9 / 60
本編
驚きました。
しおりを挟む
「何か他に聞きたいことはあるか?」
「えっと、僕獣人を見たのが初めてだから、獣人について知りたいかな。」
「獣人についてか……。まず獣人は獣の特徴と人間の特徴を併せ持っている。大体が耳やしっぽに獣の特徴が現れるが、嗅覚や聴覚など、そういったものにも現れる。俺たちは狼の獣人なんだ。」
「父上はその中でも銀狼と言われる、珍しい狼獣人なんです。」
「うん、パパのふさふさのしっぽとかすごく綺麗。」
にっこりと笑いながらカルロスにいう。すると少し顔が赤くなった。
「あぁ、ありがとうな。」
「父上も照れることがあるんだな?」
「そりゃこんなに可愛いシーアに褒められたんです。父上も照れますよ。」
「お前らな……。まぁそういうわけで俺たちは狼の獣人なんだが、この国には色々な獣人がいる。例えばシーアの専属侍女のアリッサは羊の獣人だ。」
……やっぱりアリッサは羊の獣人だったんだ!角がくるんってしてたもんね!
「他にも色々いるぞ。王族はライオンの獣人だ。たしか今の第1王子がホワイトライオンの獣人でな。とても美しく強い次期国王になるだろうと言われてる。まぁ、まだ10歳だが。」
ホワイトライオンかぁ。会ってみたいな。どんなお姿なんだろう。
「あとは鳥の獣人なんてもんもいるぞ?鳥獣人は耳やしっぽの特徴は薄いんだが、背中に翼があるんだ。」
と、飛べるのかな?!
「ふふ、飛べるぞ?」
「えっ?!僕今声出てた?」
「いや、顔に書いてた。」
「そっかぁ。」
少し恥ずかしそうにする僕の頭を撫でる力が少し強くなった。
「まぁ、獣人と人間はたいして変わらないと思うぞ?獣人の方が人間より少し身体能力が高くて成長が早い。あと、獣人には人間を好む者が多いんだ。獣人は自分より小さくて弱い存在を守ろうとする。
……シーアは可愛いから気をつけておけよ?番にされたらなかなか離れられないからな。」
「つがい?」
「あぁ、ほとんどの獣人は愛した者を番とする。俺たち狼の獣人は生涯たった1人しか番にしない。だが、習性によってはたくさんの番を持つものもいるし、無理やり迫られたら力の弱いシーアじゃ抵抗できないだろ?」
「う、うん。それじゃパパの番ってどこにいるの?」
「パパにはまだ番はいないんだ。」
「へ?でもエーヴェンとフォレストはパパの息子でしょ?」
「実はな、エーヴェンもフォレストも俺が引き取ったんだ。身寄りがなかったらしく俺と同じ狼獣人だからな。だから血は繋がっていないし、俺はまだ生涯を捧げた番はいないんだ。」
「はい、僕たちを引き取ってくれた父上には感謝しています。あと、僕もまだ番はいません。」
「俺もだ。」
パパたちって血が繋がってないんだ!生涯たった1人ってなんか素敵だな。
「パパもお兄ちゃんたちも早く番が見つかるといいね!」
「あぁ、そうだな。ありがとう。」
3人とも何故か含みのある笑顔で返事をした。
「えっと、僕獣人を見たのが初めてだから、獣人について知りたいかな。」
「獣人についてか……。まず獣人は獣の特徴と人間の特徴を併せ持っている。大体が耳やしっぽに獣の特徴が現れるが、嗅覚や聴覚など、そういったものにも現れる。俺たちは狼の獣人なんだ。」
「父上はその中でも銀狼と言われる、珍しい狼獣人なんです。」
「うん、パパのふさふさのしっぽとかすごく綺麗。」
にっこりと笑いながらカルロスにいう。すると少し顔が赤くなった。
「あぁ、ありがとうな。」
「父上も照れることがあるんだな?」
「そりゃこんなに可愛いシーアに褒められたんです。父上も照れますよ。」
「お前らな……。まぁそういうわけで俺たちは狼の獣人なんだが、この国には色々な獣人がいる。例えばシーアの専属侍女のアリッサは羊の獣人だ。」
……やっぱりアリッサは羊の獣人だったんだ!角がくるんってしてたもんね!
「他にも色々いるぞ。王族はライオンの獣人だ。たしか今の第1王子がホワイトライオンの獣人でな。とても美しく強い次期国王になるだろうと言われてる。まぁ、まだ10歳だが。」
ホワイトライオンかぁ。会ってみたいな。どんなお姿なんだろう。
「あとは鳥の獣人なんてもんもいるぞ?鳥獣人は耳やしっぽの特徴は薄いんだが、背中に翼があるんだ。」
と、飛べるのかな?!
「ふふ、飛べるぞ?」
「えっ?!僕今声出てた?」
「いや、顔に書いてた。」
「そっかぁ。」
少し恥ずかしそうにする僕の頭を撫でる力が少し強くなった。
「まぁ、獣人と人間はたいして変わらないと思うぞ?獣人の方が人間より少し身体能力が高くて成長が早い。あと、獣人には人間を好む者が多いんだ。獣人は自分より小さくて弱い存在を守ろうとする。
……シーアは可愛いから気をつけておけよ?番にされたらなかなか離れられないからな。」
「つがい?」
「あぁ、ほとんどの獣人は愛した者を番とする。俺たち狼の獣人は生涯たった1人しか番にしない。だが、習性によってはたくさんの番を持つものもいるし、無理やり迫られたら力の弱いシーアじゃ抵抗できないだろ?」
「う、うん。それじゃパパの番ってどこにいるの?」
「パパにはまだ番はいないんだ。」
「へ?でもエーヴェンとフォレストはパパの息子でしょ?」
「実はな、エーヴェンもフォレストも俺が引き取ったんだ。身寄りがなかったらしく俺と同じ狼獣人だからな。だから血は繋がっていないし、俺はまだ生涯を捧げた番はいないんだ。」
「はい、僕たちを引き取ってくれた父上には感謝しています。あと、僕もまだ番はいません。」
「俺もだ。」
パパたちって血が繋がってないんだ!生涯たった1人ってなんか素敵だな。
「パパもお兄ちゃんたちも早く番が見つかるといいね!」
「あぁ、そうだな。ありがとう。」
3人とも何故か含みのある笑顔で返事をした。
233
お気に入りに追加
4,227
あなたにおすすめの小説
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています
橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが……
想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。
※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。
更新は不定期です。
異世界に行ったらオカン属性のイケメンしかいなかった
bull
BL
小さい頃からずっと「母親」が欲しかった。
マザコンとかそういう類のものでは無いが、物心ついた時から父親の存在しかなく、優しく、全てを受け止めてくれるような母親に憧れていた。
────来世では優しい母さんがいますように……
そんなことを思いながら俺は死んだ、と思う。
次に目が覚めた時は……
「俺が求めてたのはこういうことじゃなぁぁぁい!!!」
俺の周りにいたのは、オカン属性を持ったイケメンたちだった。
これは、母親を求めた青年の異世界転移の末の冒険譚である。
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞奨励賞、読んでくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる