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第二十一話
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それにしても腹へったな。まだ昼飯も食べてないから当たり前か。食堂は校舎の一階だったな。いつも家に帰ってたから、食べたこと無いけど美味しいのかな?
「エクスカリバー!行くぞ」
「はい、わかりました」
エクスカリバーは自分の部屋を眺めて満喫していたか。なにも無いけど、自分の部屋を持つってのは嬉しいからな。
たしか、お金かかるんだよな。アイテムボックスにはちゃんとお金入れてるし、大丈夫だよな。
校舎の中に入り、食堂に向かった。食堂は広かった。お昼時だからなのもあるけど、体育館並みの広さに生徒がごった返してる。
「あ、アルト君!こっちに来てください」
どこの席に座るか迷ってたらティナが声をかけてくれた。もう、先に来てたのか。
ティナの周りにはたくさん人がいるんじゃないかと思ったらそうではなかった。Sクラスのメンバーしかいなかった。クラスによって座れるのが決まっているらしい。なんという実力主義。格差社会だな。
「モグモグ、料理はあっちで注文するらしいです」
「ここの、モグモグ、肉はウマイゼ!」
どうやら俺以外全員来ているようだ。みんな頬張って食べている。本当に美味しいようだ。
それとも腹が減ってたのか。腹が減れば何でも美味しいと思えるし。
「何を食べるんだい?」
料理人のおばちゃんはにっこりと笑う。
「じゃあこのハンバーグ定食二人前で」
「毎度あり。銀貨二枚だね。料理はあっちのカウンターで受け取ってね」
ハンバーグ定食。肉が美味しいらしいし、無難なところだろうな。エクスカリバーの分も頼んでおいたけど、エクスカリバーはハンバーグ好きかな?
「エクスカリバーはハンバーグ好きか?」
「食べたのことがありません」
たしかに。剣なのにハンバーグ好きですと言われたらちょっとおかしいな。召喚獣は主の魔力がご飯でから、家でも特に食べさせてないし。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
受け取ったハンバーグ定食はパンが二つとサラダとスープとハンバーグだ。肉はワイルドボアの肉を使ってたはずだ。これはエクスカリバーも同じだ。
「セオドリク、隣に座るぞ」
「う、うん……」
う~ん。友達がなかなかできませんな。もっと友達は早く作りたいな。
「アルトは召喚獣にご飯を食べさせるの?」
「ああ」
「なんか変わってるね!」
「そうか?」
「普通は魔力だけでしょ」
飯を食べさせない方が不思議だけどな。食事は誰にだって必要だ。まぁ、そんなことはいいや。
「いただきます」
ナイフでハンバーグを切り、フォークで口に運ぶ。うん、うまい!お母さんの料理の方が美味しいけど、こっちは野性味があってうまいな。。
「な、ここの肉はウマイだろ!」
「ああ、うまい!」
「そういうと思ったゼ」
ルークとはいい友達になれそうだ。主に肉で。肉の関係だな。肉体では無いからな。
しかし、ここの料理が美味しいからすぐに食べ終わるとはいえ、少ないな。俺は結構食べる方だからな。エクスカリバーの分でももらうかな。
「エクスカリバー。俺に肉くれるか?」
「はい、どうぞ」
よく見ると、エクスカリバーはあまり食べていない。さらには料理が余っている。
「苦手だったか?」
「いえ。美味しいですが、食べるのが難しくて」
エクスカリバーはナイフで切るのは簡単なのだが、フォークを使うことが苦手のようだ。あ、またハンバーグを落とした。まぁ、ほっとくか。
俺はエクスカリバーにもらった肉をすぐに食べ終えてしまった。
「羨ましいゼ」
「残念だったな」
「お、セオドリク。肉余ってるじゃんか」
「いや、これは僕のだから……」
「くっ。仕方ない。諦めるゼ」
どんだけ食べたいんだよルーク。
「ごちそうさまでした。じゃあ、オレは部屋に戻るゼ!まだ荷物の整理が終わってねぇからな」
「終わってないのか?」
「当たり前だゼ。あんな短時間に終わるわけないゼ」
そうか。普通はそうだよな。俺はアイテムボックスにいれてるけど、みんなはタンスにしまったり、模様替えしたりするだよな。
「じゃあ私も。ごちそうさまでした」
「あたしも。ごちそうさま!」
「僕は、まだ食べてるよ……」
「わたしも部屋に戻るわ」
どうやらセオドリクと俺とエクスカリバーしか残ら無いようだ。
「ふぅ。ごちそうさまでした」
しかし、すぐにエクスカリバーが食べ終えてしまった。
「えっ……。僕ひとり?」
なんかセオドリクがかわいそうだな。Sクラスのところにいるから変なやつは来ないと思うけど、なにかに巻き込まれたりして。まぁ、大丈夫か。
「ごちそうさまでした。じゃあな、セオドリク」
「あ、うん……」
この後は部屋に戻り寝て、よるになり、またみんなで食事をした。明日からだな。本格的な授業は。
「エクスカリバー!行くぞ」
「はい、わかりました」
エクスカリバーは自分の部屋を眺めて満喫していたか。なにも無いけど、自分の部屋を持つってのは嬉しいからな。
たしか、お金かかるんだよな。アイテムボックスにはちゃんとお金入れてるし、大丈夫だよな。
校舎の中に入り、食堂に向かった。食堂は広かった。お昼時だからなのもあるけど、体育館並みの広さに生徒がごった返してる。
「あ、アルト君!こっちに来てください」
どこの席に座るか迷ってたらティナが声をかけてくれた。もう、先に来てたのか。
ティナの周りにはたくさん人がいるんじゃないかと思ったらそうではなかった。Sクラスのメンバーしかいなかった。クラスによって座れるのが決まっているらしい。なんという実力主義。格差社会だな。
「モグモグ、料理はあっちで注文するらしいです」
「ここの、モグモグ、肉はウマイゼ!」
どうやら俺以外全員来ているようだ。みんな頬張って食べている。本当に美味しいようだ。
それとも腹が減ってたのか。腹が減れば何でも美味しいと思えるし。
「何を食べるんだい?」
料理人のおばちゃんはにっこりと笑う。
「じゃあこのハンバーグ定食二人前で」
「毎度あり。銀貨二枚だね。料理はあっちのカウンターで受け取ってね」
ハンバーグ定食。肉が美味しいらしいし、無難なところだろうな。エクスカリバーの分も頼んでおいたけど、エクスカリバーはハンバーグ好きかな?
「エクスカリバーはハンバーグ好きか?」
「食べたのことがありません」
たしかに。剣なのにハンバーグ好きですと言われたらちょっとおかしいな。召喚獣は主の魔力がご飯でから、家でも特に食べさせてないし。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
受け取ったハンバーグ定食はパンが二つとサラダとスープとハンバーグだ。肉はワイルドボアの肉を使ってたはずだ。これはエクスカリバーも同じだ。
「セオドリク、隣に座るぞ」
「う、うん……」
う~ん。友達がなかなかできませんな。もっと友達は早く作りたいな。
「アルトは召喚獣にご飯を食べさせるの?」
「ああ」
「なんか変わってるね!」
「そうか?」
「普通は魔力だけでしょ」
飯を食べさせない方が不思議だけどな。食事は誰にだって必要だ。まぁ、そんなことはいいや。
「いただきます」
ナイフでハンバーグを切り、フォークで口に運ぶ。うん、うまい!お母さんの料理の方が美味しいけど、こっちは野性味があってうまいな。。
「な、ここの肉はウマイだろ!」
「ああ、うまい!」
「そういうと思ったゼ」
ルークとはいい友達になれそうだ。主に肉で。肉の関係だな。肉体では無いからな。
しかし、ここの料理が美味しいからすぐに食べ終わるとはいえ、少ないな。俺は結構食べる方だからな。エクスカリバーの分でももらうかな。
「エクスカリバー。俺に肉くれるか?」
「はい、どうぞ」
よく見ると、エクスカリバーはあまり食べていない。さらには料理が余っている。
「苦手だったか?」
「いえ。美味しいですが、食べるのが難しくて」
エクスカリバーはナイフで切るのは簡単なのだが、フォークを使うことが苦手のようだ。あ、またハンバーグを落とした。まぁ、ほっとくか。
俺はエクスカリバーにもらった肉をすぐに食べ終えてしまった。
「羨ましいゼ」
「残念だったな」
「お、セオドリク。肉余ってるじゃんか」
「いや、これは僕のだから……」
「くっ。仕方ない。諦めるゼ」
どんだけ食べたいんだよルーク。
「ごちそうさまでした。じゃあ、オレは部屋に戻るゼ!まだ荷物の整理が終わってねぇからな」
「終わってないのか?」
「当たり前だゼ。あんな短時間に終わるわけないゼ」
そうか。普通はそうだよな。俺はアイテムボックスにいれてるけど、みんなはタンスにしまったり、模様替えしたりするだよな。
「じゃあ私も。ごちそうさまでした」
「あたしも。ごちそうさま!」
「僕は、まだ食べてるよ……」
「わたしも部屋に戻るわ」
どうやらセオドリクと俺とエクスカリバーしか残ら無いようだ。
「ふぅ。ごちそうさまでした」
しかし、すぐにエクスカリバーが食べ終えてしまった。
「えっ……。僕ひとり?」
なんかセオドリクがかわいそうだな。Sクラスのところにいるから変なやつは来ないと思うけど、なにかに巻き込まれたりして。まぁ、大丈夫か。
「ごちそうさまでした。じゃあな、セオドリク」
「あ、うん……」
この後は部屋に戻り寝て、よるになり、またみんなで食事をした。明日からだな。本格的な授業は。
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