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最弱勇者と幽霊伯爵の館編【世界軸α:サヤード国 湖の都】

梟の月 11日 ちょっぴりドキドキしているのです! サラ・クニークルス

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 師匠。お久しぶりです。
 といっても、ついこの前に手紙を書いたばかりなのです。
 それでも、今回の事件の事を書かずにはいられません。
 まだ、そちらまで事件の事が伝わっているかどうか……いえ、師匠ならきっとご存知だと思います。
 今、私は湖の都にいます。
 そう「呪われた城」が出現したあの湖の都です。
 今度、学園に帰った時に詳細を報告しますが、あの事件は私が…私たちが解決しました。
 依頼を受けた時には簡単かと思われましたが、実はあの事件には紅の魔女を崇拝する者たちが関与していました。
 暗黒騎士団もいたので間違いないと思います。
 はっきり言って、想定外でした。自分の未熟さを痛感しています。
 今考えても、よく無事に生きて帰ってこれたものだと思います。
 私一人ではきっと無事ではなかったでしょう。
 そうです、この前出会った、あのノゾミンに、あの人に助けられたのです。
 今の気持ちをなんて表現していいのか分からないのです。
 なんだか胸が締め付けられるような、切ないようなもやもやとした感じです。
 今回報告を兼ねて、学園に帰ろうと思います。
 あの懐かしい研究室に早く帰りたいです。

 一件、報告があります。
 学園に変える時に、ノゾミンを連れていきます。彼の話は大変興味深いです。
 それでは、今度は手紙ではなく、学園で会いましょう。
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