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初恋 × 初恋【オメガバース】
4★(極微)
しおりを挟む昼飯をそれぞれ無言で食って、泰治とはそこで一度別れた。
明日は土曜日だし、俺の家に来て話し合うことになってしまった。もちろん俺は最後まで拒んだ。
それでもこれ以上拒否するなら今から泰治の家に連行するって言われて、仕事もあるからそれはまずいと、結局約束を取り付けられてしまった。
「っ、ぅああああああああ!!おわったぁ!」
「おう、お疲れ篠田~。あ、お前次のあれいつ?いっつもこの辺だよな?」
「あー、今日来た。今回はちょいヤバめ。」
「まじか、今週持ち込みのアポも無いし、有給消化してこいよ。お前貯めまくってんだろ?」
「あー、たしかに上からめっちゃ言われたわ。んー、来週いっぱい出そうかな。」
「おう、そーしろそーしろ。」
初めてこんなに長く休むかもしれない。つっても泰治と会うのは明日だけだろうから、あとは一人で頑張るか…
ーーーーーーーーーーーーー
翌朝
あー、やべ。これ本格的にキタわ。無理、今泰治とか来たら無理。絶対襲う。無理。
好き、本当に好き。たった4回しか会ってない。それでも好きになっちまった。
こんな感情知らない。好きって、たくさん思うのも、俺以外を見ないでって思うのも、全部、全部初めてだった。
だから、あの時ショックだったんだ。だから傷ついて、話も聞かないまま、立ち直れずにいた。
「好き、泰治、好きっ!泰治、つらい、たすけて、泰治、泰治っ!」
玄関で何やってんだ俺は。ただ泰治を迎えにいこうとしただけなのに、何でここで発情してんだよ。
泰治のこと考えただけで濡れてるってどうなわけ?あー、もう薬打たなきゃ。
にしてもつらすぎ。今までこんなになったことないのに。うわ、最悪。ズボンまで濡れてきやがった。お気に入りなのに…
ピーンポーン
きちゃったじゃん…
「夏希?泰治だけど、開けて?」
「んぅ、泰治ぃ、無理ぃ… 鍵、開いてる、からっ、入ってきて…」
中から声かけたら勢いよくドアが開いて、なんかすげえ顔の泰治入ってきた。
「ははっ!泰治変な顔ぉ~!なぁ、怒ってんの?なんで?」
「なんでって、ドア越しでも強いフェロモンの匂いがするし、声もなんかエロいし、それなのに鍵空いてるとか不用心すぎない!?」
「だって、泰治以外もうゆうわく?できねえし、いっかなーって」
「出来なくていいよ!何?するつもりだったの?」
「んーん、ないよ。でも、話聞いて?リビング、そっち。運んで?」
「はぁぁぁぁぁ、なんでいちいち可愛いの?!ほら、捕まって。」
「うひゃっ、すげえ、泰治力持ちなんだな!」
「これでもαだからね。それに夏希も軽いからこれくらい余裕だよ。」
「んふ、俺の、α…」
「本当、俺の理性が木っ端微塵になるよ?」
あー、泰治すき…
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