307 / 406
第四章「カルネアデス編」
第228.5話 034「if-story アメリア ①」
しおりを挟む
あの後、三人でシャワーを浴びた。仲良く体を洗いっこしてそこでいっぱいキスしまくった。
お昼はカレーを食べて、夜にはBBQ。
魔夜は普通にしていたし、アメリアもいつものアメリアだった。ただボクだけがそわそわと落ち着きのない時間を過ごしていた。
親と子供は別々のテントだった。
子供三人は仲良く川の字で寝るということだ。
寝る前にシャワーを浴びることにした。ただ、夜は使う人が多いらしく。ボク → アメリア → 魔夜の順にシャワーを浴びることになった。順番はじゃんけんで決めた。
ボクはシャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら昼間の出来事が思い出された。
あれは実は夢だったんじゃないか。そんな思いが沸き起こるくらい幻想的で情熱的な出来事だった。
シャワーが終わりテントに戻るとアメリアと魔夜が二人で一緒にテントを出ていくところだった。
「まずはアメリアだね。その後は私だから」
魔夜が意味深なことを言った。
アメリアは暗がりで良く見えなかったが顔を赤くしているようだった。
「私はお母さんたちと散歩してくるから」
どうやら魔夜は近くのイルミネーションを見に行くという事だった。
魔夜の計らいで二人っきりの状況を作られた気がした。
魔夜――恐ろしい妹。
◆ ◆ ◆ ◆
ボクはアメリアがシャワーを浴びている間テントの中で悶々としていた。昼間の会話が思い出される。あれは本当のことなんだろうか。実は夢ではないのか。何度も考えたことだった。
――考えすぎて……眠くなってきた……
◆ ◆ ◆ ◆
「……あれ?」
どうやら眠っていたらしい。周囲は薄暗い。
遠くから花火の音が聞こえる。もちろん本格的な花火ではない。コンビニでも買えるような手持ち花火の音だ。
どれくらい寝ていたのだろうか。そんなに長くは寝ていないはずだ。
「起きた?」
「ひゃぁ!」
変な声が出てしまった。
声の主はアメリアだ。目を凝らせばぱTシャツに短パン姿のアメリアがいた。
彼女は上気した顔でボクの顔を覗き込んでいる。
彼女が近づいただけで石鹸のいい香りがした。
「どうしたの?」
ボクが鼻をヒクヒクさせていたからだろうか。アメリアがいぶかしげに聞いてきた。
「いや、石鹸のいい香りがしたからつい……」
「そう……」
アメリアはそういうと黙ってしまった。
もしかしてまずかったのか?
ボクがニオイフェチだと誤解されたのだろうか?
「もっと……嗅ぎたい?」
「うん」
何も考えずにボクは頷いてしまった。
アメリアの香りは好きだ。特にお風呂上がりの匂いとかは特に!
それだけ聞くとまるでボクがまるで変態みたいに聞こえるかもしれないけど、そんなことはない――はずだ。
アメリアはしばらく黙っていたが小さく「いいよ」と言ってくれた。
よし、本人の許可ももらったことだし、さっそく――
「ア、アメリアさん!?」
ボクは顔を上げて驚いた。
アメリアはTシャツをたくし上げていたからだ。胸の先っぽをちょっと手で隠して、顔を背けながら恥ずかしそうに「嗅いでいいよ」と言たのだ。
「ノゾミ君だけ、特別なんだっからね」
お昼はカレーを食べて、夜にはBBQ。
魔夜は普通にしていたし、アメリアもいつものアメリアだった。ただボクだけがそわそわと落ち着きのない時間を過ごしていた。
親と子供は別々のテントだった。
子供三人は仲良く川の字で寝るということだ。
寝る前にシャワーを浴びることにした。ただ、夜は使う人が多いらしく。ボク → アメリア → 魔夜の順にシャワーを浴びることになった。順番はじゃんけんで決めた。
ボクはシャワーを浴びる。
シャワーを浴びながら昼間の出来事が思い出された。
あれは実は夢だったんじゃないか。そんな思いが沸き起こるくらい幻想的で情熱的な出来事だった。
シャワーが終わりテントに戻るとアメリアと魔夜が二人で一緒にテントを出ていくところだった。
「まずはアメリアだね。その後は私だから」
魔夜が意味深なことを言った。
アメリアは暗がりで良く見えなかったが顔を赤くしているようだった。
「私はお母さんたちと散歩してくるから」
どうやら魔夜は近くのイルミネーションを見に行くという事だった。
魔夜の計らいで二人っきりの状況を作られた気がした。
魔夜――恐ろしい妹。
◆ ◆ ◆ ◆
ボクはアメリアがシャワーを浴びている間テントの中で悶々としていた。昼間の会話が思い出される。あれは本当のことなんだろうか。実は夢ではないのか。何度も考えたことだった。
――考えすぎて……眠くなってきた……
◆ ◆ ◆ ◆
「……あれ?」
どうやら眠っていたらしい。周囲は薄暗い。
遠くから花火の音が聞こえる。もちろん本格的な花火ではない。コンビニでも買えるような手持ち花火の音だ。
どれくらい寝ていたのだろうか。そんなに長くは寝ていないはずだ。
「起きた?」
「ひゃぁ!」
変な声が出てしまった。
声の主はアメリアだ。目を凝らせばぱTシャツに短パン姿のアメリアがいた。
彼女は上気した顔でボクの顔を覗き込んでいる。
彼女が近づいただけで石鹸のいい香りがした。
「どうしたの?」
ボクが鼻をヒクヒクさせていたからだろうか。アメリアがいぶかしげに聞いてきた。
「いや、石鹸のいい香りがしたからつい……」
「そう……」
アメリアはそういうと黙ってしまった。
もしかしてまずかったのか?
ボクがニオイフェチだと誤解されたのだろうか?
「もっと……嗅ぎたい?」
「うん」
何も考えずにボクは頷いてしまった。
アメリアの香りは好きだ。特にお風呂上がりの匂いとかは特に!
それだけ聞くとまるでボクがまるで変態みたいに聞こえるかもしれないけど、そんなことはない――はずだ。
アメリアはしばらく黙っていたが小さく「いいよ」と言ってくれた。
よし、本人の許可ももらったことだし、さっそく――
「ア、アメリアさん!?」
ボクは顔を上げて驚いた。
アメリアはTシャツをたくし上げていたからだ。胸の先っぽをちょっと手で隠して、顔を背けながら恥ずかしそうに「嗅いでいいよ」と言たのだ。
「ノゾミ君だけ、特別なんだっからね」
0
お気に入りに追加
507
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる