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助けてくれたのは?
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「これは、これは困りますね。」
王子とルイスと大学生達の間にスっと入ってきたのは生徒会長だった。
「うちの学校の生徒に手を出されては困りますよ。学校同士の交流ですが大司教様やこの国の王族の了承を得ての交流会です。不測の事態があれば報告しなければなりません。」
生徒会長は淡々と大学生達に告げる。
「先ずはそちらの部長さんに御報告を致しましょうかね。」
顔色1つ変えずに
「リック部長!ちょっと宜しいですか?!」
と叫んだ。
「すみません。帰ります。」
大学生達は慌ててと立ち去ろうとする。
「どうしたんだ?」
部長さんがやって来ると目を白黒させて動揺していた。
「そちらの学生がうちの女生徒を夜誘いだそうとしておりましたので穏便に解決して頂けると助かります。」
生徒会長は部長さんに一礼する。
「さっ。帰りますよ。連日の御指導ありがとうございました。」
生徒会長は私達の肩をポンと押して車へ迎えと指示をした。
助かった。生徒会長が居なかったら大惨事になっていたと思う。
後ろを振り返ると大学生達は部長さんに怒られていた。
車に乗ると。生徒会長による説教が始まった。
「全く!!あなた方は交流会って言う自覚がありますか?!」
王子とルイスを見る。
「あの場を穏便に収めようと言う顔ではなかったですよね?気持ちは解りますが今後の国交や文化交流を考えて行動して下さい。」
王子とルイスは黙って頷く。
特に王子は深く反省している様で顔色が悪い。
「そして!!キャサリン、ルナリー、エミリア!」
「女性としての自覚が足りなさ過ぎです。夜に着いて行く事がどうなる事か想像付きませんでしたか?本当に練習だけで済むと思ってました?」
言葉も出ません。
「世の中の男は誠実な人だけでは無いのですよ?」
「まあ、あの場を穏便に済ませようとしていた事は認めます。それだけは良かったです。以上!」
と言って生徒会長は腕組みをし溜息を付いた。
「ごめんなさい。」
「ご迷惑をおかけしました。」
「本当にごめんなさい。」
私達は項垂れて謝る。
車内は静まっていてとても気まずい空気が流れている。
そのまま城へ着いた。
城門から部屋へ入る道のりも誰も話そうとしない。
無言のまま私達は部屋へ入った。
「あー!!どうしようー!やっちまったよお!!」
私は頭を抱える。
「ナンパなんてされた事ないし。どう対応したら良いか全く解らなかったのよー!」
キャサリンもベットに突っ伏す。
「バカバカ私のバカー!全然、ナンパと見抜けませんでした!!」
エミリアも枕に顔色を埋める。
私達は恋愛経験値が足りなさ過ぎた。
「ジェファーソン様に何て言おう!?ねぇ。どうしたら良いの??」
「いや、お前だけじゃねーよ!私もルイスが。。怖ぇ。」
地の底まで落ちた気分だ。怒られるのは確定だ。嫌われたかもしれねぇ。
「謝りましょう!!こうなってしまったのは仕方ないです!」
エミリアが枕からガバっと顔を上げる。
「取り敢えず生徒会長にお礼と謝罪をして、その後2人はルイス様とジェファーソン様の元へ行って下さい!」
生徒会長に謝るのは賛成だ。その後はどうしようー!!?
生徒会長達の部屋をノックする。
「ルナリーとキャサリンとエミリアです。入って宜しいですか?」
ガチャっと扉が開きクライスが迎えてくれた。
「大変でしたね。」
ジョージが気の毒そうな顔で此方を見た。
「姐さん、良く耐えたと思うよ。本来なら蹴りで一撃で倒してるよね。」
クライス。流石に体格差があるから一撃では無理な気がするよ。
でも私達が穏便に済ませようとした事を理解してくれていて嬉しい。
「会長、本当にご迷惑お掛けしました。」
キャサリンが代表して先ず謝ってくれた。
「僕は何時も正しいと思う事をしているだけですのでお気になさらず。」
生徒会長は相変わらず冷静に答える。
「穏便に済ませてくれて良かったです。特にルナリーさんは良く我慢しましたね。」
サイボーグありがとう。
「ええ、まあ。あの場で睨みをきかせたらヤバいかなあと思いましたので・・。」
「それで正解です。」
「僕の事は気にせず、ジェファーソン様とマッケンジー様の所へフォローに行くべきでしょう?」
「はい。。そうします。」
キャサリンが頭を下げる。私とエミリアも頭を下げて再度お礼を述べた。
私達は生徒会長の部屋を後にした。エミリアは頑張って下さい!と言って部屋に戻る。
私とキャサリンは王子達の部屋の前で躊躇して佇んでいた。
勇気出さなきゃ。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あー。危なかった。本当にお子様な子達だ!
彼女達がおかしいな?とは少し前から観察していて何時フォローに入ろうか様子を伺っていたがジェファーソンとルイスが現れるとは。
慌てて間に入らなかったらどうなっていたかと思う。
流血沙汰確定だったかもしれない。
お子様過ぎて腹が立って車の中では説教してしまった。
私は前世の経験で男と言う者を知っている。
勿論男性とも女性とも付き合った事もある。ナンパをされた経験もあるし男と言う者は好きでも無い女ともそう言う事が出来る事も知っている。
ルナリーもキャサリンもルイスもそんな事を知らない若い頃に亡くなったのかも知れないな。
皆は15、16歳だし。精神年齢もそのままか。
私が老けすぎてるんだな。
早く仲直りしてくれよと思いながらルナリー、キャサリンをジェファーソンとルイスの元へ送り出した。
王子とルイスと大学生達の間にスっと入ってきたのは生徒会長だった。
「うちの学校の生徒に手を出されては困りますよ。学校同士の交流ですが大司教様やこの国の王族の了承を得ての交流会です。不測の事態があれば報告しなければなりません。」
生徒会長は淡々と大学生達に告げる。
「先ずはそちらの部長さんに御報告を致しましょうかね。」
顔色1つ変えずに
「リック部長!ちょっと宜しいですか?!」
と叫んだ。
「すみません。帰ります。」
大学生達は慌ててと立ち去ろうとする。
「どうしたんだ?」
部長さんがやって来ると目を白黒させて動揺していた。
「そちらの学生がうちの女生徒を夜誘いだそうとしておりましたので穏便に解決して頂けると助かります。」
生徒会長は部長さんに一礼する。
「さっ。帰りますよ。連日の御指導ありがとうございました。」
生徒会長は私達の肩をポンと押して車へ迎えと指示をした。
助かった。生徒会長が居なかったら大惨事になっていたと思う。
後ろを振り返ると大学生達は部長さんに怒られていた。
車に乗ると。生徒会長による説教が始まった。
「全く!!あなた方は交流会って言う自覚がありますか?!」
王子とルイスを見る。
「あの場を穏便に収めようと言う顔ではなかったですよね?気持ちは解りますが今後の国交や文化交流を考えて行動して下さい。」
王子とルイスは黙って頷く。
特に王子は深く反省している様で顔色が悪い。
「そして!!キャサリン、ルナリー、エミリア!」
「女性としての自覚が足りなさ過ぎです。夜に着いて行く事がどうなる事か想像付きませんでしたか?本当に練習だけで済むと思ってました?」
言葉も出ません。
「世の中の男は誠実な人だけでは無いのですよ?」
「まあ、あの場を穏便に済ませようとしていた事は認めます。それだけは良かったです。以上!」
と言って生徒会長は腕組みをし溜息を付いた。
「ごめんなさい。」
「ご迷惑をおかけしました。」
「本当にごめんなさい。」
私達は項垂れて謝る。
車内は静まっていてとても気まずい空気が流れている。
そのまま城へ着いた。
城門から部屋へ入る道のりも誰も話そうとしない。
無言のまま私達は部屋へ入った。
「あー!!どうしようー!やっちまったよお!!」
私は頭を抱える。
「ナンパなんてされた事ないし。どう対応したら良いか全く解らなかったのよー!」
キャサリンもベットに突っ伏す。
「バカバカ私のバカー!全然、ナンパと見抜けませんでした!!」
エミリアも枕に顔色を埋める。
私達は恋愛経験値が足りなさ過ぎた。
「ジェファーソン様に何て言おう!?ねぇ。どうしたら良いの??」
「いや、お前だけじゃねーよ!私もルイスが。。怖ぇ。」
地の底まで落ちた気分だ。怒られるのは確定だ。嫌われたかもしれねぇ。
「謝りましょう!!こうなってしまったのは仕方ないです!」
エミリアが枕からガバっと顔を上げる。
「取り敢えず生徒会長にお礼と謝罪をして、その後2人はルイス様とジェファーソン様の元へ行って下さい!」
生徒会長に謝るのは賛成だ。その後はどうしようー!!?
生徒会長達の部屋をノックする。
「ルナリーとキャサリンとエミリアです。入って宜しいですか?」
ガチャっと扉が開きクライスが迎えてくれた。
「大変でしたね。」
ジョージが気の毒そうな顔で此方を見た。
「姐さん、良く耐えたと思うよ。本来なら蹴りで一撃で倒してるよね。」
クライス。流石に体格差があるから一撃では無理な気がするよ。
でも私達が穏便に済ませようとした事を理解してくれていて嬉しい。
「会長、本当にご迷惑お掛けしました。」
キャサリンが代表して先ず謝ってくれた。
「僕は何時も正しいと思う事をしているだけですのでお気になさらず。」
生徒会長は相変わらず冷静に答える。
「穏便に済ませてくれて良かったです。特にルナリーさんは良く我慢しましたね。」
サイボーグありがとう。
「ええ、まあ。あの場で睨みをきかせたらヤバいかなあと思いましたので・・。」
「それで正解です。」
「僕の事は気にせず、ジェファーソン様とマッケンジー様の所へフォローに行くべきでしょう?」
「はい。。そうします。」
キャサリンが頭を下げる。私とエミリアも頭を下げて再度お礼を述べた。
私達は生徒会長の部屋を後にした。エミリアは頑張って下さい!と言って部屋に戻る。
私とキャサリンは王子達の部屋の前で躊躇して佇んでいた。
勇気出さなきゃ。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あー。危なかった。本当にお子様な子達だ!
彼女達がおかしいな?とは少し前から観察していて何時フォローに入ろうか様子を伺っていたがジェファーソンとルイスが現れるとは。
慌てて間に入らなかったらどうなっていたかと思う。
流血沙汰確定だったかもしれない。
お子様過ぎて腹が立って車の中では説教してしまった。
私は前世の経験で男と言う者を知っている。
勿論男性とも女性とも付き合った事もある。ナンパをされた経験もあるし男と言う者は好きでも無い女ともそう言う事が出来る事も知っている。
ルナリーもキャサリンもルイスもそんな事を知らない若い頃に亡くなったのかも知れないな。
皆は15、16歳だし。精神年齢もそのままか。
私が老けすぎてるんだな。
早く仲直りしてくれよと思いながらルナリー、キャサリンをジェファーソンとルイスの元へ送り出した。
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