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ラズベリーな谷間
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夕方、よれよれになってユエ先生の元からルーが帰ってきた。
「16歳!」と言い張っていたが、実は13歳。
先の動乱で両親を亡くし、縁があって第三騎士団団長クラディウスの館にある騎士たちの寮で生活している。
濃い茶色の短い髪、こぼれ落ちそうな大きな黒々した目。
しばらくまともに食べていなかったため、小柄でどうやっても16歳には見えないし、実年齢よりも幼く見えた。
「ただいま~」
何度も何度もしつこく言われ、ようやく帰宅の挨拶をするようになったルーにラズベリーブロンドの長い髪を翻し、美しい顔の男が出迎え、抱きついた。
「ルー、おかえり~!
疲れた顔してるね。
ご飯にする?
お風呂にする?
それともおっぱい揉む?」
「も、揉むかーーーーーーっ!!
ばーーーーーーかっっっ!!!」
顔を真っ赤にしてルーは手足をばたつかせるが、抱きしめているヴェルミオンを相手にしているのが悪かった。
女神と見紛うばかりの美貌でありながら、長身で見事なピンクの長い髪をきらめかせ敵を切り裂いていく様は、第三騎士団では、団長であり「黒百合の豹」と称されるクラディウス、「スラークの赤熊」と呼ばれた元敵国の騎士団副団長のジュリアスの次に殺傷能力が高いと噂される騎士であった。
「えー、なんでぇ?
私のおっぱい、揉むと気持ちよくて落ち着く~、って評判なのに。
ルー、揉まないの?」
「そっ、そんなのいらねーっ!
お、俺はメシだ、メシ!!」
実は精通もまだなルーにとって、肉感的なヴェルミオンの容姿はかなり刺激的だった。
唇はいつでも艶めかしく濡れ、鍛えられた身体はセクシーなラインを描く。
騎士団の制服を脱ぐとやたらと露出の高い服を好んで着る。
特に胸筋が発達しているが、それが適度に弾力があり柔らかいので、一部の男が「一度揉んでみたい」と不埒なことを考えさせてしまう魅力があるのだ、とヴェルミオンはルーに説明していた。
そのときルーは「男のより、おっおっおっ女の……ほうが、いいに決まってんだろーーーっ!!」と叫んで、ヴェルミオンに言ったが、「じゃあ試してみる?」と返され固まってしまった。
あまりの反応に、ヴェルミオンも多少手加減をするようになったが、ルーが医師のユエ先生のところで手伝いをし始め、帰宅時にいると必ずさっきのやり取りをしている。
「もー、せっかくルーが揉んでくれるかと思って香油で手入れしてたのにー」
「ざ、残念そうに言うなっ!
俺は腹が減ってんだっ!」
「はーい、じゃあ食堂に行こう」
ヴェルミオンはようやくルーを抱擁から解き、先に歩き出したルーの後をついていくような形で食道に向かった。
20170314
「16歳!」と言い張っていたが、実は13歳。
先の動乱で両親を亡くし、縁があって第三騎士団団長クラディウスの館にある騎士たちの寮で生活している。
濃い茶色の短い髪、こぼれ落ちそうな大きな黒々した目。
しばらくまともに食べていなかったため、小柄でどうやっても16歳には見えないし、実年齢よりも幼く見えた。
「ただいま~」
何度も何度もしつこく言われ、ようやく帰宅の挨拶をするようになったルーにラズベリーブロンドの長い髪を翻し、美しい顔の男が出迎え、抱きついた。
「ルー、おかえり~!
疲れた顔してるね。
ご飯にする?
お風呂にする?
それともおっぱい揉む?」
「も、揉むかーーーーーーっ!!
ばーーーーーーかっっっ!!!」
顔を真っ赤にしてルーは手足をばたつかせるが、抱きしめているヴェルミオンを相手にしているのが悪かった。
女神と見紛うばかりの美貌でありながら、長身で見事なピンクの長い髪をきらめかせ敵を切り裂いていく様は、第三騎士団では、団長であり「黒百合の豹」と称されるクラディウス、「スラークの赤熊」と呼ばれた元敵国の騎士団副団長のジュリアスの次に殺傷能力が高いと噂される騎士であった。
「えー、なんでぇ?
私のおっぱい、揉むと気持ちよくて落ち着く~、って評判なのに。
ルー、揉まないの?」
「そっ、そんなのいらねーっ!
お、俺はメシだ、メシ!!」
実は精通もまだなルーにとって、肉感的なヴェルミオンの容姿はかなり刺激的だった。
唇はいつでも艶めかしく濡れ、鍛えられた身体はセクシーなラインを描く。
騎士団の制服を脱ぐとやたらと露出の高い服を好んで着る。
特に胸筋が発達しているが、それが適度に弾力があり柔らかいので、一部の男が「一度揉んでみたい」と不埒なことを考えさせてしまう魅力があるのだ、とヴェルミオンはルーに説明していた。
そのときルーは「男のより、おっおっおっ女の……ほうが、いいに決まってんだろーーーっ!!」と叫んで、ヴェルミオンに言ったが、「じゃあ試してみる?」と返され固まってしまった。
あまりの反応に、ヴェルミオンも多少手加減をするようになったが、ルーが医師のユエ先生のところで手伝いをし始め、帰宅時にいると必ずさっきのやり取りをしている。
「もー、せっかくルーが揉んでくれるかと思って香油で手入れしてたのにー」
「ざ、残念そうに言うなっ!
俺は腹が減ってんだっ!」
「はーい、じゃあ食堂に行こう」
ヴェルミオンはようやくルーを抱擁から解き、先に歩き出したルーの後をついていくような形で食道に向かった。
20170314
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