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第76話 エレナの冒険者登録。
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集落の周りの溝、いや今はもう掘のようになっているけど、まだ水は溜まっていない。深さ50cmほどのものを3mまで掘り下げたのだからしょうがないか。そのうち水位は上がるだろう・・・たまるまでは下流にながれないけども。
溝改め堀の外側に土魔法で地面を盛り上げて、簡単に集落を囲む壁を作る。壁の外側から土を持ってきたので、外側にも空堀ができた。それからオベリスクに結界とセーブの複合魔法を付与した魔力チャージの魔石を作って埋め込んだ。範囲はドーム型に集落を覆う感じ。人は僕とエレナ以外が入れないようにして、魔物と動物阻止。あとはセーブで何とかなるので破壊防止のみを主眼とした。
もう場所は分かっているから、これでいつでもエレナとお墓参りに来ることができる。エレナは横でなにやら考えていたようだけど、すぐにサッパリとした顔を僕に向けて微笑んだ。
「本当にありがとうございました。どんどん集落が奇麗になって囲む壁まで作るから、またログハウスでも出すのかと思っちゃいましたよ。」
出してもいいけど、そんな頻繁に来るわけじゃないし・・・。エレナも冗談が言えるくらいに立ち直ったということかな。お婆さんが眠っている墓地の方もリペアして結界とセーブ張っておこう。
集落の北の墓地もお参りした後、集落を後にする。手を繋いでゆっくりと空に舞い上がり、すこし飛行を楽しんだ後、ログハウスに転移した。
「どうだった?」
「なんだか、心のしこりが取れた感じかもしれません。病気の蔓延を恐れ火を放って集落をあとにして・・・ずっと何かが心に引っかかっていたというか・・・。何かひとつ終わったというか・・・」
突然大粒の涙を目に浮かべたエレナは、今まで我慢していたのか、大声をあげて泣き出した。僕はそっと彼女を抱き寄せ・・・ってできるわけがないので、彼女の隣で泣き止むまで寄り添い続ける。
「そろそろおやつでも食べる?」
の問いかけで、エレナは復活した。やはりもうこのキャラは定着したみたいだ。今日はフルーツタルトを選択した。上に乗ったフルーツがカラフルで可愛いしね。女の子が好きそうだ。コンビニのやつだからおひとり様サイズ。
もちろん複製だけど2個用意して、それぞれお皿に乗せてフォークを添える。僕は手づかみで食べるけど。紅茶と一緒におやつタイムだ。一瞬でなくなった、エレナのうるうる目に負けてお代わりを出す。
おやつの後もリビングでのんべんだらりとエレナの集落での生活など子供時代から最近までの話を聞かせてもらい、そのまま一日を終える。この世界では棄民とはいっても自給自足で生活でき、たまに村や街で物々交換や獲物で得た金銭で必要な物資は満足にではないけれどもそろえることができ、集落で支え合えば何とか生きて行けたみたい。お金がなくとも健康さえさえ保てれば幸せな集落だったのだろう。
「貰った大金貨どうするの?」
と聞いてみたけど、本人も使い道自体が浮かばない。僕だって浮かばないもの。日本でだって、家を買ってリフォームしたのが最大の出費だったからね。とりあえずは僕はインベントリに入れておくというとエレナの分も預かってくれというので、それならばとインベントリを付与したポシェットをあげる約束をした。
3日後、冒険者登録でサルハの街に行ったらエレナに似合うポシェットを見つけよう。
集落の話から他愛ない話まで、穏やかに、面白おかしくずっとふたりでいろいろな話をして1日を終える。ちなみに夕食や風呂はちゃんと入ったし、サイトのシステムチェックもしたよ。明日と明後日は本当にのんびり過ごそう。
結局2日間は、たまに国王様やサシャさん、アート様から様子見の電話があったくらいでのんびりと過ごせた。エレナも完全復活を果たし、冒険者登録したあとの冒険を楽しみにしていたが、別に今までと変わらないと思う。そういえば税理士さんから、来週早々には手続きがあるので、事務所にくるようにとメッセージソフトに通知があった。いよいよ会社の海外移転だな。
さて、エレナとの朝食も済ませたので、サルハの街に向かう。服装は旅人の服と村人の服、念のため僕のスマホとエレナの電話をサイレントモードに設定。
透明化と転移でサルハの街壁から離れた認めの付かない所で透明化を解除する。ふたりのときは普通の透明化でもいいんだけど、最近は空を飛んだりするし、防護障壁としても役に立つので、光学迷彩風障壁の使用頻度が高い。
徒歩でそのまま門まで行き、門番さんに挨拶する。エレナのことはもうアート様から代官様経由で街の役人には伝わっているらしく、名前を告げただけで何も言われずに街に入れた。しかも門番さんが『エレナ様』って呼んでいて、どう反応していいのか二人して困ったくらいだ。
まずは真っ先に冒険者会館を目指す。今日一番の目的はエレナの冒険者登録だからね。ダフネさんの店やスラム地区は後回し。
冒険者会館では、多くの冒険者が掲示難を見ていて、受付も満員状態。こうやってみると、若い冒険者から壮年の冒険者まで結構な幅があり人数も多い。また思ったより女性の数が多いな。なんか初めて冒険者ギルドって感じた気がする。
登録はどの窓口でも可能だから、掲示板から一番遠い窓口に並ぶ。特に意味はないけど、まあ、掲示板の近くは混みそうだし。
「あ、アタールさま・・・さん。」
でかい声で名前が呼ばれたので呼ばれた方向を見ると、マキシムさんだった。まあ声でわかってたけども。その呼びかけで掲示板の前に居た冒険者や受付に並んでいる冒険者たちも一斉に振り向く。僕の方じゃなく、マキシムさんの方ね。
軽く手をあげて、シッシッと追い払うジェスチャーをしたのだけど、手招きと勘違いしてマキシムさんはこちらにやってくる・・・。『あっち行け。』とかはさすがに言えないよね。みんなの目線もマキシムさんと一緒にやってくるのがつらい。
「アタールさん、全然姿が見えなかったんで心配しておったんじゃ。それにちょうど話もあったんで会えてよかったわ。」
「はぁ、そうですか、でも今日は、というか今は彼女の冒険者登録に来たんです。お話は後にしてもらえますか。」
「おお、すまんかったの。」
素直に引き下がってくれるようで助かる。
「お~、アタール君待っていた。マキシムも居たか、ちょうどいい。」
また別の声で呼ばれる。これはあれだあいつだ。振り返るとやはり副支部長のセルゲイさんだった。せっかくわざわざ混む時間帯にエレナの冒険者登録しに来て、冒険者っぽい雰囲気を味わおうと思っていたのに、台無しだ。領主様への依頼完了報告は窓口で伝えたかったのにな。
「どうも、お久しぶりです。」
「おう、とにかく付いてきれくれ、マキシムもな。」
有無も言わせない強引さなので、エレナを冒険者登録する旨も伝えて、三人で案内された応接室に付いて行く。エレナはきょとんとしてるだけ。
「座ってくれ。前に言ってたクランの話なのだが、あ、代表者の件じゃなく、他の支部でも話題になったって話な。おそらく近々ファガ王国内のギルドで先行採用される。まあ暫定だけどな。」
「それが僕とどんな関係が?」
「う~ん、この支部ではマキシムがそのクランの代表者と今は認識しているのだが、他の最初に支部に伝わった報告書に、お前の名前があってだな・・・。あ、先にお嬢ちゃんの冒険者登録してしまおう。」
なんか誤魔化している気がするというか、誤魔化したな。セルゲイさんは、エレナの名前や生年月日聞き取り登録用紙を記入すると応接室のドアを開け、大声で職員を呼ぶとすぐに職員が飛んできた。
「なにか御用ですか?」
「新規の冒険者登録だ。ほれ、このギルドカードができたら持ってきてくれ。」
職員さんに登録用紙を手渡し、すぐ手続きするように促す。なんか、冒険者登録の感動も何もあったもんじゃないな。
再び席に着いたセルゲイさんは、渋々という感じで説明を始める。
「それでだな、クランの仕組みというのが、正直ワシには説明できないのだ。報告書はもちろんうちの支部で作っているから読んでいるし、ある程度は理解している・・・しかしだな・・・人に説明するとなると・・・。」
「そういうのは、マキシムさんとエフゲニーさんが詳しいと思いますよ。実際に運営されてますし。」
「いや、そのマキシムとエフゲニーがな・・・。」
マキシムさん、そこで目をそらさない・・・。話によると、マキシムさんもエフゲニーさんも、クランの立役者であり発案者の僕を差し置いて、話は聞けないと突っぱねたという。そんなお願いしてないんだけども。
「コンコン」
応接室の扉がノックされたので再びクランの話は中断。
「いいぞ入れ。」
「失礼します。エレナさんのギルドガードができましたのでお持ちしました。」
あ!犬耳、犬耳のお姉さんだ!と、初めて見る犬耳ギルド職員のお姉さんに脳内感動していると、隣に座っているエレナさんからとても冷ややかなジト目で見られ、肝心の犬耳お姉さんは、エレナのギルドカードだけセルゲイさんに渡すと、ニコリと笑顔を向け会釈だけして、速攻で応接室を出て行った。
はぁ、まだセルゲイさんの話が続くのか・・・早く終えて受付のお姉さんや冒険者のお姉さんを観察したいのに・・・。
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「本当にありがとうございました。どんどん集落が奇麗になって囲む壁まで作るから、またログハウスでも出すのかと思っちゃいましたよ。」
出してもいいけど、そんな頻繁に来るわけじゃないし・・・。エレナも冗談が言えるくらいに立ち直ったということかな。お婆さんが眠っている墓地の方もリペアして結界とセーブ張っておこう。
集落の北の墓地もお参りした後、集落を後にする。手を繋いでゆっくりと空に舞い上がり、すこし飛行を楽しんだ後、ログハウスに転移した。
「どうだった?」
「なんだか、心のしこりが取れた感じかもしれません。病気の蔓延を恐れ火を放って集落をあとにして・・・ずっと何かが心に引っかかっていたというか・・・。何かひとつ終わったというか・・・」
突然大粒の涙を目に浮かべたエレナは、今まで我慢していたのか、大声をあげて泣き出した。僕はそっと彼女を抱き寄せ・・・ってできるわけがないので、彼女の隣で泣き止むまで寄り添い続ける。
「そろそろおやつでも食べる?」
の問いかけで、エレナは復活した。やはりもうこのキャラは定着したみたいだ。今日はフルーツタルトを選択した。上に乗ったフルーツがカラフルで可愛いしね。女の子が好きそうだ。コンビニのやつだからおひとり様サイズ。
もちろん複製だけど2個用意して、それぞれお皿に乗せてフォークを添える。僕は手づかみで食べるけど。紅茶と一緒におやつタイムだ。一瞬でなくなった、エレナのうるうる目に負けてお代わりを出す。
おやつの後もリビングでのんべんだらりとエレナの集落での生活など子供時代から最近までの話を聞かせてもらい、そのまま一日を終える。この世界では棄民とはいっても自給自足で生活でき、たまに村や街で物々交換や獲物で得た金銭で必要な物資は満足にではないけれどもそろえることができ、集落で支え合えば何とか生きて行けたみたい。お金がなくとも健康さえさえ保てれば幸せな集落だったのだろう。
「貰った大金貨どうするの?」
と聞いてみたけど、本人も使い道自体が浮かばない。僕だって浮かばないもの。日本でだって、家を買ってリフォームしたのが最大の出費だったからね。とりあえずは僕はインベントリに入れておくというとエレナの分も預かってくれというので、それならばとインベントリを付与したポシェットをあげる約束をした。
3日後、冒険者登録でサルハの街に行ったらエレナに似合うポシェットを見つけよう。
集落の話から他愛ない話まで、穏やかに、面白おかしくずっとふたりでいろいろな話をして1日を終える。ちなみに夕食や風呂はちゃんと入ったし、サイトのシステムチェックもしたよ。明日と明後日は本当にのんびり過ごそう。
結局2日間は、たまに国王様やサシャさん、アート様から様子見の電話があったくらいでのんびりと過ごせた。エレナも完全復活を果たし、冒険者登録したあとの冒険を楽しみにしていたが、別に今までと変わらないと思う。そういえば税理士さんから、来週早々には手続きがあるので、事務所にくるようにとメッセージソフトに通知があった。いよいよ会社の海外移転だな。
さて、エレナとの朝食も済ませたので、サルハの街に向かう。服装は旅人の服と村人の服、念のため僕のスマホとエレナの電話をサイレントモードに設定。
透明化と転移でサルハの街壁から離れた認めの付かない所で透明化を解除する。ふたりのときは普通の透明化でもいいんだけど、最近は空を飛んだりするし、防護障壁としても役に立つので、光学迷彩風障壁の使用頻度が高い。
徒歩でそのまま門まで行き、門番さんに挨拶する。エレナのことはもうアート様から代官様経由で街の役人には伝わっているらしく、名前を告げただけで何も言われずに街に入れた。しかも門番さんが『エレナ様』って呼んでいて、どう反応していいのか二人して困ったくらいだ。
まずは真っ先に冒険者会館を目指す。今日一番の目的はエレナの冒険者登録だからね。ダフネさんの店やスラム地区は後回し。
冒険者会館では、多くの冒険者が掲示難を見ていて、受付も満員状態。こうやってみると、若い冒険者から壮年の冒険者まで結構な幅があり人数も多い。また思ったより女性の数が多いな。なんか初めて冒険者ギルドって感じた気がする。
登録はどの窓口でも可能だから、掲示板から一番遠い窓口に並ぶ。特に意味はないけど、まあ、掲示板の近くは混みそうだし。
「あ、アタールさま・・・さん。」
でかい声で名前が呼ばれたので呼ばれた方向を見ると、マキシムさんだった。まあ声でわかってたけども。その呼びかけで掲示板の前に居た冒険者や受付に並んでいる冒険者たちも一斉に振り向く。僕の方じゃなく、マキシムさんの方ね。
軽く手をあげて、シッシッと追い払うジェスチャーをしたのだけど、手招きと勘違いしてマキシムさんはこちらにやってくる・・・。『あっち行け。』とかはさすがに言えないよね。みんなの目線もマキシムさんと一緒にやってくるのがつらい。
「アタールさん、全然姿が見えなかったんで心配しておったんじゃ。それにちょうど話もあったんで会えてよかったわ。」
「はぁ、そうですか、でも今日は、というか今は彼女の冒険者登録に来たんです。お話は後にしてもらえますか。」
「おお、すまんかったの。」
素直に引き下がってくれるようで助かる。
「お~、アタール君待っていた。マキシムも居たか、ちょうどいい。」
また別の声で呼ばれる。これはあれだあいつだ。振り返るとやはり副支部長のセルゲイさんだった。せっかくわざわざ混む時間帯にエレナの冒険者登録しに来て、冒険者っぽい雰囲気を味わおうと思っていたのに、台無しだ。領主様への依頼完了報告は窓口で伝えたかったのにな。
「どうも、お久しぶりです。」
「おう、とにかく付いてきれくれ、マキシムもな。」
有無も言わせない強引さなので、エレナを冒険者登録する旨も伝えて、三人で案内された応接室に付いて行く。エレナはきょとんとしてるだけ。
「座ってくれ。前に言ってたクランの話なのだが、あ、代表者の件じゃなく、他の支部でも話題になったって話な。おそらく近々ファガ王国内のギルドで先行採用される。まあ暫定だけどな。」
「それが僕とどんな関係が?」
「う~ん、この支部ではマキシムがそのクランの代表者と今は認識しているのだが、他の最初に支部に伝わった報告書に、お前の名前があってだな・・・。あ、先にお嬢ちゃんの冒険者登録してしまおう。」
なんか誤魔化している気がするというか、誤魔化したな。セルゲイさんは、エレナの名前や生年月日聞き取り登録用紙を記入すると応接室のドアを開け、大声で職員を呼ぶとすぐに職員が飛んできた。
「なにか御用ですか?」
「新規の冒険者登録だ。ほれ、このギルドカードができたら持ってきてくれ。」
職員さんに登録用紙を手渡し、すぐ手続きするように促す。なんか、冒険者登録の感動も何もあったもんじゃないな。
再び席に着いたセルゲイさんは、渋々という感じで説明を始める。
「それでだな、クランの仕組みというのが、正直ワシには説明できないのだ。報告書はもちろんうちの支部で作っているから読んでいるし、ある程度は理解している・・・しかしだな・・・人に説明するとなると・・・。」
「そういうのは、マキシムさんとエフゲニーさんが詳しいと思いますよ。実際に運営されてますし。」
「いや、そのマキシムとエフゲニーがな・・・。」
マキシムさん、そこで目をそらさない・・・。話によると、マキシムさんもエフゲニーさんも、クランの立役者であり発案者の僕を差し置いて、話は聞けないと突っぱねたという。そんなお願いしてないんだけども。
「コンコン」
応接室の扉がノックされたので再びクランの話は中断。
「いいぞ入れ。」
「失礼します。エレナさんのギルドガードができましたのでお持ちしました。」
あ!犬耳、犬耳のお姉さんだ!と、初めて見る犬耳ギルド職員のお姉さんに脳内感動していると、隣に座っているエレナさんからとても冷ややかなジト目で見られ、肝心の犬耳お姉さんは、エレナのギルドカードだけセルゲイさんに渡すと、ニコリと笑顔を向け会釈だけして、速攻で応接室を出て行った。
はぁ、まだセルゲイさんの話が続くのか・・・早く終えて受付のお姉さんや冒険者のお姉さんを観察したいのに・・・。
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