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後輩 × 先輩
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しおりを挟む今、この人なんつった?俺を手に入れる…?いや何だそれ?
この人野球ばっかやって来たせいで頭ぶっ飛んだのか?
あれ?でも今日の昼間までは30人を超える部員を励ましたり、檄を飛ばしてたよな?
つか、平気な顔してキッチンに戻っていってんじゃねえよ。飯食って空いた皿を片付けに行ってるけど、発言の意味を全然理解できてねえから。
「あの、先輩…?」
「んー?」
「さっきのってどういう…?」
「ん?あれ、分かんねえか?俺は、お前が好きなの。恋愛的な意味な。もっと言うと、性的な意味で。」
「はっ?いやいや、アンタ本気っすか?
え、俺掘られるのは嫌っすよ。」
「それ、掘る側ならいいってことか?」
「あー、それならまだ… っていやいやないっすよ。」
そう言ったところで、俯いていた俺が顔を上げると、いつの間にか先輩が目の前に来ていた。
「うわっ!なんすか!」
「俺は本気。爽真が好きで、セックスしたい。なあ、爽真… 流されてくんねぇ?いつもみたいに、さ。」
「いつもみたいに、って… 俺そんな流されてましたっけ?」
「んー?いつもはいはいって付き合ってくれんじゃん?」
「それは流されてるとは違いません?」
「違いません。なーぁー。頼むって!」
「ちょっと、乳首チラつかせるのやめてもらえません?卑猥なんで。」
「お、ヤる気になった?」
何でこんなに食い下がってくるんだ?別に男に走らなくても女には困らないだろ?
「何で、俺なんすか。アンタモテるっしょ。」
「うん、俺モテモテ。でもさー、好きなのは爽真なんだわ。ちなみに非童貞処女!」
「心底どうでもいいっす。」
「なーんーでーだーよー!なあ、爽真って童貞?」
「残念ながら卒業してます。」
「えー!俺が筆下ろししたかったのに…」
「絶対嫌です。」
「なあー!一回でいいから!セックスしよって!」
はぁ… これは俺が素直になった方が良さそうだな…
憧れなのか、恋慕なのか、はっきりしてなかった時期は去年の秋まで。
秋季大会が終わってすぐ、練習後に一人で泣いてる先輩を見つけて、確信した。
「俺も先輩が好きですよ。」
「…へっ?へっ!?えっ、はっ?!マジで?!いや、ちょっとまって… その顔は無理、反則…///」
やべ、ちょーかわいい。
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