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本編
パパとの今朝ぶりの再開です。
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馬車の中でリヒターに対して今日あったことを伝えると時間はあっという間に過ぎ、気づけばタウンハウスの前まで来ていた。
ちなみに馬車では声が聞き取りづらいという理由で、リヒターが僕の隣に腰を下ろし肩を触れ合わせていた。
タウンハウスの玄関を開けるとカルロスが待っていた。僕の姿を見るとすぐに書きよってきて僕を抱きしめた。
「シーア!おかえり!学校は楽しかったか?」
「うん!楽しかったよ!」
朝ぶりに合えたカルロスに抱き着き頬をすりすりとこすりつける。カルロスは少し顔を赤らめて同じようにすり合わせた。
「よし、じゃあ学校での詳しい話は夕食のときに聞かせてもらおうかな。とりあえず着替えておいで。今日はパパと一緒にお風呂に入って一緒のベッドで寝ような!」
「うん…。」
僕が昨日の朝を思い出して顔を赤らめる。その様子に口角を上げたカルロスがちゅっと軽いキスをして僕を部屋まで送り出した。
制服から室内着に着替えて食堂へ行くと、すでにカルロスが席についていた。僕が席に座るとテーブルの上に料理がどんどん運ばれてくる。
「わぁ、おいしそう!」
「食べよう、シーア。」
お腹のすいていた僕はパクパクと夕食を食べる。食べながら今日あったことをたくさんカルロスに話した。
「今日はいろんなことがあったんだな。疲れただろ。」
「うん、でも楽しかったよ!魔法学校の設備の紹介もされてとても面白かったんだ。」
「そうか、それにしてもモーダルが担任か…。心配だ…。」
「どうして?」
なぜモーダルさんが担任だと心配なんだろう?僕は知っている人がいてむしろ安心したのにな。
「いや、モーダルは担任だからな。もし何か嫌なことをされたりしたらすぐに言ってくれ。俺が何とかするからな。」
「うん、でもモーダルさんは優しいと思うけど…。」
「いつ何をされてもおかしくないからな…。」
なんだかカルロスに念押しされる。僕はモーダルさんはいい人なのにな、と思いながらご飯を食べ終えて席を立つ。
「じゃあ今日は一緒に風呂に入ろう。少ししたら迎えに行くから待っててくれ。」
「うん!分かった!」
部屋に戻りソファに座りながらゆっくりする。迎えに行くということはカルロスの部屋の風呂に入るのだろうか。
風呂の用意は使用人がしてくれるため、僕は食休みで足をぶらぶらさせて座っていた。
しばらくするとカルロスが部屋の扉をノックする音が聞こえたため、扉を開ける。扉の向こうにはカルロスがニコニコの笑顔で立っていた。
心なしかしっぽが揺れているような気がする。
「じゃあ、風呂に入りに行こう!」
カルロスに抱っこされたまま移動し、気づけばカルロスの部屋の風呂の脱衣所に降ろされた。人払いがされているようで、風呂の準備は整っているが、風呂場はおろか部屋にすら使用人一人おらず、僕とカルロスの二人きりだった。
ちなみに馬車では声が聞き取りづらいという理由で、リヒターが僕の隣に腰を下ろし肩を触れ合わせていた。
タウンハウスの玄関を開けるとカルロスが待っていた。僕の姿を見るとすぐに書きよってきて僕を抱きしめた。
「シーア!おかえり!学校は楽しかったか?」
「うん!楽しかったよ!」
朝ぶりに合えたカルロスに抱き着き頬をすりすりとこすりつける。カルロスは少し顔を赤らめて同じようにすり合わせた。
「よし、じゃあ学校での詳しい話は夕食のときに聞かせてもらおうかな。とりあえず着替えておいで。今日はパパと一緒にお風呂に入って一緒のベッドで寝ような!」
「うん…。」
僕が昨日の朝を思い出して顔を赤らめる。その様子に口角を上げたカルロスがちゅっと軽いキスをして僕を部屋まで送り出した。
制服から室内着に着替えて食堂へ行くと、すでにカルロスが席についていた。僕が席に座るとテーブルの上に料理がどんどん運ばれてくる。
「わぁ、おいしそう!」
「食べよう、シーア。」
お腹のすいていた僕はパクパクと夕食を食べる。食べながら今日あったことをたくさんカルロスに話した。
「今日はいろんなことがあったんだな。疲れただろ。」
「うん、でも楽しかったよ!魔法学校の設備の紹介もされてとても面白かったんだ。」
「そうか、それにしてもモーダルが担任か…。心配だ…。」
「どうして?」
なぜモーダルさんが担任だと心配なんだろう?僕は知っている人がいてむしろ安心したのにな。
「いや、モーダルは担任だからな。もし何か嫌なことをされたりしたらすぐに言ってくれ。俺が何とかするからな。」
「うん、でもモーダルさんは優しいと思うけど…。」
「いつ何をされてもおかしくないからな…。」
なんだかカルロスに念押しされる。僕はモーダルさんはいい人なのにな、と思いながらご飯を食べ終えて席を立つ。
「じゃあ今日は一緒に風呂に入ろう。少ししたら迎えに行くから待っててくれ。」
「うん!分かった!」
部屋に戻りソファに座りながらゆっくりする。迎えに行くということはカルロスの部屋の風呂に入るのだろうか。
風呂の用意は使用人がしてくれるため、僕は食休みで足をぶらぶらさせて座っていた。
しばらくするとカルロスが部屋の扉をノックする音が聞こえたため、扉を開ける。扉の向こうにはカルロスがニコニコの笑顔で立っていた。
心なしかしっぽが揺れているような気がする。
「じゃあ、風呂に入りに行こう!」
カルロスに抱っこされたまま移動し、気づけばカルロスの部屋の風呂の脱衣所に降ろされた。人払いがされているようで、風呂の準備は整っているが、風呂場はおろか部屋にすら使用人一人おらず、僕とカルロスの二人きりだった。
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