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本編
久しぶりですね
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「柿本……。」
「ん?どうかしたか?」
あの日から柿本は友達だ。俺を口説いてくることもないし、あくまで友達としての距離を保っている。
これで良かったんだよ……。これは俺が望んだことだ。
「やっべ!次の授業の用意教室に忘れたわ。取ってくる!」
俺は一緒に移動していた友達に声をかけて急いで教室に戻った。
「え?」
ガラリと扉を開けると中から声が聞こえてきた。声の方向を見ると柿本がちょうど授業の準備をしていたところだった。
「よ、よう。」
「おう。」
き、きまずぅ!!何だこの空気。なんで柿本が1人や残ってるんだよ!
「忘れ物か?」
「そ、そう!次の授業の用意忘れちゃってさぁ。」
「そうか。」
「……。」
……無言つらい。
柿本がまだごそごそしていたので先に教室を出ようと扉の方に足を向けたとき、最近は聞こえてこなかった声が聞こえてきた。
『対象を確認致しました。───────只今の好感度95%。関係を昇華させるため、接触してください。』
「……え?」
「どうかしたか?」
「いや、今なんか幻聴が聞こえたような……。」
『関係を昇華させるため、接触してください。』
え、冗談、だよな……?
『接触してください。』
いやいやいやいや。なんで、今?!しかも好感度もう十分に高いじゃねえかよ!関係を昇華ってなんだよ!
『行動を起こさなかったため、自動モードに移ります。』
え……まじで?
「ん?どうかしたか?」
あの日から柿本は友達だ。俺を口説いてくることもないし、あくまで友達としての距離を保っている。
これで良かったんだよ……。これは俺が望んだことだ。
「やっべ!次の授業の用意教室に忘れたわ。取ってくる!」
俺は一緒に移動していた友達に声をかけて急いで教室に戻った。
「え?」
ガラリと扉を開けると中から声が聞こえてきた。声の方向を見ると柿本がちょうど授業の準備をしていたところだった。
「よ、よう。」
「おう。」
き、きまずぅ!!何だこの空気。なんで柿本が1人や残ってるんだよ!
「忘れ物か?」
「そ、そう!次の授業の用意忘れちゃってさぁ。」
「そうか。」
「……。」
……無言つらい。
柿本がまだごそごそしていたので先に教室を出ようと扉の方に足を向けたとき、最近は聞こえてこなかった声が聞こえてきた。
『対象を確認致しました。───────只今の好感度95%。関係を昇華させるため、接触してください。』
「……え?」
「どうかしたか?」
「いや、今なんか幻聴が聞こえたような……。」
『関係を昇華させるため、接触してください。』
え、冗談、だよな……?
『接触してください。』
いやいやいやいや。なんで、今?!しかも好感度もう十分に高いじゃねえかよ!関係を昇華ってなんだよ!
『行動を起こさなかったため、自動モードに移ります。』
え……まじで?
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