至って平凡なハーレムのお話

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3. 俺の胃袋を攻略している

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 なんかもの凄い設定になってるけど!?平行世界の観念がおかしいんじゃないか?

 いや、まあいいけど。てか、既に3人と両片思いかぁ。悪くないな。

 光希はちっこくて、ちょっとあざとい。そんでめちゃめちゃ可愛い。
 目がクリっとしてて、今は無敵ピンクのマッシュヘア。一緒に美容院に行きたいってせがまれて、俺もカットだけしてもらった。
 セット楽な髪型にしてってお願いした俺とは違って、光希は写真とかも見せて細かく指定してた。
 そんで早く終わった俺は、光希の分と合わせて会計済ませて待ってたんだけど、セットまで完璧に終わった光希が可愛すぎて直視出来なかった。
 そして会計が済んでることに対して怒られた。なんでだ?

 大家の犬飼さんは、めっちゃ美人。とにかく美人。儚い。そんで料理上手い。
 スペックも見た目もなんか未亡人みたいで、逆にエロい。
 あと、距離が近い。喋る時にピッタリ身体寄せて来るし、それで顔赤くしてると額もくっつけてきて、熱はなさそうだね?って微笑むとか、どこの人妻だよ。
 
 お隣の風間さんはクールなインテリさん。大学のレポートとか見てくれて、この前は成績上がったって報告したら、自分のことみたいに喜んでくれた。クールだけど。
 仕事行く時はふわっとオールバックなんだけど、俺の部屋に来る時は前髪下ろしてて、ちょっと可愛い。


「俺の周り既に最高じゃね?」


 あ、そういえば飯。向こうの世界では貰ったおすそ分けは昨日全部食べちゃったし、コンビニ行くか。ついでにタッパー返そ。

 ーーピンポン♪

 え、誰?早くない?


「はいはい、今開けまーす。」

「わっ、ちゃんと確認した?ダメだよ?ホイホイ開けたら。」

「犬飼さん、どうしたんですか?早いですね。」

「もう、僕の話聞いてる?次からはちゃんと確認するんだよ?あとこれ、朝ごはん。」

「え!いいんすか!ちょうど飯どうしようか悩んでたんですよ。犬飼さんもう食べちゃいました?タッパーも返したいし、良かったら一緒に食べません?」

「ふふ、お誘い嬉しい。僕もまだなんだけど、置いてきちゃったから持ってくるね。すぐ戻るから、先に食べててね。」


 ほぉー、プリプリのおしりがたまりません。白ニットにエプロンとかエロゲーのテンプレだろ。あとスキニージーンズはエロい。まじエロい。

 帰ってくるまで玄関開けて待ってたら、隣の部屋から風間さんが。

 なんか拗ねてる?


「また犬飼さん…真空くん、今度は僕とも食べようね。」

「はい、もちろんご一緒しますよ!あれ、メガネ変えたんですか?」

「え?ああ、うん。変えてみた。変、かな?」

「いえ、風間さんの綺麗な目と相性バッチリです。凄く好きな感じ。」

「へっ、?や、休みだからってダラダラしちゃダメだよ!?俺コンビニ行くからっ、じゃあね!」


 なるほど、これが両片思い、、、
 照れ照れの照れで可愛いですなぁ。


「あれ?真空くん、食べてていいよって…」

「ああ、はい。でも何となく待ってたくて。おかえりなさい、犬飼さん。」

「あぅ、た、だいま…?」


 かわよ。誰だ俺の目の前に初心な未亡人連れてきたの。俺だ。

 まあ、ご飯冷めちゃうからさっさと中入って食べますよ。
 別にやらしいこととかしないし!



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