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2章 自然豊かな国?

巨大な G

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そう、はどこにでも現れる。台所、タンス、棚の隙間etc...
は、特に害を大きく及ぼす訳ではないが、あの黒光りとしていてテカテカと光り、獲物を見ると飛び、噂では過酷な環境でも生きていこるとか何とか。北海道の人たちはヤツを見たことがない人がいるらしいが、羨ましい。正確ではないが日本人の殆どが憎んでいる虫、それは
《GOKIBURI》
である。通称は頭文字を取り、《G》と俺の場合は呼んでいる。通常生活では春の終わりから秋の始めまでという幅広い期間活発に動いているので夏に殺虫剤やクスリを買ってくるような家庭も多く存在する。噂によると全期間に存在しているらしいが見るような度胸は皆無なので嫌な都市伝説と考えている。しかし、近づいてくる《G》はどんな強力な殺虫剤をかけても、どんな強力なクスリを食べさせても死ぬことは決してあり得ないような巨体をしていた。体の各場所が図ったかのようにそれぞれ巨大化している。虫嫌いの俺からしたら吐きそうなんだが。まずどうしてこんな大きさになったんですかねえ・・・。なに?突然変異でもしたのか。ここまで動くのにも相当なエネルギーが必要だろうけどいったいどうやって補給しているのだろう。・・・駄目だ、見てると吐き気が止まらん。このまま直視していると木の上から生暖かい液体が降ってきて下の人々が大変な目になりそう。取りあえず近くいた人を最近過ちから学んだジャンプとかいう素晴らしい技能で木の上にいかせ、あの惨劇を見せる。おお、顔が青い青い。そりゃそうか。全く見たことも無い巨大な生物が木々をなぎ倒して真っ直ぐ直進してきてるのを突然知らない人から見せられたら自分だったら失神して落ちる自信はある。
下に下ろすと慌てて他の人たちを訪ねに向かっていた。これでここの街の人の安全は確保できたっぽいな。良かった良かった。あとは戦うだけだが、生憎殺虫剤も何も無い。ネットサーフィンしていたはいいが、そんなGの事なんか調べることも無かった。というより検索履歴に入れたくないから故意的に避けていた。こんな事が今この状況で後悔する事になるなんて思いもしなかった。まあ、知っていても見ないと思うが。まずこんなデカいヤツが出没するような世界に来るなんて知らなかったから仕方ない。うん、こちらに非はない。
あと距離は10km程だろうか、Gが近づいて来るのを感じ身構える。ここからでも風が吹いてきて流れが変わるのが容易に感じ取れる。弱点・・・弱点・・・弱点・・・思い付かない。適当に頭でも殴っておけば勝手にコロッと死にそうだが。取り合えず俺が最初にタゲを取っていい方法が考え付いたらその方法を実践してみる。こんな甘ったるい作戦と呼んでいいのか曖昧な物がで合ってるかはわからないが・・・とにかく街の人を逃がせられればいいと言うことなら何となくで戦うしかない。
取りあえずこの馬鹿みたいな生物を生み出してこの大きさにした奴。ちょっと屋上に来てもらうよ。
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