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本編
お風呂に入りました。
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夕食を食べ終え部屋に帰った僕は特にやることも無くベッドでごろごろしていた。するとドアがノックされる音がした。
「どうぞ?」
「あぁ、シーア、腹は膨れたか?」
「うん!お腹いっぱい!で、どうしたの?パパ。」
「風呂に入ろうかと思ってな。シーアはまだ小さいし一緒に入ろう。」
「小さいって、僕前は1人で入ってたよ?」
「ほら、初めてだから分からないかもしれんだろう?だから一緒に入ろうな?」
「うん、わかった!」
カルロスはアリッサに僕の着替えを用意させてお風呂に行った。脱衣所もひとつの部屋みたいでとても広く、お風呂もプールみたいに広かった。
「ほら、服脱がしてやる。」
「もう!僕1人で服くらい脱げるよ!もう8歳だし!」
「俺の楽しみを奪うなよ。ほら、ばんざーい。」
ろくな抵抗も出来ないまま僕は裸に剥かれた。
そして素早くカルロスも服を脱ぐ。若々しい体型で筋肉が厚く、美しい銀色のしっぽがゆらゆらと揺れている。だが、大人の色気も溢れていて思わず僕は見とれてしまっていた。
「……そんなに見られると恥ずかしいぞ?」
少しだけ頬をピンクに染めたカルロスが僕を抱き上げて風呂場に行く。モワッと熱気が頬を撫でていく。カルロスは小さな椅子に座るとそのまま僕を膝の上に乗せた。
「え?この体勢じゃ洗えない……。」
「俺が洗ってやるから大丈夫だ。」
カルロスがスポンジにたっぷりの泡をつけて全身を撫でるように洗ってくる。誰かに洗ってもらうことが初めてで恥ずかしい気持ちもあったが気持ちよくて思わずほぉ、と吐息を漏らしてしまう。
洗い終わったのかシャワーを浴びせられ全身の泡を落とされる。
「ほら、目瞑っとけよ?」
どうやら今からシャンプーをしてくれるようだ。目を閉じて待っているとカルロスの指が髪を通るのがわかった。頭皮をマッサージするように優しくシャンプーをしてくれる。
……はぁ、気持ちいい。こんなの初めてだ……。いや、小さい頃はやってもらってたっけ?
ふと両親のことを思い出しそうになって自分はだめだなと思ってしまう。両親のことはもう諦めていたつもりだったけど事ある毎に存在を主張してくる。
また目がうるっとしたけどカルロスが僕の頭を流したことで掻き消えた。
「よし、綺麗になったな!じゃあ俺も体を洗うから先に湯槽に行っとくか?」
「ねぇ、パパ!パパってしっぽ洗う?」
「ん?洗うが、それがどうかしたか?」
「あのね、僕洗いたいんだけど洗ってもいい?パパも僕のこと洗ってくれたし!」
「えっ?しっぽを洗うのか……?」
「うん、……だめ?」
カルロスを見上げて問う。
「うぐッ!し、仕方ないな。ならしっぽだけ洗ってくれるか?」
「うん!ありがとう。任せて!!」
僕はカルロスの後ろに座った。両手にいっぱい泡をつけてしっぽに迫る。
ふふふふ!これで思う存分もふもふを触れる!目の前で揺れてたら触りたくなるよね!!
わしゃわしゃとしっぽ全体に泡を馴染ませくしゅくしゅと隙間に指を入れていく。心なしかカルロスの肩が震えているような気がする。
「……グルル……あ、グゥ……」
唸り声が聞こえるので不快だったかなと顔を覗き込んだがカルロスは頬を上気させ目をうっとりとさせていた。
……気持ちいいんだ!ふふ、なんか嬉しいな!こことかもっと擦ったら気持ちよくなってくれるかな?
しっぽの付け根を軽く握って念入りに擦る。
「ウ、グ?!グルルルル……!」
ふふ、唸り声が大きくなった!気持ちいいんだね!そろそろ流そうかな?
シャワーを当てて泡を綺麗に洗い流す。
「パパ終わったよ?大丈夫?」
「あ、あぁ。大丈夫だ。パパは体洗ったりして時間がかかると思うから先に湯槽に行っといで。」
「うん、わかった。」
「体をあっためるためにパパがそっちに行くまで絶対に湯から出るなよ?」
「うん?わかった。」
とてとてと湯槽に入る。湯槽に入ったら洗い場の方は見えないようになっていた。20分くらいたってカルロスが来た。
……獣人は体を洗うのにも時間がかかるんだな。
「ふふ、パパ浸かってないのにのぼせたの?顔赤いよ?」
「い、いや大丈夫だ。じゃあパパも浸かろうかな。うん。」
敏感なところを的確に刺激され続けたカルロスが15分間何をしていたかは言わずもがなである。
「どうぞ?」
「あぁ、シーア、腹は膨れたか?」
「うん!お腹いっぱい!で、どうしたの?パパ。」
「風呂に入ろうかと思ってな。シーアはまだ小さいし一緒に入ろう。」
「小さいって、僕前は1人で入ってたよ?」
「ほら、初めてだから分からないかもしれんだろう?だから一緒に入ろうな?」
「うん、わかった!」
カルロスはアリッサに僕の着替えを用意させてお風呂に行った。脱衣所もひとつの部屋みたいでとても広く、お風呂もプールみたいに広かった。
「ほら、服脱がしてやる。」
「もう!僕1人で服くらい脱げるよ!もう8歳だし!」
「俺の楽しみを奪うなよ。ほら、ばんざーい。」
ろくな抵抗も出来ないまま僕は裸に剥かれた。
そして素早くカルロスも服を脱ぐ。若々しい体型で筋肉が厚く、美しい銀色のしっぽがゆらゆらと揺れている。だが、大人の色気も溢れていて思わず僕は見とれてしまっていた。
「……そんなに見られると恥ずかしいぞ?」
少しだけ頬をピンクに染めたカルロスが僕を抱き上げて風呂場に行く。モワッと熱気が頬を撫でていく。カルロスは小さな椅子に座るとそのまま僕を膝の上に乗せた。
「え?この体勢じゃ洗えない……。」
「俺が洗ってやるから大丈夫だ。」
カルロスがスポンジにたっぷりの泡をつけて全身を撫でるように洗ってくる。誰かに洗ってもらうことが初めてで恥ずかしい気持ちもあったが気持ちよくて思わずほぉ、と吐息を漏らしてしまう。
洗い終わったのかシャワーを浴びせられ全身の泡を落とされる。
「ほら、目瞑っとけよ?」
どうやら今からシャンプーをしてくれるようだ。目を閉じて待っているとカルロスの指が髪を通るのがわかった。頭皮をマッサージするように優しくシャンプーをしてくれる。
……はぁ、気持ちいい。こんなの初めてだ……。いや、小さい頃はやってもらってたっけ?
ふと両親のことを思い出しそうになって自分はだめだなと思ってしまう。両親のことはもう諦めていたつもりだったけど事ある毎に存在を主張してくる。
また目がうるっとしたけどカルロスが僕の頭を流したことで掻き消えた。
「よし、綺麗になったな!じゃあ俺も体を洗うから先に湯槽に行っとくか?」
「ねぇ、パパ!パパってしっぽ洗う?」
「ん?洗うが、それがどうかしたか?」
「あのね、僕洗いたいんだけど洗ってもいい?パパも僕のこと洗ってくれたし!」
「えっ?しっぽを洗うのか……?」
「うん、……だめ?」
カルロスを見上げて問う。
「うぐッ!し、仕方ないな。ならしっぽだけ洗ってくれるか?」
「うん!ありがとう。任せて!!」
僕はカルロスの後ろに座った。両手にいっぱい泡をつけてしっぽに迫る。
ふふふふ!これで思う存分もふもふを触れる!目の前で揺れてたら触りたくなるよね!!
わしゃわしゃとしっぽ全体に泡を馴染ませくしゅくしゅと隙間に指を入れていく。心なしかカルロスの肩が震えているような気がする。
「……グルル……あ、グゥ……」
唸り声が聞こえるので不快だったかなと顔を覗き込んだがカルロスは頬を上気させ目をうっとりとさせていた。
……気持ちいいんだ!ふふ、なんか嬉しいな!こことかもっと擦ったら気持ちよくなってくれるかな?
しっぽの付け根を軽く握って念入りに擦る。
「ウ、グ?!グルルルル……!」
ふふ、唸り声が大きくなった!気持ちいいんだね!そろそろ流そうかな?
シャワーを当てて泡を綺麗に洗い流す。
「パパ終わったよ?大丈夫?」
「あ、あぁ。大丈夫だ。パパは体洗ったりして時間がかかると思うから先に湯槽に行っといで。」
「うん、わかった。」
「体をあっためるためにパパがそっちに行くまで絶対に湯から出るなよ?」
「うん?わかった。」
とてとてと湯槽に入る。湯槽に入ったら洗い場の方は見えないようになっていた。20分くらいたってカルロスが来た。
……獣人は体を洗うのにも時間がかかるんだな。
「ふふ、パパ浸かってないのにのぼせたの?顔赤いよ?」
「い、いや大丈夫だ。じゃあパパも浸かろうかな。うん。」
敏感なところを的確に刺激され続けたカルロスが15分間何をしていたかは言わずもがなである。
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