25 / 49
第2章 ギルド
ギルド
しおりを挟む
ギルドに着くとそこは想像通りの場所だった。正面にカウンターがあり、左側には依頼が張り出されている。右側を見ると、冒険者らしい屈強な男たちが豪快に飯を食べている。唯一ガッカリだったのは受付が綺麗なお姉さんではなくて、お兄さんだった。
……はぁ、やっぱり女の子はいないんだな……。
少しため息をつくと、気を取り直して周りを見渡した。
……あれ?なんかこっち見られてね?はっ!レオンたちってこんなにかっこいいし、やっぱり男にも人気あるんだなー!みんなレオンたち見てるしな!
「やっぱりレオンたちはモテるんだな。」
「は?」
「だって、みんなレオンたちのこと見てるじゃないか。」
「いや……これ僕たちが見られてるんじゃないよ?」
「え?そんな謙遜しなくていいのに。レオンたちじゃなかったら、誰を見てるんだよ。」
「あんただろ。」
「へ?」
「アレックス!」
「よぉ。で、そこの無自覚美人ちゃんはどうしたんだ?攫ったか?」
「攫うわけないだろ!!!!拾ったんだ。」
「あんま変わらんだろ。」
レオンたちより一回り大きく、たくましい筋肉を持った、焦げ茶の髪に、森林のような緑色の目の男が、会話に入ってきた。
「あ、あの」
「あぁ、俺はアレックス。ここのギルドマスターをしている。こいつらとは仲が良くてな。」
……まさかのギルマスだった!いやぁ、こんな最初からギルマスに会うとは……。ギルマスって一応偉いんだよな?ていうか、強そうな人だな!
「俺はマサトだ。レオンたちには助けて貰ってな。えっと、よろしく。」
「あぁ。」
「とりあえずマサトは身分証を持っていないみたいなんだ。だから冒険者登録をして欲しい。」
「あぁ、わかった。」
そういうとアレックスはカウンターにいるお兄さんに何かを伝えると戻ってきた。
「あいつが必要なことは全部してくれるからマサトはついて行ってくれるか?だいたい30分ほどかかるんだ。」
「アレックス、マサトを待ってる間に話があるんだ。いいか?」
「あぁ、いいぜ。」
マサトはお兄さんの所に行った。お兄さんの名前はジョセというらしい。
「ジョセ。俺は何をすればいいんだ?」
「はい、マサトさんはまず魔力を測っていただきます。それからステータスを確認して、そこから身分証を発行します。ステータスの確認の際は犯罪歴の有無、年齢や名前などは公開されますが大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ。だが、俺は多分魔力がないんだが……」
「そうですか……。とりあえず1度測ってみましょう!どうなるか分かりませんし!」
「そうだな……わかった。」
……多分というより絶対ないんだよな。神様にも言われたしな。うーん、ステータスに期待するしかないか!
マサトは個室に通された。そこには砲丸くらいの丸い石が置かれていた。
……はぁ、やっぱり女の子はいないんだな……。
少しため息をつくと、気を取り直して周りを見渡した。
……あれ?なんかこっち見られてね?はっ!レオンたちってこんなにかっこいいし、やっぱり男にも人気あるんだなー!みんなレオンたち見てるしな!
「やっぱりレオンたちはモテるんだな。」
「は?」
「だって、みんなレオンたちのこと見てるじゃないか。」
「いや……これ僕たちが見られてるんじゃないよ?」
「え?そんな謙遜しなくていいのに。レオンたちじゃなかったら、誰を見てるんだよ。」
「あんただろ。」
「へ?」
「アレックス!」
「よぉ。で、そこの無自覚美人ちゃんはどうしたんだ?攫ったか?」
「攫うわけないだろ!!!!拾ったんだ。」
「あんま変わらんだろ。」
レオンたちより一回り大きく、たくましい筋肉を持った、焦げ茶の髪に、森林のような緑色の目の男が、会話に入ってきた。
「あ、あの」
「あぁ、俺はアレックス。ここのギルドマスターをしている。こいつらとは仲が良くてな。」
……まさかのギルマスだった!いやぁ、こんな最初からギルマスに会うとは……。ギルマスって一応偉いんだよな?ていうか、強そうな人だな!
「俺はマサトだ。レオンたちには助けて貰ってな。えっと、よろしく。」
「あぁ。」
「とりあえずマサトは身分証を持っていないみたいなんだ。だから冒険者登録をして欲しい。」
「あぁ、わかった。」
そういうとアレックスはカウンターにいるお兄さんに何かを伝えると戻ってきた。
「あいつが必要なことは全部してくれるからマサトはついて行ってくれるか?だいたい30分ほどかかるんだ。」
「アレックス、マサトを待ってる間に話があるんだ。いいか?」
「あぁ、いいぜ。」
マサトはお兄さんの所に行った。お兄さんの名前はジョセというらしい。
「ジョセ。俺は何をすればいいんだ?」
「はい、マサトさんはまず魔力を測っていただきます。それからステータスを確認して、そこから身分証を発行します。ステータスの確認の際は犯罪歴の有無、年齢や名前などは公開されますが大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ。だが、俺は多分魔力がないんだが……」
「そうですか……。とりあえず1度測ってみましょう!どうなるか分かりませんし!」
「そうだな……わかった。」
……多分というより絶対ないんだよな。神様にも言われたしな。うーん、ステータスに期待するしかないか!
マサトは個室に通された。そこには砲丸くらいの丸い石が置かれていた。
12
お気に入りに追加
2,404
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
不良高校に転校したら溺愛されて思ってたのと違う
らる
BL
幸せな家庭ですくすくと育ち普通の高校に通い楽しく毎日を過ごしている七瀬透。
唯一普通じゃない所は人たらしなふわふわ天然男子である。
そんな透は本で見た不良に憧れ、勢いで日本一と言われる不良学園に転校。
いったいどうなる!?
[強くて怖い生徒会長]×[天然ふわふわボーイ]固定です。
※更新頻度遅め。一日一話を目標にしてます。
※誤字脱字は見つけ次第時間のある時修正します。それまではご了承ください。
弟は僕の名前を知らないらしい。
いちの瀬
BL
ずっと、居ないものとして扱われてきた。
父にも、母にも、弟にさえも。
そう思っていたけど、まず弟は僕の存在を知らなかったみたいだ。
シリアスかと思いきやガチガチのただのほのぼの男子高校生の戯れです。
BLなのかもわからないような男子高校生のふざけあいが苦手な方はご遠慮ください。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる