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三章
12-2.end
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号令と共に相対する二人はじりじりと近寄る。
十分に間合いが近づくと、相手の方が先に大きく動いた。
大きな歩幅で距離を詰め、上段から両手に持った木剣を振り下ろす。
それをツルギは横に構えた剣で受け止め、その流れのままに横に剣を振りぬく。
一進一退の攻防が続く。噂通りの軟弱野郎だと思い込んでいたであろう対戦相手の顔がゆがんだ。
観戦しているアスタが感心したようにな口調でしゃべりだした。
「へ~。ツルギくんって結構強いんだね」
「当然です。私や魔王様、それにアスタさんが直接稽古をつけているのですから。それにツルギさんの憶えのよさはなかなかのものですよ」
「ああ。そっか。そうだよね」
ツルギはこちらに来てから初めて剣を触ったが、相当な速さで剣術を習得している。兵卒相手であれば遅れは取らないほどに。これは彼自身の飲みこみの良さと、それを教える魔王達の剣術レベルの高さによるものだ。
「それにしても、魔王さんよくこんな危ないこと許可したよね。ツルギ君にそんな危ないことはさせられない! ……、とか言いそうなのに」
「君の中で我はどういうキャラなのだ……。彼には四天王としていてもらうが、これまでも、そしてこれからは特にただその名を頂いているというわけにはいかない。それを示すためにも、これは彼自身が越えねばならぬ壁なのだ」
いつになく真面目な顔で語る魔王。その目はツルギを力強く追っている。
「へ、へ~。ちゃんと考えてるんだね……」
「い、一本!」
ついにツルギの剣が相手の脇腹を捉えた。鎧に強く叩き込まれた太刀筋は見事という他ない。審判の一つ目の男も思わず一本を宣言した。
「ぬ、ぬ……。ですが、兵卒の一人を倒した程度で認めるわけにはいきませんよ。次、出ろ!」
その指示に兵側の次の相手が出てくる。先ほどの兵と同じようにツルギと部屋の中央で相対した。
「始め!」
「一本!」
ついにツルギは五人目までからも一本を取る。一つ目の男はそろそろ焦りの表情を浮かべている。
しかし、今までの五人も軽く伸したというわけにはいかない。長い攻防の末に何とか勝ち取った勝利。ツルギは肩で息をしている。
「ちょっと、いつまで続けるつもり? まさかツルギくんが負けるまでなんて言わないよね」
観ていたアスタの野次が飛んだ。
「よ、よろしい。最後に私がお相手しましょう」
一つ目の男は、壁に並ぶ兵の一人から木剣を奪い取り、その兵に審判を任せ、ツルギの前に立った。
「始め!」
開始の合図とともに一つ目の男がツルギにとびかかる。ツルギの剣を的確に狙い木剣を振るいまくる。始めは受け流せていたツルギも、疲労からか動きが鈍くなり、ついには手から木剣がすっぽ抜けてしまった。離れた場所に転がる木剣。
しかし、一つ目の男の動きは止まらない。
「ちょっと! 武器が手から離れたら勝負ありでしょ!」
また飛ぶアスタの野次を横目に、一つ目の男は無防備なツルギの頭に木剣を振りおろす。
もう見ていられないとアスタが飛び出そうとした。
しかし、その前にアスタの隣の兵士が走りだし、一つ目の男の前に割って入った。
「……、何のつもりだ」
木剣を止めた一つ目の男が、どすを利かせた声を響かせる。
「何の意味があってこんなことをやっているんですか。これではただの憂さ晴らしに見えますよ」
間に割って入った兵士の声は、ほんの少し震えている。
「そんなことはない。これは力試しだ。我々の上に立つものが弱くては困る」
「……。ツルギ様は弱くなどありません」
「この体たらくのどこを見てそう言えるのだ! 勇者に比肩する力があるというから我々はこいつを信じたのだぞ! それがどうだ。戦もない世界から来たただの少年だ。我々の痛みなど知る由もあるまい!」
「それは違います! そんな世界から来ていたのであれば、戦場に触れることさえ怖かったはずです。でも、ツルギ様は、戦闘が終わった後に傷ついた僕に肩を貸してくださった……」
そう言われて、ツルギの脳裏にあの光景がよみがえった。勇者を初めて見た戦場。あの戦闘が終わった後に槍をついて歩いていた兵士。それが彼だ。
「ツルギ様もツルギ様です。最初に流れていた、勇者よりお強いという噂が嘘であるならば、なぜ四天王であり続けようとされるのですか。なぜ勇者と戦おうとするのですか」
「……。元の世界に帰るため、だよ」
「なに?」
ツルギの答えに、一つ目の男と、その一味の兵士達も困惑顔だ。
「それは事実です」
フレアが言葉をつづけた。
「ツルギさんは我々の手違いによりこの世界に召喚されてしまいました。送り返すのにはより強大な魔力、つまり、勇者の魔力が必要になるのです」
「そんな……、ことが……」
「そ、それなら……」
ツルギの前の兵士が説得するように口調を変える。
「ツルギ様が戦う必要はないじゃないですか。いわばツルギ様は被害者。我々兵士に任せて勇者が倒されるのを待っていてもいいのでは……」
「……、俺が戦うもう一つの理由は、勇者に勝つため、だよ」
「え?」
「アイツがどんなに強くても、アイツは一人だ。そうしたら、こちらは全軍の力を合わせなければいけない。だったら俺が不和の原因になるわけにはいかないんだ」
「で、でも……」
「もし俺がやめたとしても矛先が魔王や他の四天王に向くだけだろ?」
「う」
「だったら、俺が本物の切り札になるしかない、皆に認めてもらうしかないんだ。この魔界軍が勇者に勝つために」
ツルギがしゃべり終え、しばらく静寂が辺りを包む。
あまりに静かなものだから不安になったツルギが顔をあげると。
一つ目の男がその大きな目から滝のように涙を流していた。
「かんど~!!!」
その勢いのままに、ツルギに思いきり抱き着いた。
「異界より一人で来られて、力もないのに頼られて、なのにそこまで我が軍のことを考えていらっしゃったとは露知らず! どうか無礼をお許しください!」
「え、い、いや。悪いのは騙していた俺らですし……」
思わず目線をそらしてぎょっとする。壁に並んだ兵士達ももまた一様に滝のような涙を流しているのだ。
「おら! お前らもツルギ様に謝れ! これが本物の義侠心だ!」
一つ目の男の言葉に、兵士達は一斉に膝を折り、頭を下げる。
「い、いや、そこまでしなくても……」
さっきまでの静寂はどこへやら、練兵室には男泣きの合唱が響き渡った。
「ところで……」
一つ目の男の一味と件の兵士が部屋から出たところで、アスタがツルギの近くにより声をかけた。
「あの人にしろ私にしろ、もしも飛び込んでくれなかったらどうしてたの? あのままだったらボコボコになるまでやられてたよ」
「ん? ああ。いや、そこまでなったら流石に魔王さんが説教でもかましてくれるかなって」
ツルギはこともなげに答える。
「え。魔王さん、そうなの」
「あ~……。いや、ツルギ君にこの話を持ち掛けたら一発OKだったから何か秘策でもあるのかなと思ってたんだけど」
魔王は頭を掻きながら申し訳なさそうに答える。
「な、なにそれ~。それじゃあの人がいなかったらツルギくんボコボコだったじゃん!」
「ははは。結果オーライというやつだよ。なあツルギ君」
「はい。結果的に最良の形になりました」
「二人も、あいつらも、単純すぎ!」
この部屋での話はすぐに城中に広まった。悪い噂が広まるのが早ければ、良い噂が広がるのも早い。
特に、一つ目の男が部下に説教をするときに大声でその話を引用するものだから……。
十分に間合いが近づくと、相手の方が先に大きく動いた。
大きな歩幅で距離を詰め、上段から両手に持った木剣を振り下ろす。
それをツルギは横に構えた剣で受け止め、その流れのままに横に剣を振りぬく。
一進一退の攻防が続く。噂通りの軟弱野郎だと思い込んでいたであろう対戦相手の顔がゆがんだ。
観戦しているアスタが感心したようにな口調でしゃべりだした。
「へ~。ツルギくんって結構強いんだね」
「当然です。私や魔王様、それにアスタさんが直接稽古をつけているのですから。それにツルギさんの憶えのよさはなかなかのものですよ」
「ああ。そっか。そうだよね」
ツルギはこちらに来てから初めて剣を触ったが、相当な速さで剣術を習得している。兵卒相手であれば遅れは取らないほどに。これは彼自身の飲みこみの良さと、それを教える魔王達の剣術レベルの高さによるものだ。
「それにしても、魔王さんよくこんな危ないこと許可したよね。ツルギ君にそんな危ないことはさせられない! ……、とか言いそうなのに」
「君の中で我はどういうキャラなのだ……。彼には四天王としていてもらうが、これまでも、そしてこれからは特にただその名を頂いているというわけにはいかない。それを示すためにも、これは彼自身が越えねばならぬ壁なのだ」
いつになく真面目な顔で語る魔王。その目はツルギを力強く追っている。
「へ、へ~。ちゃんと考えてるんだね……」
「い、一本!」
ついにツルギの剣が相手の脇腹を捉えた。鎧に強く叩き込まれた太刀筋は見事という他ない。審判の一つ目の男も思わず一本を宣言した。
「ぬ、ぬ……。ですが、兵卒の一人を倒した程度で認めるわけにはいきませんよ。次、出ろ!」
その指示に兵側の次の相手が出てくる。先ほどの兵と同じようにツルギと部屋の中央で相対した。
「始め!」
「一本!」
ついにツルギは五人目までからも一本を取る。一つ目の男はそろそろ焦りの表情を浮かべている。
しかし、今までの五人も軽く伸したというわけにはいかない。長い攻防の末に何とか勝ち取った勝利。ツルギは肩で息をしている。
「ちょっと、いつまで続けるつもり? まさかツルギくんが負けるまでなんて言わないよね」
観ていたアスタの野次が飛んだ。
「よ、よろしい。最後に私がお相手しましょう」
一つ目の男は、壁に並ぶ兵の一人から木剣を奪い取り、その兵に審判を任せ、ツルギの前に立った。
「始め!」
開始の合図とともに一つ目の男がツルギにとびかかる。ツルギの剣を的確に狙い木剣を振るいまくる。始めは受け流せていたツルギも、疲労からか動きが鈍くなり、ついには手から木剣がすっぽ抜けてしまった。離れた場所に転がる木剣。
しかし、一つ目の男の動きは止まらない。
「ちょっと! 武器が手から離れたら勝負ありでしょ!」
また飛ぶアスタの野次を横目に、一つ目の男は無防備なツルギの頭に木剣を振りおろす。
もう見ていられないとアスタが飛び出そうとした。
しかし、その前にアスタの隣の兵士が走りだし、一つ目の男の前に割って入った。
「……、何のつもりだ」
木剣を止めた一つ目の男が、どすを利かせた声を響かせる。
「何の意味があってこんなことをやっているんですか。これではただの憂さ晴らしに見えますよ」
間に割って入った兵士の声は、ほんの少し震えている。
「そんなことはない。これは力試しだ。我々の上に立つものが弱くては困る」
「……。ツルギ様は弱くなどありません」
「この体たらくのどこを見てそう言えるのだ! 勇者に比肩する力があるというから我々はこいつを信じたのだぞ! それがどうだ。戦もない世界から来たただの少年だ。我々の痛みなど知る由もあるまい!」
「それは違います! そんな世界から来ていたのであれば、戦場に触れることさえ怖かったはずです。でも、ツルギ様は、戦闘が終わった後に傷ついた僕に肩を貸してくださった……」
そう言われて、ツルギの脳裏にあの光景がよみがえった。勇者を初めて見た戦場。あの戦闘が終わった後に槍をついて歩いていた兵士。それが彼だ。
「ツルギ様もツルギ様です。最初に流れていた、勇者よりお強いという噂が嘘であるならば、なぜ四天王であり続けようとされるのですか。なぜ勇者と戦おうとするのですか」
「……。元の世界に帰るため、だよ」
「なに?」
ツルギの答えに、一つ目の男と、その一味の兵士達も困惑顔だ。
「それは事実です」
フレアが言葉をつづけた。
「ツルギさんは我々の手違いによりこの世界に召喚されてしまいました。送り返すのにはより強大な魔力、つまり、勇者の魔力が必要になるのです」
「そんな……、ことが……」
「そ、それなら……」
ツルギの前の兵士が説得するように口調を変える。
「ツルギ様が戦う必要はないじゃないですか。いわばツルギ様は被害者。我々兵士に任せて勇者が倒されるのを待っていてもいいのでは……」
「……、俺が戦うもう一つの理由は、勇者に勝つため、だよ」
「え?」
「アイツがどんなに強くても、アイツは一人だ。そうしたら、こちらは全軍の力を合わせなければいけない。だったら俺が不和の原因になるわけにはいかないんだ」
「で、でも……」
「もし俺がやめたとしても矛先が魔王や他の四天王に向くだけだろ?」
「う」
「だったら、俺が本物の切り札になるしかない、皆に認めてもらうしかないんだ。この魔界軍が勇者に勝つために」
ツルギがしゃべり終え、しばらく静寂が辺りを包む。
あまりに静かなものだから不安になったツルギが顔をあげると。
一つ目の男がその大きな目から滝のように涙を流していた。
「かんど~!!!」
その勢いのままに、ツルギに思いきり抱き着いた。
「異界より一人で来られて、力もないのに頼られて、なのにそこまで我が軍のことを考えていらっしゃったとは露知らず! どうか無礼をお許しください!」
「え、い、いや。悪いのは騙していた俺らですし……」
思わず目線をそらしてぎょっとする。壁に並んだ兵士達ももまた一様に滝のような涙を流しているのだ。
「おら! お前らもツルギ様に謝れ! これが本物の義侠心だ!」
一つ目の男の言葉に、兵士達は一斉に膝を折り、頭を下げる。
「い、いや、そこまでしなくても……」
さっきまでの静寂はどこへやら、練兵室には男泣きの合唱が響き渡った。
「ところで……」
一つ目の男の一味と件の兵士が部屋から出たところで、アスタがツルギの近くにより声をかけた。
「あの人にしろ私にしろ、もしも飛び込んでくれなかったらどうしてたの? あのままだったらボコボコになるまでやられてたよ」
「ん? ああ。いや、そこまでなったら流石に魔王さんが説教でもかましてくれるかなって」
ツルギはこともなげに答える。
「え。魔王さん、そうなの」
「あ~……。いや、ツルギ君にこの話を持ち掛けたら一発OKだったから何か秘策でもあるのかなと思ってたんだけど」
魔王は頭を掻きながら申し訳なさそうに答える。
「な、なにそれ~。それじゃあの人がいなかったらツルギくんボコボコだったじゃん!」
「ははは。結果オーライというやつだよ。なあツルギ君」
「はい。結果的に最良の形になりました」
「二人も、あいつらも、単純すぎ!」
この部屋での話はすぐに城中に広まった。悪い噂が広まるのが早ければ、良い噂が広がるのも早い。
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