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それぞれの野望③
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「お疲れ様ー!!」
「そして、会長の残留に乾杯!」
残留ってまあそうなんだけどね。何か無理矢理に親を説得してでも何年かやらせて貰おうかと考えていたんだけど。
コンサート成功して本当に良かった。
昼ご飯が軽くしか食べてなかったのでお腹空きまくりなので晩御飯とまでは行かないけれど結構な量のおやつタイムとなった。
カフェでコーヒーやら紅茶やジュースで乾杯。そしてケーキ等のスイーツにサンドイッチも注文して皆で摘むことにした。
「クライスコールが凄かったねー。」
カインが思い出した様に笑った。
「そう言ってるけどこのメンバー全員凄かったよ。」
クライスが一生懸命反論している。
婚約者居ないから多分モテ度が半端ないんだよね。
「この中で直ぐに彼女欲しい人いる?」
そう言うと全員首を横に振った。
「何で?」
クライスは勿論なのは解るけれど。カインもジョージもか。
「僕はクライスの病気がうつったかも。令嬢面倒くさい病。」
クライスは煩いってと言いながらカインの頬っぺたを抓っている。
「僕もクライスと同じ病かなー?」
ジョージまで。
「もー!2人してからかい過ぎ!」
うーん?でも面倒くさいのは僕も同じだ。正確にはクライスとジョージが可愛いので女の子に目が行かないだけだが。
「良い提案があるので乗りませんか?」
3人の顔を見詰める。
「《ひとり》の様な曲を僕らだけのユニットで披露するんです。そうすると女性ファンが増えます。」
「増えたら面倒くさいよ。」
「うん。声援は悪い気はしないけどちょっとね。」
そう否定しないで。ファンが増えるという事はメリットもあるのだよ!
「親にはこう言おう!!今、婚約者を作るとファンが減る。」
クライスの目が驚きで丸くなった。
カインはなるほどと大きく頷き、ジョージも驚いた顔をしている。
「凄い!!会長、めちゃくちゃ頭良い!」
「便利な言葉だ。そりゃ自分が作りたいと思う時まで使えそう。」
「親も仕事優先なら納得しそうですね。」
そうそう。婚期の遅れるアイドルの様なものだよ。
僕の我儘かな。他の女と付き合う姿を見るのはちょっと辛い。
結婚は出来ない。僕は男だから。一線を超える気もない。
「僕らのユニットと女性3人も組ませてやったらウケるんじゃないかなあと思っているんだよね。」
「ジェファーソンとルイスは?」
ジョージが聞いて来たので幸せ2人は放置と言うと爆笑された。
陰口じゃないよ?
「6人でも良いんだけどね。3人毎で分かれても良いし。」
うんうん。と3人は頷く。
「ジャンル変えても面白いかも!」
クライスの提案に僕もなるほどと思った。
「女性ウケの3人組と万人ウケの3人組、男性ウケの3人組とかね。良いかもなあ。」
なるほどなるほど。目からウロコ。良い案だ。イメージが拡がる。
「歌わない休憩タイムも嬉しいよね。」
カインが言うのも最もだ。
3曲作って見ようかな。
「じゃあ、僕らの野望は女性ファン達を沢山作って婚約しないで仕事を楽しむ!!かな?」
それは良い野望です!と3人も賛成してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・
「カフェでも行く?」
「はい!」
最近は時間がある時はアレックスさんが迎えに来てくれる。
とても幸せ。
カフェでコーヒーと紅茶を頼む。
「お疲れ様エミリア。」
「無事終わって良かったー!」
コンサートの成功が本当に嬉しい。
「ねぇ!あのエミリアの楽器!!吹かせて!」
やっぱり気になるよね。私もそうだったー。
「はい。今日のは龍笛って言うんです。他に神楽笛と能管ってあってちょっとずつ違うんですよ。」
そう言うと凄く目を輝かせて全部吹きたい!と言っている。
「勿論。不思議な音色ですよねー。」
「うん。何か心が温かくなるよね。良い音してた。」
お金貯めて次はアレックスの分の笛も買ってあげたいなあ。
「エミリアは卒業後もノネット・クライムで頑張るの?」
アレックスさんに言われてそうだったと思った。
国立管弦楽団に入りたいとずっと思っていてそれが夢だった。
でも、今は。。。
「私、国立管弦楽団に入ってアレックスと一緒にって思っていたけれど。」
アレックスさんの顔を見る。悲しまないかな。
「ノネット続けたいです。」
もっと演奏したり歌ったり新しい音楽を届けたい。
「うん。それで良いと思うよ!感動したもの!」
コンサートすっごく良かった!!
笑顔で言われるてホッとした。
私は皆より作詞作曲の才能が無い。でも、出来るようになりたい。そして!売れて稼ぐ!!
ノネットの地位を上げていつかアレックスさんと結婚したい。それが私の野望。
楽しい時間はあっという間でカフェを出て家まで送って貰う。
家の側に車を停めて貰い、いつものようにお礼を言う。
「送ってくれてありがとうございました。また。近いうちに逢いたいです!」
なかなか休みが会わなくてデートが出来ないのが悩み。
「エミリア。」
アレックスさんがちょっと真剣な顔で私を見る。
なんだろう。
サラッと髪に触れられる。
あっ。これってもしかして。。
顔が近づいてくる。
目閉じなきゃ。
アレックスさんの唇がそっと私に触れる。柔らかい。
「大好きだよ。」
「私も大好きです。」
ファーストキスはアレックスさんの車の中で。
車を降りてまだぼーっとするー。キャー!!ついにしちゃったー!!
ドキドキが止まらない。
やっぱりノネット・クライムで確実に世間の地位を築かねば!
私、頑張る!!
「そして、会長の残留に乾杯!」
残留ってまあそうなんだけどね。何か無理矢理に親を説得してでも何年かやらせて貰おうかと考えていたんだけど。
コンサート成功して本当に良かった。
昼ご飯が軽くしか食べてなかったのでお腹空きまくりなので晩御飯とまでは行かないけれど結構な量のおやつタイムとなった。
カフェでコーヒーやら紅茶やジュースで乾杯。そしてケーキ等のスイーツにサンドイッチも注文して皆で摘むことにした。
「クライスコールが凄かったねー。」
カインが思い出した様に笑った。
「そう言ってるけどこのメンバー全員凄かったよ。」
クライスが一生懸命反論している。
婚約者居ないから多分モテ度が半端ないんだよね。
「この中で直ぐに彼女欲しい人いる?」
そう言うと全員首を横に振った。
「何で?」
クライスは勿論なのは解るけれど。カインもジョージもか。
「僕はクライスの病気がうつったかも。令嬢面倒くさい病。」
クライスは煩いってと言いながらカインの頬っぺたを抓っている。
「僕もクライスと同じ病かなー?」
ジョージまで。
「もー!2人してからかい過ぎ!」
うーん?でも面倒くさいのは僕も同じだ。正確にはクライスとジョージが可愛いので女の子に目が行かないだけだが。
「良い提案があるので乗りませんか?」
3人の顔を見詰める。
「《ひとり》の様な曲を僕らだけのユニットで披露するんです。そうすると女性ファンが増えます。」
「増えたら面倒くさいよ。」
「うん。声援は悪い気はしないけどちょっとね。」
そう否定しないで。ファンが増えるという事はメリットもあるのだよ!
「親にはこう言おう!!今、婚約者を作るとファンが減る。」
クライスの目が驚きで丸くなった。
カインはなるほどと大きく頷き、ジョージも驚いた顔をしている。
「凄い!!会長、めちゃくちゃ頭良い!」
「便利な言葉だ。そりゃ自分が作りたいと思う時まで使えそう。」
「親も仕事優先なら納得しそうですね。」
そうそう。婚期の遅れるアイドルの様なものだよ。
僕の我儘かな。他の女と付き合う姿を見るのはちょっと辛い。
結婚は出来ない。僕は男だから。一線を超える気もない。
「僕らのユニットと女性3人も組ませてやったらウケるんじゃないかなあと思っているんだよね。」
「ジェファーソンとルイスは?」
ジョージが聞いて来たので幸せ2人は放置と言うと爆笑された。
陰口じゃないよ?
「6人でも良いんだけどね。3人毎で分かれても良いし。」
うんうん。と3人は頷く。
「ジャンル変えても面白いかも!」
クライスの提案に僕もなるほどと思った。
「女性ウケの3人組と万人ウケの3人組、男性ウケの3人組とかね。良いかもなあ。」
なるほどなるほど。目からウロコ。良い案だ。イメージが拡がる。
「歌わない休憩タイムも嬉しいよね。」
カインが言うのも最もだ。
3曲作って見ようかな。
「じゃあ、僕らの野望は女性ファン達を沢山作って婚約しないで仕事を楽しむ!!かな?」
それは良い野望です!と3人も賛成してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・
「カフェでも行く?」
「はい!」
最近は時間がある時はアレックスさんが迎えに来てくれる。
とても幸せ。
カフェでコーヒーと紅茶を頼む。
「お疲れ様エミリア。」
「無事終わって良かったー!」
コンサートの成功が本当に嬉しい。
「ねぇ!あのエミリアの楽器!!吹かせて!」
やっぱり気になるよね。私もそうだったー。
「はい。今日のは龍笛って言うんです。他に神楽笛と能管ってあってちょっとずつ違うんですよ。」
そう言うと凄く目を輝かせて全部吹きたい!と言っている。
「勿論。不思議な音色ですよねー。」
「うん。何か心が温かくなるよね。良い音してた。」
お金貯めて次はアレックスの分の笛も買ってあげたいなあ。
「エミリアは卒業後もノネット・クライムで頑張るの?」
アレックスさんに言われてそうだったと思った。
国立管弦楽団に入りたいとずっと思っていてそれが夢だった。
でも、今は。。。
「私、国立管弦楽団に入ってアレックスと一緒にって思っていたけれど。」
アレックスさんの顔を見る。悲しまないかな。
「ノネット続けたいです。」
もっと演奏したり歌ったり新しい音楽を届けたい。
「うん。それで良いと思うよ!感動したもの!」
コンサートすっごく良かった!!
笑顔で言われるてホッとした。
私は皆より作詞作曲の才能が無い。でも、出来るようになりたい。そして!売れて稼ぐ!!
ノネットの地位を上げていつかアレックスさんと結婚したい。それが私の野望。
楽しい時間はあっという間でカフェを出て家まで送って貰う。
家の側に車を停めて貰い、いつものようにお礼を言う。
「送ってくれてありがとうございました。また。近いうちに逢いたいです!」
なかなか休みが会わなくてデートが出来ないのが悩み。
「エミリア。」
アレックスさんがちょっと真剣な顔で私を見る。
なんだろう。
サラッと髪に触れられる。
あっ。これってもしかして。。
顔が近づいてくる。
目閉じなきゃ。
アレックスさんの唇がそっと私に触れる。柔らかい。
「大好きだよ。」
「私も大好きです。」
ファーストキスはアレックスさんの車の中で。
車を降りてまだぼーっとするー。キャー!!ついにしちゃったー!!
ドキドキが止まらない。
やっぱりノネット・クライムで確実に世間の地位を築かねば!
私、頑張る!!
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