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第一章「いきなり冒険者」
第28.5話 015「森の中の楽園 ①」
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「ノゾミさん! ノゾミさん!」
何度も大きな声で呼ばれる。
起き上がろうとしたが、すぐに体中に激痛が走った。
呻き声を上げても動くことすらできない。
「まだ、動かないでください」
体中が痛くて目を開けられない。
ふわりとした感触がオレの体を覆っていた。
これは……マシュマロか? 柔らかな感覚。もみもみしてみるとやんわりと押し返してくる弾力のあるマシュマロだ。
ふむ。もっと確かめねば。
もみもみ。
「あ、あの……」
おや。マシュマロが言葉を発したぞ?
これは不思議な現象だ。
調査せねば。
もみもみ。
「あ……そこは……♡」
まさぐるように調査を開始する。調査対象はどうやら布で覆われているようだ。
これでは調査できない。
よし。布の内部へと侵入してみよう。
「……あ♡」
ピクリと反応した。
おやおや。温かいマシュマロさんですね。両手で揉んでみる。
ちょっと小ぶりな双丘。指先でクリクリするとぴくぴくと動きを見せている。
「ノゾミさん……ダメです。神様が見ていらっしゃいます♡」
何をおっしゃいますかなこのマシュマロさんは。
そんなこと気にしていたら何もできませんぜ。
手をさらに下へと伸ばすと、わずかに湿った布に触れた。
これは……禁断の果実!
ついに我々(誰?)は探し求めていた秘宝に到達したのだ――!
「ああ♡ 指が入って……♡」
きつく抱きつかれた。
このマシュマロさんは触られると喜ぶみたいです。
ぬちゃぬちゃ――
おやぁ、指先が濡れてきましたよ。
「お……奥は……ダメですぅ」
拒絶の言葉のわりに抱きしめる力はますます強くなるばかりだった。
マシュマロは――シャルカは火照った身体をくねらせた。
「ああ……この身を神様に捧げると誓いを立てたのに……」
ゆっくりと目を開けるとうるんだ瞳のシャルカと目が合う。
「ノ、ノゾミさん!」
驚き身体を離そうとするシャルカをオレは引き寄せ抱きしめた。
「ダメです。まだお怪我が……」
「もう治った」
嘘です。まだ、背中が痛いです。でも、このチャンス……もとい時間を無駄にしてはいけないと判断いたしました。
オレの言葉に安心したのかシャルカは「そうですか」と小さく頷きオレに身を預けた。
周りを見てみるとそこは芝生の上だった。
周囲には花が咲き乱れ温かな風がゆっくりと流れている。
どこからか差し込む光がその幻想的な風景を醸し出していた。
「ここは?」
「ここは……恐らくは地下にある場所だと思います」
オレとシャルカは運悪く穴に落ちここにたどり着いたらしい。オレの犠牲もあってシャルカは無事だった。
オレは……
(報告。落下時に背中を岩にぶつけ脊椎損傷。内臓破裂も起こしていました。現在の修復率八〇%)
ほほほ。今回は即死していないようですね。これで死なないだけでもすごいことなのですよ。
さすがにLVが上がっただけのことはある。
「そんなことより」
シャルカが真っ赤になりながら耳元に顔を寄せてきた。
「どこから目覚めていたんですか?」
はて? なんのことでしょう。
「ボクハ、眠ッテイタカラヨク分カラナイヤ」
「そう……ですか」
ちょっと残念そうなシャルカ。おやおや、神様だけでなくオレにも身を捧げて下さるのですか。
「おーい、ノゾミ――!」
「にいちゃーん!」
ミーシャとカルルの声が響き渡った。
「みんな到着したみたいですね」
シャルカが立ち上がる。
続きは、また今度だな。
何度も大きな声で呼ばれる。
起き上がろうとしたが、すぐに体中に激痛が走った。
呻き声を上げても動くことすらできない。
「まだ、動かないでください」
体中が痛くて目を開けられない。
ふわりとした感触がオレの体を覆っていた。
これは……マシュマロか? 柔らかな感覚。もみもみしてみるとやんわりと押し返してくる弾力のあるマシュマロだ。
ふむ。もっと確かめねば。
もみもみ。
「あ、あの……」
おや。マシュマロが言葉を発したぞ?
これは不思議な現象だ。
調査せねば。
もみもみ。
「あ……そこは……♡」
まさぐるように調査を開始する。調査対象はどうやら布で覆われているようだ。
これでは調査できない。
よし。布の内部へと侵入してみよう。
「……あ♡」
ピクリと反応した。
おやおや。温かいマシュマロさんですね。両手で揉んでみる。
ちょっと小ぶりな双丘。指先でクリクリするとぴくぴくと動きを見せている。
「ノゾミさん……ダメです。神様が見ていらっしゃいます♡」
何をおっしゃいますかなこのマシュマロさんは。
そんなこと気にしていたら何もできませんぜ。
手をさらに下へと伸ばすと、わずかに湿った布に触れた。
これは……禁断の果実!
ついに我々(誰?)は探し求めていた秘宝に到達したのだ――!
「ああ♡ 指が入って……♡」
きつく抱きつかれた。
このマシュマロさんは触られると喜ぶみたいです。
ぬちゃぬちゃ――
おやぁ、指先が濡れてきましたよ。
「お……奥は……ダメですぅ」
拒絶の言葉のわりに抱きしめる力はますます強くなるばかりだった。
マシュマロは――シャルカは火照った身体をくねらせた。
「ああ……この身を神様に捧げると誓いを立てたのに……」
ゆっくりと目を開けるとうるんだ瞳のシャルカと目が合う。
「ノ、ノゾミさん!」
驚き身体を離そうとするシャルカをオレは引き寄せ抱きしめた。
「ダメです。まだお怪我が……」
「もう治った」
嘘です。まだ、背中が痛いです。でも、このチャンス……もとい時間を無駄にしてはいけないと判断いたしました。
オレの言葉に安心したのかシャルカは「そうですか」と小さく頷きオレに身を預けた。
周りを見てみるとそこは芝生の上だった。
周囲には花が咲き乱れ温かな風がゆっくりと流れている。
どこからか差し込む光がその幻想的な風景を醸し出していた。
「ここは?」
「ここは……恐らくは地下にある場所だと思います」
オレとシャルカは運悪く穴に落ちここにたどり着いたらしい。オレの犠牲もあってシャルカは無事だった。
オレは……
(報告。落下時に背中を岩にぶつけ脊椎損傷。内臓破裂も起こしていました。現在の修復率八〇%)
ほほほ。今回は即死していないようですね。これで死なないだけでもすごいことなのですよ。
さすがにLVが上がっただけのことはある。
「そんなことより」
シャルカが真っ赤になりながら耳元に顔を寄せてきた。
「どこから目覚めていたんですか?」
はて? なんのことでしょう。
「ボクハ、眠ッテイタカラヨク分カラナイヤ」
「そう……ですか」
ちょっと残念そうなシャルカ。おやおや、神様だけでなくオレにも身を捧げて下さるのですか。
「おーい、ノゾミ――!」
「にいちゃーん!」
ミーシャとカルルの声が響き渡った。
「みんな到着したみたいですね」
シャルカが立ち上がる。
続きは、また今度だな。
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