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第2章 ギルド

ギルド

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ギルドに着くとそこは想像通りの場所だった。正面にカウンターがあり、左側には依頼が張り出されている。右側を見ると、冒険者らしい屈強な男たちが豪快に飯を食べている。唯一ガッカリだったのは受付が綺麗なお姉さんではなくて、お兄さんだった。

……はぁ、やっぱり女の子はいないんだな……。

少しため息をつくと、気を取り直して周りを見渡した。

……あれ?なんかこっち見られてね?はっ!レオンたちってこんなにかっこいいし、やっぱり男にも人気あるんだなー!みんなレオンたち見てるしな!

「やっぱりレオンたちはモテるんだな。」

「は?」

「だって、みんなレオンたちのこと見てるじゃないか。」

「いや……これ僕たちが見られてるんじゃないよ?」

「え?そんな謙遜しなくていいのに。レオンたちじゃなかったら、誰を見てるんだよ。」

「あんただろ。」

「へ?」

「アレックス!」

「よぉ。で、そこの無自覚美人ちゃんはどうしたんだ?攫ったか?」

「攫うわけないだろ!!!!拾ったんだ。」

「あんま変わらんだろ。」

レオンたちより一回り大きく、たくましい筋肉を持った、焦げ茶の髪に、森林のような緑色の目の男が、会話に入ってきた。

「あ、あの」

「あぁ、俺はアレックス。ここのギルドマスターをしている。こいつらとは仲が良くてな。」

……まさかのギルマスだった!いやぁ、こんな最初からギルマスに会うとは……。ギルマスって一応偉いんだよな?ていうか、強そうな人だな!

「俺はマサトだ。レオンたちには助けて貰ってな。えっと、よろしく。」

「あぁ。」

「とりあえずマサトは身分証を持っていないみたいなんだ。だから冒険者登録をして欲しい。」

「あぁ、わかった。」

そういうとアレックスはカウンターにいるお兄さんに何かを伝えると戻ってきた。

「あいつが必要なことは全部してくれるからマサトはついて行ってくれるか?だいたい30分ほどかかるんだ。」

「アレックス、マサトを待ってる間に話があるんだ。いいか?」

「あぁ、いいぜ。」

マサトはお兄さんの所に行った。お兄さんの名前はジョセというらしい。

「ジョセ。俺は何をすればいいんだ?」

「はい、マサトさんはまず魔力を測っていただきます。それからステータスを確認して、そこから身分証を発行します。ステータスの確認の際は犯罪歴の有無、年齢や名前などは公開されますが大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ。だが、俺は多分魔力がないんだが……」

「そうですか……。とりあえず1度測ってみましょう!どうなるか分かりませんし!」

「そうだな……わかった。」

……多分というより絶対ないんだよな。神様にも言われたしな。うーん、ステータスに期待するしかないか!

マサトは個室に通された。そこには砲丸くらいの丸い石が置かれていた。
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