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3-5.文系少女、友達の前でおしっこする

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 また体を揺すられる。目を開くとお母さんが立っていた。あれだけだるかった体は大分良くなっていた。もう横になっている必要も無いくらい。

「咲ちゃん達が来たわよ」
「達?」
「ええ、もう一人、あかねちゃんだったかしら。知り合いなの?」
「うん。美術部の後輩」

 どうやらあかねも咲と一緒に来てくれたらしい。たまに美術室に咲が来るから、面識はあった筈。

「あなたちゃんと先輩してるのね…」
「させられてるだけだけどね」

 お母さんに提案したいことがあった。

「もう横にならなくても大丈夫そうだけど…」

 ひょっとしたらおむつをとってもいいかもしれない。

「もう2人共部屋の前に来てるのよ」
「え?」

 じゃあこの尿意はどうすれば良いの? 着替えてからトイレに行くのも時間的に変な感じがする。

「ひょっとしてトイレに行きたかったりするの?」


 私は頷く。お母さんは暫く考え込んだ。


「もう履いちゃったし、今しちゃいなさい」
「え! でも…」

 これは保険だって…

「我慢出来ないのならするしかないわよ」

 今ここでやるの? もうここでしてしまえばそれはおねしょと一緒じゃないか。

 でも今から着替えてトイレには行けないし、咲達の目の前でおむつの中におしっこするのも恥ずかしい…
 おしっこの出口に力を入れる。普段ならそれだけでおしっこが出るし、何ならいつの間にか勝手に出ることもあるのに、どれだけ力を入れても不思議と出てこない。
 布団の中という出したら駄目な場所だけど、おむつにおねしょシーツが引かれて最早出してもいい場所になっている。そう言い聞かせてもおしっこの出口からは何もでてこなかった。

「で、出ない!」
「しょうが無いわね。あまり体調が良くないって伝えて早めに帰ってもらうわね」



「咲ちゃん達、入って来ていいわよ」

「おじゃましまーす」
「失礼します」

「ちょっと今由香は体調が悪いみたいだから短めにお願いね」


 学校の終わりのまま来たのか、二人共まだ学校の制服を着ていた。

「由香、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」

「もう、先輩が来ないから何事かと思ったじゃないですか」
「心配掛けてごめんね」


 あれ


「なんかいつもの以上にふわふわしてて調子狂いますね…」
「一瞬見ると冷たく見えるけど、接してみるとあんまり冷たくないのが可愛いよね」


 おしっこが出そう。さっきはあれだけ力を入れても出なかったのに。


 あの時力を入れたのが今遅れてやってきているかのようだ。

「あかねちゃん、あんたも可愛い! 由香どこでこんな子見つけて来たの?」
「もう、やめてください」
「2人して人の部屋で何してるの?」

 咲があかねに抱きついて払われていた。いつもの私には抱きついてくるくせに…


 やっぱりおしっこ……でも2人共こっちを見てるし…


「今日さ、何でか副担任が激怒して職員室に帰って行ってね…」
「先輩達何やったんですか?」
「知らない。また男子が適当なこと言ったんじゃない?」
「ま、まあ、あの副担任、な、なんかヒステリックだし」
「そうそう。ほんっと頭おかしいよあの先生」


 おしっこを我慢している事に気付かれず言えたかな。


「美術室に来てみたら、男子2人共呼ばれてこれないとかいいしまして、しかも由香先輩もいないから1人で進める羽目になりましたよ」
「そ、そ、そんなことになったんだ、な、何で男子はこっこ、これなかったんだろう」


 おしっこ、どうしよう。

 力を入れてたんだから出てきてやるよと言わんばかりの尿意。

 手で押さえようにも、起きる前に触ったときには紙の音が結構したから、触ったり動いたりしたら気付かれるかも。
 でも、ガニ股で足をすり合わせることもできなくて、手の押さえもなく我慢するなんて無理に等しい。
 そもそもおむつは普段履いてるパンツとは比べ物にならない位の安心感があって、あまり我慢する気持ちも保てない!

「でさ……




 気付かれては…いない

 私は今、確かに友達の前でおしっこをしている。我慢してやろうという気持ちはあっさり折れておしっこの出口からほぼ垂れ流し状態だ。
 おむつの中で暴れるおしっこは普通のパンツのように何時までも残ることはなく、おむつが膨らんでいって濡れた感覚が無くなっていく。

 おしっこを出しているのに、まるで出していない感覚。

 最早止める力はどこにも残っていなかった。ただおしっこが流れていくまま、そのまま何もできない。

「由香、由香?」
「あ、え、どうしたの?」

 あ…

 話しかけられているから止めようとしているのに、おしっこは止まらない。変な表情していないかな。

「先生からもらったプリントどこ置いて行けば良い?」
「う、うんん。つっ机の上にでも置いておいて」


 ああ、私は今、布団の中でおむつにおしっこをしながら友達と会話しているんだ。


「…何か調子悪くなってきた?」
「ちょ、ちょっと」

 頭は冴えてるし、体もだるくない。でもおしっこを出し切ったおむつはぶよぶよしてるし、おしっこの出口にはおしっこ止める感覚がない。

「それじゃあ長居するなって言われましたし、そろそろ帰りましょう
「そうね。それじゃあ由香、また明日」

「……また明日」
 

 言いながらも残尿のような感覚でおむつに少しおしっこが出ていた。




 扉が閉まって誰も入って来ないことを確認すると、布団を退けて下半身を見る。夜用と説明されたおむつは、一回分ものおしっこを出したのに何も漏れていない。

ガタ!


びくっ



 扉が開く。急すぎて布団は戻せなかった。

 見えたのは咲とあかねじゃなくてお母さんだった。おむつを履いていることを知らない2人じゃなくて、知っている人が入ってきて安心した。

「2人共帰ったわよ」
「わかった」
「トイレは大丈夫? 連れて行こうか?」

 お母さんは言いながら部屋の中に入ってきて私の丸出しになったおむつを見る。ちょっと膨らんだ?

「ひょっとしてやっちゃった?」
「ちょっとだけ….」



「違うでしょ」

 氷枕から更に頭が冷える。

「ほらこのライン。これっておしっこお知らせサインって言ってね」





 お願いその先は言わないで…じゃないと


 じゃないと




「今、全部青色になっているのよ」


 友達の前ですべて出したことになるから。




━━◇




「一応おむつを変えるわね」

 絶望の言葉だった。

「もう体は大丈夫だからパンツで良いよ」

 否定する。もう駄目だ。こんな我慢出来ない物を着ていると本当に全て漏らしてしまう。

「本当?」
「ほ、本当! 本当だから!」

 またM字に、足を広げられておむつが外されていく。一回分のおしっこ全てを吸収したおむつの中身は、真っ黄色に染まっていた。

「じゃあまたお尻を上げてくれる」


 下半身を上げる? そんなの出来る?


 どう頑張っても同時に下半身に力が入ってしまう。そうなると既に感覚のないおしっこの出口がどうなるのか、火を見るより明らかだった。

「う、うん」

 でもお尻を上げるしかない。おむつを変えてもらわなければ先には進めない。意を決して下半身に力をいれる。


ピュー


「あ、あああ、あああああああ」

 一筋のおしっこが何も当てられていない女性器から空中に放出された。
 広がった真っ黄色なおむつの上、おねしょシーツに流れたおしっこが落ちる。

「む、むり」

 手で顔を覆った。

「お尻上げられない………っ、上げたら出るっ」



 当然履かされたのはパンツではなくておむつで、おねしょシーツもそのままだった。


 寝るのが怖い。夕飯の後、トイレで1回履きなおした後、おねしょシーツの上に座る。
 履き直した時、おしっこが出た感覚は一度も無かったのに、おむつの中は黄色く染まっていて、気付かない内に何度もおちびりしていた事がわかった。今もまだ出ているかもしれない。

 こんな状態で寝ておねしょしないなんてことがあり得るのだろうか。
 勝手におしっこが出たあの時から、お母さんは私が今日はおねしょするんだろうな、といった感じで早く起きるように私に言って、既に消臭剤の準備をしていた。

 おしっこを我慢出来るのか。寝てしまったらもうわからない。だったらもう朝まで起きるしか無いだろう。手元に小説を持ってきて開く。好きなミステリージャンルだ。

 朝まで時間はたっぷりある。私は楽しむ、というよりも、義務のような気持ちで本を読み進めた。こうしている間にも無意識でおしっこが出ているのかもしれない。これが終わった時、私はおねしょするこ
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