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本編
08. 嬉しい顔 - リノ
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仕事が終わった!
明日は休みだ、嬉しいな。
いつもはザクア伯爵様の館から小屋に真っ直ぐ帰るけど、たまに街に行ってから帰ってくる。
買い物に行けないジュリアス様の代わりに、俺が買い出し係だ。
あの重いおもりのついた足枷をついたままひとりで街を歩いて、ひどい目に遭ったら大変だもんね。
少なくなったといっても、俺もまだからかわれるし下品なこと言ってくるヤツはいるし、足ひっかけられたり、路地に引きずり込まれそうになったり、あれこれあるもんな。
お?
俺は館を出るところでミリスさんと同じになり、声をかけた。
「ミリスさんも今帰りですか?」
「ああ、リノ。
そうだよ、僕も今日は上がりだ」
ミリスさんも嬉しそうに笑った。
そうっすよね!
嬉しいですよね!
いつもより嬉しそうですよね?
「なにかいいことあるんですか?」
「え?」
「なんだかいつもより嬉しそうだから」
「あ、ああ」
ミリスさんはちょっと赤くなって言った。
「妻に土産を買って帰ろうと思って」
ああ!
ミリスさんは2週間前、掃除婦のモーリーさんと結婚した。
モーリーさんは元々貴族のお嬢さんだったけど、あれこれあって今は貴族じゃなくなったので、ここで働いているらしい。
物腰が柔らかで、上品で素敵な女性だ。
ミリスさんもここではザクア伯爵様のお供をして出かけることもあるくらい、立派な人だ。
実はどれくらい立派かわかっていないけど。
身分差もあって反対もされたそうだけど、ミリスさんが惚れに惚れ込んで5年がかりで口説き落とした。
ま、まぁ、モーリーさんが13歳の時に一目惚れした、というから5年かかってもいいよね…
新婚の奥さんに土産かぁ。
「リノはしないの?」
「え、俺?」
「君も新婚だろ。
奥さんにお土産を買わないの?」
あ…
俺、そういうの、1回もしたことない。
やっぱり、なんて気が利かないんだ、俺…
「したことないです…」
「じゃあ、1度してみたらいいよ。
妻のことを考えてお土産を買うのは楽しいし、渡したとき嬉しそうだととっても幸せな気持ちになるよ」
「そうですね!」
ジュリアス様が嬉しそうな顔…
想像できない…
いつも無表情。
怒ってはなさそうだけど、淡々としている。
が、あのジュリアス様が満面の笑み…
やっぱ、想像できない。
なら、見てみたいな。
「ミリスさんはこれまでどんなものをお土産に買ったんですか?
俺、やったことないから、何を買ったらいいのかわからなくて」
ミリスさんは、少し考え込んだ。
「うーん、僕はまず花や甘いものから始めて、会話の中で妻が好きなものを聞いてそれにしているよ。
今日はシードルにするつもり。
ほろ酔いになった妻がかわいいんだ。
でも、リノの奥さんは男性でしょう?」
そうなんだよ。
あのジュリアス様に花?
甘いもの?
シードル?
いや、どっちかと言えば、
酒
煙草
綺麗なおねいさん
が似合う。
本当にカッコいいんだ、ジュリアス様は。
酒の入ったコップを持って、煙草をくわえ、あのがっしりした身体に白いなよやかなおねいさんがしなだれかかっていたら、サイコーに似合う!
どれもお土産にできないじゃん…
俺がしゅんとしているとミリスさんが肩を叩き、
「いいものが見つかるといいね!
お先に失礼するよ」
とドアから出て行った。
まぁ、街に行けばなにかいいものがあるかもしれない!
俺もドアを出ると、街に向かった。
夕方の街は、店じまいをするところも多いから素早い買い物能力が必要とされる。
これをきちんとしておかないと、食べるものがなくなるもんね。
でも最近は「保存食」づくりにも手を出しているようなんだ、ジュリアス様ってば。
館の敷地内の共同洗濯場で俺たちの洗濯物をするんだけど、そのときカーティさんをはじめ嫁歴の長いおばさ…いや、女性があれこれジュリアス様に教えてくれるらしい。
たまに「新妻の心得」なんてロクでもないことを教えるから困るんだけど、ジュリアス様が真面目に紳士的に接するせいかちょっとした人気者らしい。
というのを、カーティさんの旦那さんのペリヌさんから聞いた。
俺はジュリアス様から頼まれた買い物を手早く済ませた。
それから、ジュリアス様へのお土産だ。
ジュリアス様は何がお好きなんだろう?
あ、そうか…
文字の勉強をしててあんまりしゃべってないんだ、俺たち。
ジュリアス様も余計なおしゃべりをしないし。
あとさ…
聞いたことが滅ぼされたスラーク国のことだったらおつらいんじゃないかと思うと、思ったように話せないこともあって。
俺はとぼとぼと街を歩き回った。
***
街にはなんでもあると思っていた。
でも違うんだ。
ほしいものがない。
目の前にそれがあったら迷わず「これ!」と言えるのに、それがない。
あと、お金。
本当に俺の稼ぎじゃこういうこともできないんだな。
ミリスさんが途端にうらやましくなった。
1人のときには知らないことばかりだった。
俺さえ満足していたらよかったのに。
花や甘いものも考えた。
でも、俺は、ジュリアス様は俺の嫁だけど、オンナ扱いしたいわけじゃない。
ジュリアス様には騎士様としてもっと自由に誇り高く生きていただきたい。
あの人の誇りを傷つける人も、自由を奪う人も許せない。
俺じゃ、ジュリアス様の望むのものは差し上げられないのかな…
結局、なに一つお土産を買うことができず、店は閉まっていき、俺は頼まれたものだけを持って小屋に帰った。
「おかえりなさい」
いつものようにジュリアス様が出迎えてくれる。
俺は何事もなかったように、「ただいま」と言うとすぐに足枷の鍵を外した。
遅くなってしまってすみません。
「旦那様、どうかしましたか?」
ジュリアス様が聞いてきた。
「いや、なにも」
と答えたが、ジュリアス様は手を引いて俺を椅子に座らせると片膝をついた。
ええええええええええっ?!
「ななななななにっ?!」
片膝をついても視線の高さは俺と変わらない。
くそーっ!
俺だって伸び盛りだもんね!
これからますます…
あ
ジュリアス様がまっすぐ俺を見ていた。
「なにがありましたか?」
だめだ、ごまかせない。
「あの、さ。
ジュリさんにお土産を買おうとしたんだ。
この間結婚したミリスさんが奥さんにお土産を買って帰るって聞いて」
俺はもそもそと話し始めた。
つーか、この状況、逃げられないでしょ。
ジュリアス様、たまに騎士様の力を使うからずるい!
その目は逃げられない。
「俺、気が利かなくて。
それで何か買おうと思って探したんだけど、いいのが見つからなくて。
ごめんなさい」
「どこもお怪我はないんですね」
「あ?うん」
「よかった」
ジュリアス様はほっとした様子だった。
街でからかわれてたまにボコボコになってくることもあってさ。
打ち身なんて作ることもあるんだけど、仕事でやったとか、言わずにいたりとかしたら、カーティさんたちから聞いたらしくてえらい怒られたことがある。
それ以来、俺に怪我がないかジュリアス様はとても気にかけてくださる。
「心配もかけました。ごめんなさい」
「それはいいんです。
お疲れでしょう。
ご飯にしましょう、旦那様」
立ち上がろうとしたジュリアス様の首に腕を回し、俺は抱きついていた。
「…旦那様?」
「本当にごめんなさい!
俺、自分のことばっかりしか考えてなくて。
あの、ジュリさんの好きなもののひとつも知らなくて。
大反省しています。
ジュリさんはこんなに立派な騎士様なのに、俺、なにもできてなくて」
「旦那様が一生懸命なのはカーティさんたちからお話を聞いて知っていますよ。
文字を覚えるのも仕事のためだから。
私のためにもっと稼ぐんだとおっしゃってくださったと。
私はそれだけで足りています」
ジュリアス様が1度だけ、ぎゅっと力強く抱きしめてくれた。
「ジュリさん…」
俺、もう泣きそう…
「俺、ジュリさんともっといっぱいしゃべります。
ジュリさんの好きなものいっぱい聞きます。
今度はそれをお土産に買ってきます」
ジュリアス様の首に顔を埋め、俺は泣きながらそんなことを言っていた。
思い返すと、身体中から火を噴く!
それでも。
そんな情けない俺でも、ジュリアス様は優しく
「ありがとうございます。
嬉しいです」
と言ってくれた。
俺にはそれが嬉しかった。
明日は休みだ、嬉しいな。
いつもはザクア伯爵様の館から小屋に真っ直ぐ帰るけど、たまに街に行ってから帰ってくる。
買い物に行けないジュリアス様の代わりに、俺が買い出し係だ。
あの重いおもりのついた足枷をついたままひとりで街を歩いて、ひどい目に遭ったら大変だもんね。
少なくなったといっても、俺もまだからかわれるし下品なこと言ってくるヤツはいるし、足ひっかけられたり、路地に引きずり込まれそうになったり、あれこれあるもんな。
お?
俺は館を出るところでミリスさんと同じになり、声をかけた。
「ミリスさんも今帰りですか?」
「ああ、リノ。
そうだよ、僕も今日は上がりだ」
ミリスさんも嬉しそうに笑った。
そうっすよね!
嬉しいですよね!
いつもより嬉しそうですよね?
「なにかいいことあるんですか?」
「え?」
「なんだかいつもより嬉しそうだから」
「あ、ああ」
ミリスさんはちょっと赤くなって言った。
「妻に土産を買って帰ろうと思って」
ああ!
ミリスさんは2週間前、掃除婦のモーリーさんと結婚した。
モーリーさんは元々貴族のお嬢さんだったけど、あれこれあって今は貴族じゃなくなったので、ここで働いているらしい。
物腰が柔らかで、上品で素敵な女性だ。
ミリスさんもここではザクア伯爵様のお供をして出かけることもあるくらい、立派な人だ。
実はどれくらい立派かわかっていないけど。
身分差もあって反対もされたそうだけど、ミリスさんが惚れに惚れ込んで5年がかりで口説き落とした。
ま、まぁ、モーリーさんが13歳の時に一目惚れした、というから5年かかってもいいよね…
新婚の奥さんに土産かぁ。
「リノはしないの?」
「え、俺?」
「君も新婚だろ。
奥さんにお土産を買わないの?」
あ…
俺、そういうの、1回もしたことない。
やっぱり、なんて気が利かないんだ、俺…
「したことないです…」
「じゃあ、1度してみたらいいよ。
妻のことを考えてお土産を買うのは楽しいし、渡したとき嬉しそうだととっても幸せな気持ちになるよ」
「そうですね!」
ジュリアス様が嬉しそうな顔…
想像できない…
いつも無表情。
怒ってはなさそうだけど、淡々としている。
が、あのジュリアス様が満面の笑み…
やっぱ、想像できない。
なら、見てみたいな。
「ミリスさんはこれまでどんなものをお土産に買ったんですか?
俺、やったことないから、何を買ったらいいのかわからなくて」
ミリスさんは、少し考え込んだ。
「うーん、僕はまず花や甘いものから始めて、会話の中で妻が好きなものを聞いてそれにしているよ。
今日はシードルにするつもり。
ほろ酔いになった妻がかわいいんだ。
でも、リノの奥さんは男性でしょう?」
そうなんだよ。
あのジュリアス様に花?
甘いもの?
シードル?
いや、どっちかと言えば、
酒
煙草
綺麗なおねいさん
が似合う。
本当にカッコいいんだ、ジュリアス様は。
酒の入ったコップを持って、煙草をくわえ、あのがっしりした身体に白いなよやかなおねいさんがしなだれかかっていたら、サイコーに似合う!
どれもお土産にできないじゃん…
俺がしゅんとしているとミリスさんが肩を叩き、
「いいものが見つかるといいね!
お先に失礼するよ」
とドアから出て行った。
まぁ、街に行けばなにかいいものがあるかもしれない!
俺もドアを出ると、街に向かった。
夕方の街は、店じまいをするところも多いから素早い買い物能力が必要とされる。
これをきちんとしておかないと、食べるものがなくなるもんね。
でも最近は「保存食」づくりにも手を出しているようなんだ、ジュリアス様ってば。
館の敷地内の共同洗濯場で俺たちの洗濯物をするんだけど、そのときカーティさんをはじめ嫁歴の長いおばさ…いや、女性があれこれジュリアス様に教えてくれるらしい。
たまに「新妻の心得」なんてロクでもないことを教えるから困るんだけど、ジュリアス様が真面目に紳士的に接するせいかちょっとした人気者らしい。
というのを、カーティさんの旦那さんのペリヌさんから聞いた。
俺はジュリアス様から頼まれた買い物を手早く済ませた。
それから、ジュリアス様へのお土産だ。
ジュリアス様は何がお好きなんだろう?
あ、そうか…
文字の勉強をしててあんまりしゃべってないんだ、俺たち。
ジュリアス様も余計なおしゃべりをしないし。
あとさ…
聞いたことが滅ぼされたスラーク国のことだったらおつらいんじゃないかと思うと、思ったように話せないこともあって。
俺はとぼとぼと街を歩き回った。
***
街にはなんでもあると思っていた。
でも違うんだ。
ほしいものがない。
目の前にそれがあったら迷わず「これ!」と言えるのに、それがない。
あと、お金。
本当に俺の稼ぎじゃこういうこともできないんだな。
ミリスさんが途端にうらやましくなった。
1人のときには知らないことばかりだった。
俺さえ満足していたらよかったのに。
花や甘いものも考えた。
でも、俺は、ジュリアス様は俺の嫁だけど、オンナ扱いしたいわけじゃない。
ジュリアス様には騎士様としてもっと自由に誇り高く生きていただきたい。
あの人の誇りを傷つける人も、自由を奪う人も許せない。
俺じゃ、ジュリアス様の望むのものは差し上げられないのかな…
結局、なに一つお土産を買うことができず、店は閉まっていき、俺は頼まれたものだけを持って小屋に帰った。
「おかえりなさい」
いつものようにジュリアス様が出迎えてくれる。
俺は何事もなかったように、「ただいま」と言うとすぐに足枷の鍵を外した。
遅くなってしまってすみません。
「旦那様、どうかしましたか?」
ジュリアス様が聞いてきた。
「いや、なにも」
と答えたが、ジュリアス様は手を引いて俺を椅子に座らせると片膝をついた。
ええええええええええっ?!
「ななななななにっ?!」
片膝をついても視線の高さは俺と変わらない。
くそーっ!
俺だって伸び盛りだもんね!
これからますます…
あ
ジュリアス様がまっすぐ俺を見ていた。
「なにがありましたか?」
だめだ、ごまかせない。
「あの、さ。
ジュリさんにお土産を買おうとしたんだ。
この間結婚したミリスさんが奥さんにお土産を買って帰るって聞いて」
俺はもそもそと話し始めた。
つーか、この状況、逃げられないでしょ。
ジュリアス様、たまに騎士様の力を使うからずるい!
その目は逃げられない。
「俺、気が利かなくて。
それで何か買おうと思って探したんだけど、いいのが見つからなくて。
ごめんなさい」
「どこもお怪我はないんですね」
「あ?うん」
「よかった」
ジュリアス様はほっとした様子だった。
街でからかわれてたまにボコボコになってくることもあってさ。
打ち身なんて作ることもあるんだけど、仕事でやったとか、言わずにいたりとかしたら、カーティさんたちから聞いたらしくてえらい怒られたことがある。
それ以来、俺に怪我がないかジュリアス様はとても気にかけてくださる。
「心配もかけました。ごめんなさい」
「それはいいんです。
お疲れでしょう。
ご飯にしましょう、旦那様」
立ち上がろうとしたジュリアス様の首に腕を回し、俺は抱きついていた。
「…旦那様?」
「本当にごめんなさい!
俺、自分のことばっかりしか考えてなくて。
あの、ジュリさんの好きなもののひとつも知らなくて。
大反省しています。
ジュリさんはこんなに立派な騎士様なのに、俺、なにもできてなくて」
「旦那様が一生懸命なのはカーティさんたちからお話を聞いて知っていますよ。
文字を覚えるのも仕事のためだから。
私のためにもっと稼ぐんだとおっしゃってくださったと。
私はそれだけで足りています」
ジュリアス様が1度だけ、ぎゅっと力強く抱きしめてくれた。
「ジュリさん…」
俺、もう泣きそう…
「俺、ジュリさんともっといっぱいしゃべります。
ジュリさんの好きなものいっぱい聞きます。
今度はそれをお土産に買ってきます」
ジュリアス様の首に顔を埋め、俺は泣きながらそんなことを言っていた。
思い返すと、身体中から火を噴く!
それでも。
そんな情けない俺でも、ジュリアス様は優しく
「ありがとうございます。
嬉しいです」
と言ってくれた。
俺にはそれが嬉しかった。
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