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事前準備

物資調達

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一瞬しか目を閉じていない感覚だったがさすが神(?)。なんだか何かよくわからない場所に出た。見たところ商店街・・・だろうか。商店のような物が建ち並んでいる。文字は適当にキーボードを連打したような物になっている。英単語としては成立していない。こんな調子なら日本語は通じないと言うことは分かるが、一応話しかけてみることにしよう。
「あの~すいません。」
「?Ufifkwbgodbdjvid?jgieognwogjwogkww?」

・・・さっぱり分からん。何語だ?いやそもそも生活していた世界にこんな言語は無かったはず・・・こんなことで異世界ということが気づかされるとは。異世界凄すぎ。
気を取り直して商店を覗いてみるとそこにはこの国独自で発展したのであろう商品が並んでいた。例えば長い筒状のようなものがある。買った人の物を覗かしてもらったがこの筒は覗いてもその反対の景色がいつものように見えるが回していくと少しずつ景色も反転していきやがて万華鏡のような景色が覗けるようになるらしい。こんな高度な工業や文明があるのになんで神(?)は魔王退治を私に依頼してきたんだろうか。それともここはこの○ばの街のように支配が届いていないのだろうか。

まあ、そんなことはどうでもいい。
魔王退治を命じられたがそんなこと知るか。子供の頃に見た電波○師では
『社会でルールを守って通用すると思うな!』
とかなんとか言っていた気がするのでその意見に従う事にしよう。そうしよう。さて、この街で旅の物資調達しますか。取りあえず一握りの金を生み出して、バックパックを買う。その中で金を大量生産した。そして他の店で好きなだけ物資を買う。
旅に必要なものは・・・長持ちして保存が利く食料。これはこの世界にも乾パンがあった。次に水。水は取りあえず賞味期限らしいようなところを見ながら買う・・・が、今は何年で何月何日かわからないので適当にカートに放り込んでいく。次は光源。電池の性質とかが日本と同じか分からないので手回しと凄く小さいソーラーパネルのランタンを買った。普通はもっと大きいのだがさすがだなと感心する。文明が違うとこうも変わるのか。次はテント。移動式の住居で某建築バトルロワイヤルゲームに出てきたような速攻でテントが展開する夢のような物があった。あと必要な物は・・・動きやすい洋服と万が一危険なときに逃げられる用の自転車のような物くらいか。服は材質で適当に判断し、自転車的な物は手のひらサイズに折りたためる自転車?があった。もう一度言おう。さすが異世界。文明半端ねえ。最低限必要なものを持ってレジに急ぐ。気づけば周りから好奇の目に晒されていた。原因を一瞬悩み、すぐにに気づいた。こんなに物を買っていたらそれはそうだろう。カートに山のように積まれたような物資を見たからと確信した。適当に会計を済ませたついでに金を大量に寄付する。周りの人たちは泣いて喜んでいた。理由は自分でも分からなかった。きっと金が重かったし最初の街だからだと思う。その最初の街を離れ、旅に出た。
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