161 / 369
王族は大変だ・・。
しおりを挟む
無理矢理、女官達に部屋に押し込められてしまった。
寝室はVIPルーム。広いし異国情緒溢れていて良い部屋だ。
って待て待てー!
「ごめん。キャサリン!何かこんな展開に!」
焦りながらキャサリンを見ると、既に顔を赤くして狼狽えているキャサリンが居た。
「えっと。どっ。どうしましょう?」
心の準備すら出来てない。じゃなかった。婚前に王族はダメです。王族にだけはちょっと厳しい気もするけど。一夫一妻制度で他に世継ぎを作らない様にって言う目的なんだけど。
ルイスとルナリーはそう言う関係なんだよな。だからー。ダメだって!
あーもー。落ち着け僕!!
「キャサリン。一旦落ち着こう。」
自分自身にも言い聞かせる。
キャサリンはこちらを見て頷いた。
「ジェファーソン。落ち着けないです。」
「僕も。実はそうなんだ。」
2人で見詰め合うと思わず笑ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃の男子部屋。カイン、クライス、ジョージ、そして僕。
「さあ、どうなると思いますか?!」
カインがニヤっと笑った。
「王族ってダメですよね。」
クライスがしみじみと言った。
「確かに。うちの王様って音楽に寛容だけど性に関しては厳しいよね。」
僕もクライスの意見に頷く。
「性って会長!やらしい!」
ジョージ。可愛いって。
「助けに行こうかね。残念だけど。」
カインが本当に残念そうに言う。僕らもそろそろ王子を助けるかと立ち上がった。ボードウェン国の王族が結婚前にしちゃったなんてバレたらそりゃゴシップだ。
厳しいよなあ。気の毒でしかない。
部屋のドアを開けると同じ考えだったのかルナリー、エミリア、ルイスも居た。
「あっ。やっぱり助けに来たんだ。」
ルナリーが笑っている。
「もし、してたらどうする?」
ルイスの発言にルナリーがどついていた。ウケる。
トントン。ドアを叩く。
直ぐにドアは開いた。
「あー。皆!!良かった!」
本当に助かったと言う顔で2人が部屋に迎えてくれた。
「うわ!すげーVIPルーム!」
ルイスが中へ入って行く。
僕らも中へ入る。
「王族って待遇凄いね。」
ジェファーソンとキャサリンは苦笑い。
「部屋割りを変えようか?」
皆で頷く。
「ボードウェン国の王族って厳しいよなあ。」
「まあね。でも!ルイスがしてたから!ちょっと僕も自制心が揺らいだ。」
ジェファーソンは顔を赤くして照れている。その横でキャサリンも。
「うーん。俺が悪いな。すまん。」
「私も悪い。ごめん。」
ルイスとルナリーは平謝りで頭を下げていた。
もう正式婚約まで我慢します!と何か暴走族らしい変な誓いを立てているし。
そこまでしなくても良いのにと思う。
まあ、僕の衆道騒ぎも何かね。思春期の若者を刺激しちゃったんだよね。
部屋割りはVIPルームが勿体ないのでルイスの両親に移動して貰って。
女子3人は一緒の部屋と。
大司教さんとルイスと僕にするか前世組。
ジェファーソン、カイン、クライス、ジョージっと。ちょっとこのメンバーが羨ましいが。
大人しくそうしようと大人達に移動を御願いした。
「凄いね。VIPルーム使って良いのかい?」
「何か申し訳ないわ。」
ルイスの両親はすまなさそうに中に入って行った。
さてさて、後はゆっくり寝ましょうかね。
ルイスと大司教さんと同じ部屋ってのも不思議な感じ。
全く恋心が湧かない2人と同部屋ってのは僕としても助かる。
「何かウケましたねー。」
僕がそう言うとルイスも笑っている。
「大司教の私が居なかったらしてましたかね?」
大司教様はちょっと申し訳なさそうな顔をした。
「確かに大司教様が居たら王様に直通するって考えちゃいますよね。絶対言わないのに。」
ぷッ!大司教様は吹き出した。言う訳ないですよねと言いながら。
だよなあ。とルイスも言っている。
「ジェファーソン知らねーからなあ。仕方ない。」
解っててもジェファーソンはしなさそうだけど。
まあ、その話はこの辺で。
「僕、沖縄民謡系の歌をめっちゃ作る予定なんだよね。」
「あー。島唄とかですか?沢山良い曲ありますよねー。」
ルイスはルナリーと同じで流行りを知らない。
「良い曲なんだよ。ルナリーのソロ曲も考えてるんだ。」
と言うとルイスはそりゃ喜ぶぜと笑顔で言った。
「上手くこっちの言葉習ったりする感じで作れるといいんだけど。」
協力してくれるかい?と言うとルイスは当たり前だろー!と笑った。
「僕はS〇E〇Dが聞きたいです!」
「大司教様。。僕も好きですけどね。民謡じゃないでしょう。」
残念そうな顔をしている。
「ジェファーソンの亊の曲にも作詞付けなきゃな。」
「だよね。明日やろうか。」
気楽に会話をしながら今日の所は就寝。
寝室はVIPルーム。広いし異国情緒溢れていて良い部屋だ。
って待て待てー!
「ごめん。キャサリン!何かこんな展開に!」
焦りながらキャサリンを見ると、既に顔を赤くして狼狽えているキャサリンが居た。
「えっと。どっ。どうしましょう?」
心の準備すら出来てない。じゃなかった。婚前に王族はダメです。王族にだけはちょっと厳しい気もするけど。一夫一妻制度で他に世継ぎを作らない様にって言う目的なんだけど。
ルイスとルナリーはそう言う関係なんだよな。だからー。ダメだって!
あーもー。落ち着け僕!!
「キャサリン。一旦落ち着こう。」
自分自身にも言い聞かせる。
キャサリンはこちらを見て頷いた。
「ジェファーソン。落ち着けないです。」
「僕も。実はそうなんだ。」
2人で見詰め合うと思わず笑ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃の男子部屋。カイン、クライス、ジョージ、そして僕。
「さあ、どうなると思いますか?!」
カインがニヤっと笑った。
「王族ってダメですよね。」
クライスがしみじみと言った。
「確かに。うちの王様って音楽に寛容だけど性に関しては厳しいよね。」
僕もクライスの意見に頷く。
「性って会長!やらしい!」
ジョージ。可愛いって。
「助けに行こうかね。残念だけど。」
カインが本当に残念そうに言う。僕らもそろそろ王子を助けるかと立ち上がった。ボードウェン国の王族が結婚前にしちゃったなんてバレたらそりゃゴシップだ。
厳しいよなあ。気の毒でしかない。
部屋のドアを開けると同じ考えだったのかルナリー、エミリア、ルイスも居た。
「あっ。やっぱり助けに来たんだ。」
ルナリーが笑っている。
「もし、してたらどうする?」
ルイスの発言にルナリーがどついていた。ウケる。
トントン。ドアを叩く。
直ぐにドアは開いた。
「あー。皆!!良かった!」
本当に助かったと言う顔で2人が部屋に迎えてくれた。
「うわ!すげーVIPルーム!」
ルイスが中へ入って行く。
僕らも中へ入る。
「王族って待遇凄いね。」
ジェファーソンとキャサリンは苦笑い。
「部屋割りを変えようか?」
皆で頷く。
「ボードウェン国の王族って厳しいよなあ。」
「まあね。でも!ルイスがしてたから!ちょっと僕も自制心が揺らいだ。」
ジェファーソンは顔を赤くして照れている。その横でキャサリンも。
「うーん。俺が悪いな。すまん。」
「私も悪い。ごめん。」
ルイスとルナリーは平謝りで頭を下げていた。
もう正式婚約まで我慢します!と何か暴走族らしい変な誓いを立てているし。
そこまでしなくても良いのにと思う。
まあ、僕の衆道騒ぎも何かね。思春期の若者を刺激しちゃったんだよね。
部屋割りはVIPルームが勿体ないのでルイスの両親に移動して貰って。
女子3人は一緒の部屋と。
大司教さんとルイスと僕にするか前世組。
ジェファーソン、カイン、クライス、ジョージっと。ちょっとこのメンバーが羨ましいが。
大人しくそうしようと大人達に移動を御願いした。
「凄いね。VIPルーム使って良いのかい?」
「何か申し訳ないわ。」
ルイスの両親はすまなさそうに中に入って行った。
さてさて、後はゆっくり寝ましょうかね。
ルイスと大司教さんと同じ部屋ってのも不思議な感じ。
全く恋心が湧かない2人と同部屋ってのは僕としても助かる。
「何かウケましたねー。」
僕がそう言うとルイスも笑っている。
「大司教の私が居なかったらしてましたかね?」
大司教様はちょっと申し訳なさそうな顔をした。
「確かに大司教様が居たら王様に直通するって考えちゃいますよね。絶対言わないのに。」
ぷッ!大司教様は吹き出した。言う訳ないですよねと言いながら。
だよなあ。とルイスも言っている。
「ジェファーソン知らねーからなあ。仕方ない。」
解っててもジェファーソンはしなさそうだけど。
まあ、その話はこの辺で。
「僕、沖縄民謡系の歌をめっちゃ作る予定なんだよね。」
「あー。島唄とかですか?沢山良い曲ありますよねー。」
ルイスはルナリーと同じで流行りを知らない。
「良い曲なんだよ。ルナリーのソロ曲も考えてるんだ。」
と言うとルイスはそりゃ喜ぶぜと笑顔で言った。
「上手くこっちの言葉習ったりする感じで作れるといいんだけど。」
協力してくれるかい?と言うとルイスは当たり前だろー!と笑った。
「僕はS〇E〇Dが聞きたいです!」
「大司教様。。僕も好きですけどね。民謡じゃないでしょう。」
残念そうな顔をしている。
「ジェファーソンの亊の曲にも作詞付けなきゃな。」
「だよね。明日やろうか。」
気楽に会話をしながら今日の所は就寝。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。
なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。
そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。
そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。
クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。
突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。
だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。
そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。
【完結】救済版:ずっと好きだった
ユユ
恋愛
『ずっと好きだった』を愛読してくださった
読者様にお応えして、救済版として作りました。
あのままでいいという方は読まないでください。
かわいそうなエヴァンとライアンの為のものです。
『ずっと好きだった』を読まないとこの話は理解できないようになっています。
章分けしています。
最初はエヴァン。次はライアン。
最後はライアンの子の章です。
エヴァンとライアンの章はそれぞれ纏めて公開。
ライアンの子の章は1日1話を公開します。
暇つぶしにどうぞ。
* 作り話です。
* 完結しています。
* エヴァンの話は別ルートです。
* ライアンの話は転生ルートです。
* 最後はライアンの子の話しです。
王女殿下に婚約破棄された、捨てられ悪役令息を拾ったら溺愛されまして。
Rohdea
恋愛
伯爵令嬢のフルールは、最近婚約者との仲に悩んでいた。
そんなある日、この国の王女シルヴェーヌの誕生日パーティーが行われることに。
「リシャール! もう、我慢出来ませんわ! あなたとは本日限りで婚約破棄よ!」
突然、主役であるはずの王女殿下が、自分の婚約者に向かって声を張り上げて婚約破棄を突き付けた。
フルールはその光景を人混みの中で他人事のように聞いていたが、
興味本位でよくよく見てみると、
婚約破棄を叫ぶ王女殿下の傍らに寄り添っている男性が
まさかの自分の婚約者だと気付く。
(───え? 王女殿下と浮気していたの!?)
一方、王女殿下に“悪役令息”呼ばわりされた公爵子息のリシャールは、
婚約破棄にだけでなく家からも勘当されて捨てられることに。
婚約者の浮気を知ってショックを受けていたフルールは、
パーティーの帰りに偶然、捨てられ行き場をなくしたリシャールと出会う。
また、真実の愛で結ばれるはずの王女殿下とフルールの婚約者は───
【完結】些細な呪いを夫にかけ続けている妻です
ユユ
ファンタジー
シャルム王国を含むこの世界は魔法の世界。
幼少期あたりに覚醒することがほとんどで、
一属性で少しの魔力を持つ人が大半。
稀に魔力量の大きな人や
複数属性持ちの人が現れる。
私はゼロだった。発現無し。
政略結婚だった夫は私を蔑み
浮気を繰り返す。
だから私は夫に些細な仕返しを
することにした。
* 作り話です
* 少しだけ大人表現あり
* 完結保証付き
* 3万5千字程度
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる