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第4巻第3章 剣聖とウォーレン
見つかった初代剣聖
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「……もう一度……お願いします……っ!」
ウォーレンはふらふらと立ち上がると、デリックに向かって剣を構える。
どう見ても限界を超えている弟子に、デリックは1つため息をつくと、構えていた剣をしまった。
「ウォーレン、今日はもう終わりだ」
「……っ! どうしてですか師匠!」
「どうもこうも、お前が限界だからだ。それが分からないお前ではあるまい」
「それは……それでも、私は早く強くならなければいけないんです! お願いします師匠!」
「はあ……冷静さを欠いておるな、お前らしくもない……」
デリックはやれやれと頭を振ると、剣を抜かずにデリックへと相対した。
「そんなに言うなら最後にもう一度相手をしてやる」
「師匠、剣は抜かないのですか?」
「その必要がないからな」
いくら体力の限界を迎えているとはいえ、剣を持っていないデリックに、剣を持ったウォーレンが負けるとは思えない。
「ふっ、私も舐められたものですねっ!」
剣を抜かない師匠の態度を挑発と受け取ったウォーレンは、遠慮なく全力でデリックへと斬り掛かる。
「死んでも知りませんよっ!――――えっ……」
「はあ……わかったか? 今のお前はそれだけ疲労しておるということだ」
完全に捉えたと思っていたデリックに難なく懐へと入り込まれたウォーレンは、そのままデリックに剣を取り上げられてしまう。
デリックがその気なら、殺されたことに気が付かないうちに殺されていたであろうウォーレンは、背中に冷たいものが流れるのを感じる。
「わかりました。すみません師匠、失礼なことを言いました」
「気にするな、挑発したのは私だ。それより今日はもう休め。明日も相手してやるからあまり焦るなよ」
デリックはそれだけ言い残すと訓練場を後にした。
ウォーレンはそのまま後ろへと、大の字で倒れ込む。
「焦るなと言われてもな……」
ウォーレンは沈みゆく太陽によって赤く染められた空へ手をかざしながらつぶやく。
自らのごつごつとした剣士の手を見ながら、ウォーレンは自分の無力を改めて呪った。
「俺がもっと強ければ、カーサを守れたのに」
ウォーレンは自分から離れ、恐れていた通りカーサへと取り憑いてしまった亡霊のことを考えながらゆっくりと目を閉じた。
デリックの見立て通り、体力の限界だったウォーレンは、すぐに寝息を立て始めたのだった。
***
「マヤさん」
ノックもなく国王室に入ってきたラッセルに、マヤは椅子を後ろに飛ばして立ち上がると一気に詰め寄った。
「カーサは!?」
マヤがそういうのを予想していたように、ラッセルはマヤが詰め寄ってきた時点で残念そうに首を横に振っている。
肩を落とすマヤにラッセルは、マヤが待っていたもう一つの内容を話しだした。
「カーサさんの消息は未だ掴めていませんが、初代剣聖についての情報は入ってきました」
ラッセルの言葉に、マヤは身を固くする。
しばらく躊躇した後、マヤはラッセルが続きを話す前に話し始めた。
「…………誰かに取り憑いてた?」
「流石マヤさんですね。その通りです」
素直にマヤを褒めるラッセルに、マヤはどこか申し訳ない気持ちになる。
なにせ、マヤは初代剣聖がカーサに取り憑いているのではないかと思い、初代剣聖の意識がまだこの世界にあるのではないか、などという話をして諜報部隊に調査してもらっていたのだ。
マヤにしてみれば、予想通りの結果が出てきたというだけで何もすごいことなどない。
「やっぱり……それで、誰に取り憑いてたの?」
「はい、おそらくですが、カーサさんのお兄さん、つまりウォーレンさんに取り憑いているようです」
「……えっ? ウォーレンさんに取り憑いてるの?」
「はい、そのようですが……どうしたんですか、マヤさん?」
てっきりカーサに取り憑いているものだと思っていたマヤは、予想外にその兄であるウォーレンの方に取り憑いているらしいという情報に驚いてしまった。
「えっ、あっ、いや、何でもない何でもない。それで、どうしてウォーレンさんに憑いてるってわかったのかな?」
「色々な聞き込みの結果ですね。どうやらウォーレンさんはデリック様のところに行く前に色々な街を転々としていたようなんですが、どの街も最後には殺人を犯して姿を消しているようで、その犯行の際に自らを「神をも殺す剣士」だとか「我は剣聖」だとか言っていたようです」
「神おも殺す剣士、か。随分と大きく出たね」
入れだけ聞くとただの中二病なんじゃないかと思ってしまうが、ラッセルが説明するどの証言でも、一貫してそれまでは優しく理知的だったウォーレンが、突如豹変しわけの分からないことを言いながら片っ端から人を殺していったということは共通しているので、おそらく間違いはないのだろう。
「でも、そういうことならカーサが言うには優しかったお兄ちゃんが、各地で人斬りをしてた理由にも説明がつくね」
「そうですね。これでやっとカーサさんにお兄さんのことを説明できると思ったんですが……」
「当のカーサがいないんだもんねえ……」
マヤの指示の下、何よりも優先してカーサを捜索している諜報部隊だが、不自然なほどに全くと言っていいほどカーサの足取りはつかめないままでいた。
まるでカーサがわざと隠れて移動しているようだ。
もちろん繁華街で人斬りをしたカーサが、マヤから逃げるために隠れている可能性もあるが、カーサの性格からしてそれは考えにくい気がした。
「ひとまずこれからも諜報部隊はカーサさんの捜索を続けます」
「うん、お願いね。私は初代剣聖の方に会いに行ってみるよ」
「デリック様のところに行くんですか?」
心配そうなラッセルに、マヤが笑顔で返す。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって。念のためオリガにも一緒に来てもらうし」
「わかりました。でも気をつけて行ってきて下さいね」
「了解。それじゃあカーサの捜索、引き続きよろしくね」
マヤの言葉にしっかりと頷いたラッセルは、そのまま踵を返して国王室を出ていった。
「さて、私も早速行きますか」
マヤもラッセルの後を追う様に国王室を出ると、オリガを呼びに行ってそのままデリックのところへ、シロちゃんを最大まで強化した最高速度で移動し始めたのだった。
ウォーレンはふらふらと立ち上がると、デリックに向かって剣を構える。
どう見ても限界を超えている弟子に、デリックは1つため息をつくと、構えていた剣をしまった。
「ウォーレン、今日はもう終わりだ」
「……っ! どうしてですか師匠!」
「どうもこうも、お前が限界だからだ。それが分からないお前ではあるまい」
「それは……それでも、私は早く強くならなければいけないんです! お願いします師匠!」
「はあ……冷静さを欠いておるな、お前らしくもない……」
デリックはやれやれと頭を振ると、剣を抜かずにデリックへと相対した。
「そんなに言うなら最後にもう一度相手をしてやる」
「師匠、剣は抜かないのですか?」
「その必要がないからな」
いくら体力の限界を迎えているとはいえ、剣を持っていないデリックに、剣を持ったウォーレンが負けるとは思えない。
「ふっ、私も舐められたものですねっ!」
剣を抜かない師匠の態度を挑発と受け取ったウォーレンは、遠慮なく全力でデリックへと斬り掛かる。
「死んでも知りませんよっ!――――えっ……」
「はあ……わかったか? 今のお前はそれだけ疲労しておるということだ」
完全に捉えたと思っていたデリックに難なく懐へと入り込まれたウォーレンは、そのままデリックに剣を取り上げられてしまう。
デリックがその気なら、殺されたことに気が付かないうちに殺されていたであろうウォーレンは、背中に冷たいものが流れるのを感じる。
「わかりました。すみません師匠、失礼なことを言いました」
「気にするな、挑発したのは私だ。それより今日はもう休め。明日も相手してやるからあまり焦るなよ」
デリックはそれだけ言い残すと訓練場を後にした。
ウォーレンはそのまま後ろへと、大の字で倒れ込む。
「焦るなと言われてもな……」
ウォーレンは沈みゆく太陽によって赤く染められた空へ手をかざしながらつぶやく。
自らのごつごつとした剣士の手を見ながら、ウォーレンは自分の無力を改めて呪った。
「俺がもっと強ければ、カーサを守れたのに」
ウォーレンは自分から離れ、恐れていた通りカーサへと取り憑いてしまった亡霊のことを考えながらゆっくりと目を閉じた。
デリックの見立て通り、体力の限界だったウォーレンは、すぐに寝息を立て始めたのだった。
***
「マヤさん」
ノックもなく国王室に入ってきたラッセルに、マヤは椅子を後ろに飛ばして立ち上がると一気に詰め寄った。
「カーサは!?」
マヤがそういうのを予想していたように、ラッセルはマヤが詰め寄ってきた時点で残念そうに首を横に振っている。
肩を落とすマヤにラッセルは、マヤが待っていたもう一つの内容を話しだした。
「カーサさんの消息は未だ掴めていませんが、初代剣聖についての情報は入ってきました」
ラッセルの言葉に、マヤは身を固くする。
しばらく躊躇した後、マヤはラッセルが続きを話す前に話し始めた。
「…………誰かに取り憑いてた?」
「流石マヤさんですね。その通りです」
素直にマヤを褒めるラッセルに、マヤはどこか申し訳ない気持ちになる。
なにせ、マヤは初代剣聖がカーサに取り憑いているのではないかと思い、初代剣聖の意識がまだこの世界にあるのではないか、などという話をして諜報部隊に調査してもらっていたのだ。
マヤにしてみれば、予想通りの結果が出てきたというだけで何もすごいことなどない。
「やっぱり……それで、誰に取り憑いてたの?」
「はい、おそらくですが、カーサさんのお兄さん、つまりウォーレンさんに取り憑いているようです」
「……えっ? ウォーレンさんに取り憑いてるの?」
「はい、そのようですが……どうしたんですか、マヤさん?」
てっきりカーサに取り憑いているものだと思っていたマヤは、予想外にその兄であるウォーレンの方に取り憑いているらしいという情報に驚いてしまった。
「えっ、あっ、いや、何でもない何でもない。それで、どうしてウォーレンさんに憑いてるってわかったのかな?」
「色々な聞き込みの結果ですね。どうやらウォーレンさんはデリック様のところに行く前に色々な街を転々としていたようなんですが、どの街も最後には殺人を犯して姿を消しているようで、その犯行の際に自らを「神をも殺す剣士」だとか「我は剣聖」だとか言っていたようです」
「神おも殺す剣士、か。随分と大きく出たね」
入れだけ聞くとただの中二病なんじゃないかと思ってしまうが、ラッセルが説明するどの証言でも、一貫してそれまでは優しく理知的だったウォーレンが、突如豹変しわけの分からないことを言いながら片っ端から人を殺していったということは共通しているので、おそらく間違いはないのだろう。
「でも、そういうことならカーサが言うには優しかったお兄ちゃんが、各地で人斬りをしてた理由にも説明がつくね」
「そうですね。これでやっとカーサさんにお兄さんのことを説明できると思ったんですが……」
「当のカーサがいないんだもんねえ……」
マヤの指示の下、何よりも優先してカーサを捜索している諜報部隊だが、不自然なほどに全くと言っていいほどカーサの足取りはつかめないままでいた。
まるでカーサがわざと隠れて移動しているようだ。
もちろん繁華街で人斬りをしたカーサが、マヤから逃げるために隠れている可能性もあるが、カーサの性格からしてそれは考えにくい気がした。
「ひとまずこれからも諜報部隊はカーサさんの捜索を続けます」
「うん、お願いね。私は初代剣聖の方に会いに行ってみるよ」
「デリック様のところに行くんですか?」
心配そうなラッセルに、マヤが笑顔で返す。
「そんなに心配しなくても大丈夫だって。念のためオリガにも一緒に来てもらうし」
「わかりました。でも気をつけて行ってきて下さいね」
「了解。それじゃあカーサの捜索、引き続きよろしくね」
マヤの言葉にしっかりと頷いたラッセルは、そのまま踵を返して国王室を出ていった。
「さて、私も早速行きますか」
マヤもラッセルの後を追う様に国王室を出ると、オリガを呼びに行ってそのままデリックのところへ、シロちゃんを最大まで強化した最高速度で移動し始めたのだった。
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