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第四章「カルネアデス編」
第94.5話 075メザイヤ編「怪盗現る! ⑤」
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迫りくる剣をオレはかろうじてかわす。能力を使えばアマンダ団長に勝つことは容易い。しかし、今それをすることは彼女に対して失礼だ。
アマンダ団長にオレの全身全霊で応える。
それが彼女に対するオレなりの礼儀だった。
能力の補助がなくとも今のオレでもアマンダ団長といい勝負ができるはずだ。
「アハハハ!楽しいぞ怪盗ルポン!」
本当に楽しそうですねアマンダ団長。
彼女は今生き生きとして剣をふるっている。
「これだけ全力で潰れない相手は久しぶりだ!」
まったくぶっ飛んだ思考回路だ。
「あの……アマンダ団長……作戦内容分かってますよね?」
「知らん!」
剣を一閃。大事なシルクハットのツバの部分が切られた。
あぶねえ。
「ホラホラどうした!」
さらに激しい斬撃。
剣で受け流すのがやっとだ。
完全に目的を見失ってませんか?
「――一撃だ」
「…………?」
「私に一撃入れてみろ!」
剣先がオレを指す。
「一撃入れることができたなら、私はお前の言うことを一つだけ何でも聞こう」
アマンダ団長の言葉に周囲がざわめく。
「何でも……だと……」
そんな、負けフラグ全開な発言を――だが、そんなオイシイ話を断るオレではない。
「ほほう。この怪盗ルポンを本気にさせましたね」
オレはアマンダ団長に対峙した。
「今の言葉、負けてから無効だとか……そんな言い訳は通用しませんよ」
「ふん。聖騎士に二言はない」
アマンダ団長は剣を構えた。
ほほう。その言葉忘れるでないぞよ!
ピンと張り詰めた空気。
ゴクリと騎士の誰かがつばを飲んだ。
「――――!!」
静かに一歩踏み出す。
それが合図だった。
「うおおおおおお!」
アマンダ団長が踏み込む。
オレの踏み込みに合わせた――居合い抜き。
横一線に迫る斬撃を紙一重でかわす。しかし躱したオレを追うように剣が迫る。
さすが団長。オレは追撃を諦め剣で斬撃を防いだ。
キン!
火花と共に後退。アマンダ団長がさらに迫ってきた。
――これに追いつくかよ!
居合に留まらずさらなる追撃。防御に回ったのは悪手だ。
息をつく暇もなく連撃がオレを襲った。
「凄いぞ!よくしのいだ!」
息もつかずに剣撃を繰り出す。
オレは剣で受けチャンスをうかがう。
アマン団長の攻撃は激しくオレは一歩ずつ後退していく。
その時にオレは足元にある段差に足を取られてしまった。
体勢が崩れる。
「隙あり!」
アマンダ団長はその隙を見逃すことなく攻撃を繰り出してきた。
アマンダ団長にオレの全身全霊で応える。
それが彼女に対するオレなりの礼儀だった。
能力の補助がなくとも今のオレでもアマンダ団長といい勝負ができるはずだ。
「アハハハ!楽しいぞ怪盗ルポン!」
本当に楽しそうですねアマンダ団長。
彼女は今生き生きとして剣をふるっている。
「これだけ全力で潰れない相手は久しぶりだ!」
まったくぶっ飛んだ思考回路だ。
「あの……アマンダ団長……作戦内容分かってますよね?」
「知らん!」
剣を一閃。大事なシルクハットのツバの部分が切られた。
あぶねえ。
「ホラホラどうした!」
さらに激しい斬撃。
剣で受け流すのがやっとだ。
完全に目的を見失ってませんか?
「――一撃だ」
「…………?」
「私に一撃入れてみろ!」
剣先がオレを指す。
「一撃入れることができたなら、私はお前の言うことを一つだけ何でも聞こう」
アマンダ団長の言葉に周囲がざわめく。
「何でも……だと……」
そんな、負けフラグ全開な発言を――だが、そんなオイシイ話を断るオレではない。
「ほほう。この怪盗ルポンを本気にさせましたね」
オレはアマンダ団長に対峙した。
「今の言葉、負けてから無効だとか……そんな言い訳は通用しませんよ」
「ふん。聖騎士に二言はない」
アマンダ団長は剣を構えた。
ほほう。その言葉忘れるでないぞよ!
ピンと張り詰めた空気。
ゴクリと騎士の誰かがつばを飲んだ。
「――――!!」
静かに一歩踏み出す。
それが合図だった。
「うおおおおおお!」
アマンダ団長が踏み込む。
オレの踏み込みに合わせた――居合い抜き。
横一線に迫る斬撃を紙一重でかわす。しかし躱したオレを追うように剣が迫る。
さすが団長。オレは追撃を諦め剣で斬撃を防いだ。
キン!
火花と共に後退。アマンダ団長がさらに迫ってきた。
――これに追いつくかよ!
居合に留まらずさらなる追撃。防御に回ったのは悪手だ。
息をつく暇もなく連撃がオレを襲った。
「凄いぞ!よくしのいだ!」
息もつかずに剣撃を繰り出す。
オレは剣で受けチャンスをうかがう。
アマン団長の攻撃は激しくオレは一歩ずつ後退していく。
その時にオレは足元にある段差に足を取られてしまった。
体勢が崩れる。
「隙あり!」
アマンダ団長はその隙を見逃すことなく攻撃を繰り出してきた。
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