上 下
9 / 18
第3日目

8話目 初戦闘はスライムです。

しおりを挟む
今の時間は正午くらい。
「よし、じゃあ装備も整ったしモンスター討伐しにいきますか。」
そう言うとケルトとミラは普通そうに
「いつでもいけるぞ。」
「まあ、今日討伐するとおもってたしね。」
と、言っている。圧倒的に頼もしい。が、
「ふええ?なんでみんなそんなに早いの!?なんでなんで!」
・・・リールは気にしないで置いていきたいがヒーラーのために置いていけない。
「予定通りに進まねえ・・・」
ここから片道30分だから家まで帰りたくねえのに。めんどくさい。引きこもりたい。
仕方なく家に帰る羽目になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「さあ!準備万端です!討伐しにいきましょう討伐!」
・・・なんでここまで元気なのか、体力が無限に湧いて出てくるのか?羨ましい。重い体に鞭を打ってまで行かないといけないものなのか。
考えて数秒後、結果が出た。別にいいや。部屋のノブに手をかけそっとドアを開け部屋に閉じこもる。
「こら!開けなさい!立てこもるのは卑怯だぞ!」扉の向こうで叫んでいるような声が聞こえてきたが収まった。
諦めたのかと思っていた。ある音が聞こえてるまでは。
「ヒュン ヒュン ヒュン」 
そこそこいろいろなゲームなどをしていた俺には分かる。弓が風を切る音だ。 そっと扉を開けそっこー頭を下げる。
「やめてください立ち退く時に修理費請求されるのは俺なんですほんと許してください何でもしますから」
弓を打っていたケルトは手を止め、リールと顔を見合わせにやっと笑い、こういった。
「何でもするといったな。ならば前線維持のため壁役に徹して貰おうか。」 
冒険者って、何だっけ。
俺はそう思いながら悲痛な叫びをあげた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局モンスター討伐にいくことになった。倒す敵はスライム。
「思えばなんでミラは俺がいじめられてる時助けてくれなかったかについて聞きたいのだが。」
「どいつもこいつも馬鹿ばっかでめんどくさかったから。」
そっけない返事が返ってくる。
なんで俺らのパーティーはこんな奴らばっかなんだ。運がいいのか悪いのか。そんなことを考えていると、ケルトが
「シュウ、スライムの群れを目視した。11時の方向。」
と、スライムの群れがいる方向を教えてくれた。が、ぼんやりとしか見えない。
「お前、なんで見えるんだ?」
と、小声で尋ねると、
「アーチャーなのだから視力アップしているのは当たり前だろう左右3.0あるぞ。」
と、よく考えて見ると当たり前の答えが返ってきた。まあそこはおいておこう。まずは敵だ。
時計で確認するとスライムの生態、豆知識が出てきた。
〈経験値はあまり持っていないが簡単に倒せる世界三大弱小モンスターの一種。攻撃を受けるとその攻撃を受けた方に走り出す。弱点は目。〉
なるほど、ならば作戦はこうしよう。
1.まず、ミラがケイトに〈弓の命中率アップ魔法〉をかけ、俺に〈攻撃力・防御力アップ魔法〉をかけてもらう。
2.ケイトが殺さない程度にこちらに注意を引きつける。
3.俺が特攻し目を潰す。ここでダメージを食らったらリールのヒールで回復し、定期的にヒールをかけてもらう。
「これでおk?」
「「「おk。」」」
・・・こいつ等にはノリが良いときがあると思う。
「まず、弓の命中率アップ魔法、攻撃力・防御力アップ魔法をかけておくね。」
何か力が漲る感じがする。魔法すげえ。
「じゃあ、いくぞ。打つべし!打つべし!」
どこかで聞いたことがあるが気にしない。
綺麗にヒットしこちらに走ってくる。
「さあ、いくぞー!」
スライムに向かって走り出す。大きさは意外と腰くらいまであって大きかった。
「でやあぁぁー!」
かけ声とともに剣を振り下ろす。「めしゃっ」という音とともに真っ二つに割れた。・・・意外と断面グロいな。血で真っ赤に染まっており、自然と身構える。体はぽろっと落ち、消えていく。けど、血にかかると酸のように溶ける音がしていた。体に当たらないように気をつけなければ。スライムをほかの奴をたくさん狩る。楽勝。楽勝。簡単すぎて考え事をしていると大型のスライムが横から体当たりしそうになっている。反応できない。とっさに身構えるが、いつまでたっても襲ってこない。
「フリーズ。」
リールが唱えた言葉とともに、文字通りスライムは凍った彫刻のように凍てついている。売れるかな。これ。
こうしてスライムは全滅した。そして戦闘が終わり全員のレベルが2ずつ上がる。やったぜ。そして全員の元に歩み寄り、
「ナイス!よくやった!」
と、声をかけた。若干危なかったが勝てたからよしとしよう。これでこの世界発の、戦闘が終わった。
これから、ギルドに向かい報酬金をもらってから切れ味のいい剣とか、全員の武器でも新調してやるか。

長くなってすみません<m(__)m>まとめられるよう善処します…
       byただのアニメ好き
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ

壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。 幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。 「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」 泣きじゃくる彼女に、彼は言った。 「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」 「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」 そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。 ※2019年10月、完結しました。 ※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ) 安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると めちゃめちゃ強かった! 気軽に読めるので、暇つぶしに是非! 涙あり、笑いあり シリアスなおとぼけ冒険譚! 異世界ラブ冒険ファンタジー!

罪状は【零】

毒の徒華
ファンタジー
魔女が人間や魔族を支配している世界の物語。 主人公の少女ノエルは、強大な破壊の魔力を宿した魔女であることを隠し、人間として生活していた。 しかし、普通の人間として暮らしていた訳ではない。 ある男の奴隷としてその男を『ご主人様』として慕い、魔女だという事をけして悟られないように共に生活をしていた。 傲慢な態度とは裏腹にノエルの主は身体が弱く、度々体調を崩す為ノエルは胸を痛めた。 そして、ある日ついに主は倒れてしまう。 強大な魔力があっても治癒魔術が使えないノエルはどうしたらいいか解らずに途方に暮れる。 そこに、魔女の手を逃れて負傷している魔族と出逢う。 吸血鬼であるガーネットが死にかけていた為、ノエルは迷った末に自身の血液を与え『契約』を取り交わし、吸血鬼は一命をとりとめた。 その吸血鬼から、最高位の治癒魔術を使える魔女の話を聞く。 ノエルは主から離れる覚悟ができずにいたが、衰弱する主を見て ついに旅に出る決意を固める。

腐った伯爵家を捨てて 戦姫の副団長はじめます~溢れる魔力とホムンクルス貸しますか? 高いですよ?~

薄味メロン
ファンタジー
領地には魔物が溢れ、没落を待つばかり。 【伯爵家に逆らった罪で、共に滅びろ】 そんな未来を回避するために、悪役だった男が奮闘する物語。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 よろしくお願いいたします。 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

処理中です...