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第5巻第5章 サミュエルを探して
奴隷品評会開催の手がかりは……
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「エリーも奴隷品評会の開き方を知らないってなると、どうすればいいんだろうね」
「そうだな……私たちは奴隷王とやらを探せばどうにかなると思っていたからな」
オーガの奴隷をまとめて救出するべく、奴隷品評会を開こうとしていたマヤとシャルルは揃って頭を悩ませる。
「ごめんなさい、何だか2人の期待を裏切ちゃったみたいで……」
「いやいやいや、エリーが気にすることじゃないって。それに、エリーが奴隷王だったお陰で、奴隷王を見つけてからどうやって奴隷品評会を開かせるか、ってことは考えなくて良くなったわけだしね」
エリーであれば、マヤが頼めば奴隷品評会を開いてくれるだろう。
しかし、もしエリー以外が奴隷王だった場合、何らかの手段でその奴隷王に奴隷品評会を開いてもらわなければならなかったのだ。
交渉するにしろ力ずくで開かせるにしろ、それなりの手間と時間がかかったことは間違いないだろう。
「それはそうかもしれないけれど……そうだ! 記録では少し前にエルフの奴隷の奴隷品評会を開いていたみたいよ」
「本当? それじゃあその時の記録を探れば……」
「いえ、その時の奴隷品評会についての記録には、開催までの細かな手順は載ってなかったわ。でも、関係者の名簿はあったはずよ」
「ならその名簿に載っている人に聞いてみれば……」
「ええ、開催方法がわかるかもしれないわ」
「よし、それじゃさっそくその名簿を確認しよう!」
というわけで、マヤとシャルル、エリーの3人は、エリーの屋敷に向かった。
「大きい屋敷だね~。ダニーって人は相当稼いでたんだね」
「ええ、私たちエルフを売りさばいてね」
エリーがマヤと話しながら門の扉を叩くと、中から男性の声がした。
「どちら様でしょう?」
「私よ」
エリーは誰何の声に答えながら、扉に書かれた魔法陣に手を触れる。
「エリー様でしたか。はい、確認いたしました。今お開けします」
声と魔法陣による魔力照合でエリー本人だと確認した男性が、門を内側から開ける。
その声の主は、エルフの成人男性だった。
「おかえりなさいませ、旦那様」
「旦那様はやめなさいって言ってるでしょうに……エリーでいいわよ。あなたのほうが130歳は歳上でしょ?」
「それはそうですが、私は旦那様――いえ、エリー様に救われたのです。呼び捨てになどできません」
「はあ……わかったわよ、じゃあエリー様でいいわ」
エリーはひらひらと手を振って下がるように指示すると、エルフの男性は一礼して扉の脇に下がる。
「エリーって慕われてるんだね」
「ここで働いてるのが全員私が奴隷から解放したエルフだからそれで感謝されてるだけよ」
「彼らにとってエリーは救世主なのだな」
「もう、シャルルさんまで……まあいいわ。名簿があるのはこっちよ」
エリーは門の内側に広がる庭をどんどんと進んでいき、屋敷に入ってからいくつかの階段と廊下を抜けたところで立ち止まった。
エリーはその目の前にあるドアをノックする。
「ハイメ、いるかしら?」
「おや、エリーかい? 珍しいね、君がここを訪ねて来るなんて……もしかして僕に会いたくなったのかな? そうだと嬉しいんだけど」
「ハイメっ! 今はそういうことは……」
完全に訪ねてきたのがエリー一人だと思い込み、恋人モードで話しかけて来たハイメに、エリーは恥ずかしそうにうつむく。
後ろにいるマヤやシャルルからも、真っ赤になった耳が見えるほどなので、相当恥ずかしいのだろう。
「いいじゃないか、2人きりの時はもっと恋人らしいことがしたいとおねだりしてきたのは君の方……」
「ハイメっ! 入るからね!」
これ以上恥ずかしい思いをするわけにはいかないと、エリーはハイメの返事を待たずに一方的にそう言ってドアを開けた。
「どうしたんだい? エリーにしては珍しく強引――あっ……」
エリーがドアを開けたことで、ドアの方を向いていたハイメとマヤたちの目があった。
そこでようやく状況を理解したハイメは、あわあわと唇を戦慄かせる。
「そ、その……これは……」
焦って大した言い訳も思いつかずそんなことしか言えないハイメに、マヤは優しく微笑む。
「いいんだよハイメ君。うんうん、エリーは可愛いもんね。こんな可愛い子が恋人だったら、どんなおねだりでも聞いちゃうよね」
「や、やめてくださいよ! そういうのが一番恥ずかしいんですから!」
「いやいや、恥ずかしがることはないんだよ? ささ、続けて続けて」
わざとらしくドアを半分ほど閉めてその隙間から中を覗くようにするマヤに、ハイメとエリーはますます顔を赤くする。
「ちょっとマヤ! あなた面白がってるでしょ!?」
「そりゃもちろん。こんなラブラブな2人がいたら――あでっ!?」
「いい加減にしろ、全く……」
マヤは後ろから後頭部げんこつを落とされ、そのままシャルルに後ろ襟を掴まれて持ち上げられる。
「痛ってて……ていうか、ちょっ、シャルルさん、首! 首締まってる!」
「マヤなら首が締まったくらいでは死なんだろ?」
「いや死ぬよ!?」
マヤの反論を無視してシャルルはエリーとハイメに頭を下げる。
ついでに後ろ襟を掴んで持ち上げていたマヤも頭も、シャルルの反対の手によって無理やり下げさせられる。
「2人共すまなかった。うちのマヤが迷惑をかけた」
「いや、その、私たちも悪かったわ、ね、ハイメ」
「うん、すみませんでした。エリーが――いえ、エリー様がマヤさんたちを連れてきているとは思いもよらず……」
「いや、2人は恋人同士なのだ、その、なんだ、ああいう会話をするのも悪くはない、と思う。まあ、時と場所は気をつけてほしいが……しかし、今回一番悪いのは茶化したこいつだ」
「ちょっ、シャルルさん、本当に苦しいっ、死ぬっ……」
マヤが顔色が青くなってきたのを見て、シャルルはようやくマヤを床に下ろす。
「こほっこほっ……はあ、はあ、はあ、死ぬかと思った……」
マヤはしばらく大きく息をして呼吸を整えると、立ち上がってエリーとハイメの前に行く。
「あはは、ごめんごめん、ちょっとあんまりにもラブラブだったもんで、普通に見るには恥ずかしすぎてからかっちゃった」
「いえ、僕も不注意でした。すみません」
「私もよ。これからは気をつけるわ」
「それで、前回の奴隷品評会の関係者の名簿はこの部屋にあるの?」
「ええ、そのはずよ。ハイメ、前に私が見つけた前回の奴隷品評会の資料を出してくれるかしら」
「ああ、あのエルフの奴隷品評会ですね。少々お待ちください」
ハイメは部屋の奥へと姿を消すと、数分後1冊の本を持って戻ってきた。
「こちらが前回の奴隷品評会の記録です」
「名簿があったと思うんだけど、すぐ開ける?」
「名簿は確か……ありました、これですね」
ハイメが開いたページには、たくさんの関係者の名前が書き記されていた。
「この街の奴隷商人で名前があるのは、ダニーの部下だった奴らだけね」
「その人たちは今どこにいるの?」
「全員処分したわ」
「それは殺したということか?」
「いえ、流石にそこまではしてないわ。魔法で記憶を改ざんして他の街に移住させたのよ。だから、奴隷商人だった時のことは何も覚えていないはずよ」
「なるほど、じゃあだめか……うーん……うん? ねえこれって……」
マヤは気になる名前を見つけてそこを指さした。
「サ……ミュエ……ル。サミュエル! あいつも奴隷品評会に関わってたのね」
「そうみたいだね。しかもダニーに魔法のアドバイスをしてたっていうサミュエルなら、詳しいことも知ってるんじゃない?」
ダニーが死に際に保険として用意していた魔法陣の作成を依頼するほど、ダニーはサミュエルを信用していたのだ。
奴隷品評会の開き方をについても、ダニーから色々聞いていても不思議はないだろう。
少なくとも名簿に載っている他の街の奴隷商人をたちを手当り次第に尋ねるよりは効率が良さそうである。
「たしかにそうね」
「だよね! よし、それじゃまずはサミュエルを探そう!」
こうしてマヤたちは、奴隷品評会を開くためにサミュエルを探すことにしたのだった。
「そうだな……私たちは奴隷王とやらを探せばどうにかなると思っていたからな」
オーガの奴隷をまとめて救出するべく、奴隷品評会を開こうとしていたマヤとシャルルは揃って頭を悩ませる。
「ごめんなさい、何だか2人の期待を裏切ちゃったみたいで……」
「いやいやいや、エリーが気にすることじゃないって。それに、エリーが奴隷王だったお陰で、奴隷王を見つけてからどうやって奴隷品評会を開かせるか、ってことは考えなくて良くなったわけだしね」
エリーであれば、マヤが頼めば奴隷品評会を開いてくれるだろう。
しかし、もしエリー以外が奴隷王だった場合、何らかの手段でその奴隷王に奴隷品評会を開いてもらわなければならなかったのだ。
交渉するにしろ力ずくで開かせるにしろ、それなりの手間と時間がかかったことは間違いないだろう。
「それはそうかもしれないけれど……そうだ! 記録では少し前にエルフの奴隷の奴隷品評会を開いていたみたいよ」
「本当? それじゃあその時の記録を探れば……」
「いえ、その時の奴隷品評会についての記録には、開催までの細かな手順は載ってなかったわ。でも、関係者の名簿はあったはずよ」
「ならその名簿に載っている人に聞いてみれば……」
「ええ、開催方法がわかるかもしれないわ」
「よし、それじゃさっそくその名簿を確認しよう!」
というわけで、マヤとシャルル、エリーの3人は、エリーの屋敷に向かった。
「大きい屋敷だね~。ダニーって人は相当稼いでたんだね」
「ええ、私たちエルフを売りさばいてね」
エリーがマヤと話しながら門の扉を叩くと、中から男性の声がした。
「どちら様でしょう?」
「私よ」
エリーは誰何の声に答えながら、扉に書かれた魔法陣に手を触れる。
「エリー様でしたか。はい、確認いたしました。今お開けします」
声と魔法陣による魔力照合でエリー本人だと確認した男性が、門を内側から開ける。
その声の主は、エルフの成人男性だった。
「おかえりなさいませ、旦那様」
「旦那様はやめなさいって言ってるでしょうに……エリーでいいわよ。あなたのほうが130歳は歳上でしょ?」
「それはそうですが、私は旦那様――いえ、エリー様に救われたのです。呼び捨てになどできません」
「はあ……わかったわよ、じゃあエリー様でいいわ」
エリーはひらひらと手を振って下がるように指示すると、エルフの男性は一礼して扉の脇に下がる。
「エリーって慕われてるんだね」
「ここで働いてるのが全員私が奴隷から解放したエルフだからそれで感謝されてるだけよ」
「彼らにとってエリーは救世主なのだな」
「もう、シャルルさんまで……まあいいわ。名簿があるのはこっちよ」
エリーは門の内側に広がる庭をどんどんと進んでいき、屋敷に入ってからいくつかの階段と廊下を抜けたところで立ち止まった。
エリーはその目の前にあるドアをノックする。
「ハイメ、いるかしら?」
「おや、エリーかい? 珍しいね、君がここを訪ねて来るなんて……もしかして僕に会いたくなったのかな? そうだと嬉しいんだけど」
「ハイメっ! 今はそういうことは……」
完全に訪ねてきたのがエリー一人だと思い込み、恋人モードで話しかけて来たハイメに、エリーは恥ずかしそうにうつむく。
後ろにいるマヤやシャルルからも、真っ赤になった耳が見えるほどなので、相当恥ずかしいのだろう。
「いいじゃないか、2人きりの時はもっと恋人らしいことがしたいとおねだりしてきたのは君の方……」
「ハイメっ! 入るからね!」
これ以上恥ずかしい思いをするわけにはいかないと、エリーはハイメの返事を待たずに一方的にそう言ってドアを開けた。
「どうしたんだい? エリーにしては珍しく強引――あっ……」
エリーがドアを開けたことで、ドアの方を向いていたハイメとマヤたちの目があった。
そこでようやく状況を理解したハイメは、あわあわと唇を戦慄かせる。
「そ、その……これは……」
焦って大した言い訳も思いつかずそんなことしか言えないハイメに、マヤは優しく微笑む。
「いいんだよハイメ君。うんうん、エリーは可愛いもんね。こんな可愛い子が恋人だったら、どんなおねだりでも聞いちゃうよね」
「や、やめてくださいよ! そういうのが一番恥ずかしいんですから!」
「いやいや、恥ずかしがることはないんだよ? ささ、続けて続けて」
わざとらしくドアを半分ほど閉めてその隙間から中を覗くようにするマヤに、ハイメとエリーはますます顔を赤くする。
「ちょっとマヤ! あなた面白がってるでしょ!?」
「そりゃもちろん。こんなラブラブな2人がいたら――あでっ!?」
「いい加減にしろ、全く……」
マヤは後ろから後頭部げんこつを落とされ、そのままシャルルに後ろ襟を掴まれて持ち上げられる。
「痛ってて……ていうか、ちょっ、シャルルさん、首! 首締まってる!」
「マヤなら首が締まったくらいでは死なんだろ?」
「いや死ぬよ!?」
マヤの反論を無視してシャルルはエリーとハイメに頭を下げる。
ついでに後ろ襟を掴んで持ち上げていたマヤも頭も、シャルルの反対の手によって無理やり下げさせられる。
「2人共すまなかった。うちのマヤが迷惑をかけた」
「いや、その、私たちも悪かったわ、ね、ハイメ」
「うん、すみませんでした。エリーが――いえ、エリー様がマヤさんたちを連れてきているとは思いもよらず……」
「いや、2人は恋人同士なのだ、その、なんだ、ああいう会話をするのも悪くはない、と思う。まあ、時と場所は気をつけてほしいが……しかし、今回一番悪いのは茶化したこいつだ」
「ちょっ、シャルルさん、本当に苦しいっ、死ぬっ……」
マヤが顔色が青くなってきたのを見て、シャルルはようやくマヤを床に下ろす。
「こほっこほっ……はあ、はあ、はあ、死ぬかと思った……」
マヤはしばらく大きく息をして呼吸を整えると、立ち上がってエリーとハイメの前に行く。
「あはは、ごめんごめん、ちょっとあんまりにもラブラブだったもんで、普通に見るには恥ずかしすぎてからかっちゃった」
「いえ、僕も不注意でした。すみません」
「私もよ。これからは気をつけるわ」
「それで、前回の奴隷品評会の関係者の名簿はこの部屋にあるの?」
「ええ、そのはずよ。ハイメ、前に私が見つけた前回の奴隷品評会の資料を出してくれるかしら」
「ああ、あのエルフの奴隷品評会ですね。少々お待ちください」
ハイメは部屋の奥へと姿を消すと、数分後1冊の本を持って戻ってきた。
「こちらが前回の奴隷品評会の記録です」
「名簿があったと思うんだけど、すぐ開ける?」
「名簿は確か……ありました、これですね」
ハイメが開いたページには、たくさんの関係者の名前が書き記されていた。
「この街の奴隷商人で名前があるのは、ダニーの部下だった奴らだけね」
「その人たちは今どこにいるの?」
「全員処分したわ」
「それは殺したということか?」
「いえ、流石にそこまではしてないわ。魔法で記憶を改ざんして他の街に移住させたのよ。だから、奴隷商人だった時のことは何も覚えていないはずよ」
「なるほど、じゃあだめか……うーん……うん? ねえこれって……」
マヤは気になる名前を見つけてそこを指さした。
「サ……ミュエ……ル。サミュエル! あいつも奴隷品評会に関わってたのね」
「そうみたいだね。しかもダニーに魔法のアドバイスをしてたっていうサミュエルなら、詳しいことも知ってるんじゃない?」
ダニーが死に際に保険として用意していた魔法陣の作成を依頼するほど、ダニーはサミュエルを信用していたのだ。
奴隷品評会の開き方をについても、ダニーから色々聞いていても不思議はないだろう。
少なくとも名簿に載っている他の街の奴隷商人をたちを手当り次第に尋ねるよりは効率が良さそうである。
「たしかにそうね」
「だよね! よし、それじゃまずはサミュエルを探そう!」
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