ピュアって怖い。教えろってか?まじかー!!

「そうだよな。」


「だけど!形式上で習うの恥ずかしいって言うか。何かもういかにも!って言うのが嫌だ。」

気持ちは解らなくもない。



「直ぐにとは言わないからさ。卒業までに教えて下さい。」

ジェファーソンが真剣だって言うのが伝わる。

こいつも王族なのに変わったよな。昔ならそのままの仕来りに従っただろうに。

俺達の存在が原因かもなあ。この世界の世界観をぶっ壊す。



「ああ。取り敢えずやり方くらいなら。」

恥ずかしいが友達とのエロ話だと思えば良いか。


「本当に?良かったー!!」

ジェファーソンが凄く嬉しそうな声でありがとう!と言ってきた。


「じゃ、明日コンサート頑張りましょう!」

ジェファーソンは悩みが晴れたように電話を切った。


そうか。この世界AVもエロ本も無いじゃないか!今、気づいた。

テレビは無いけど。本もそう言うの無いもんな。



庶民はどうしてるんだろうなあ?

俺、本当に産まれた家に恵まれたな。良かった。執事とかに改めて習いたく無いし。



さーて、風呂入って寝よー!
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【1/21取り下げ予定】悲しみは続いても、また明日会えるから

gacchi
恋愛
愛人が身ごもったからと伯爵家を追い出されたお母様と私マリエル。お母様が幼馴染の辺境伯と再婚することになり、同じ年の弟ギルバードができた。それなりに仲良く暮らしていたけれど、倒れたお母様のために薬草を取りに行き、魔狼に襲われて死んでしまった。目を開けたら、なぜか五歳の侯爵令嬢リディアーヌになっていた。あの時、ギルバードは無事だったのだろうか。心配しながら連絡することもできず、時は流れ十五歳になったリディアーヌは学園に入学することに。そこには変わってしまったギルバードがいた。電子書籍化のため1/21取り下げ予定です。

【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。

樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」 大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。 はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!! 私の必死の努力を返してー!! 乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。 気付けば物語が始まる学園への入学式の日。 私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!! 私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ! 所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。 でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!! 攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢! 必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!! やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!! 必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。 ※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?

もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。 王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト 悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

処理中です...