もぐらちゃんたちの おはなし集

にがてな こと

あるおひるのこと、もぐらちゃんたちがあそんでいると、ねこちゃんがうたいはじめました。

そのようすを見て、もぐらちゃんは「いいね、うたってあそぼう！」と言っておんがくをかけます。

すると、りすちゃんはへやのすみっこへいってしまいました。
なきだしたりすちゃんを見て、もぐらちゃんたちはオロオロ。
２ひきは「こまった、こまった」つぶやくばかり。

そこへおさるくんがやってきました。
りすちゃんを見たおさるくんは、おんがくのおとをちいさくしました。

すると、りすちゃんはピタリとなきやんで、うたいはじめました。

「どうしてわかったの？」
もぐらちゃんは、おさるくんにたずねます。

おさるくんはこたえます。
「みみをふさいでたから、おおきなおとがにがてなのかなっておもって。」

「いまはへいき？」
もぐらちゃんがきくと、りすちゃんはうなずきました。

「きづけなくてごめんね。」
もぐらちゃんはしょんぼりします。
すると、りすちゃんはニッコリわらいました。
そして、りすちゃんはまた、うたいはじめました。

そのようすを見て、もぐらちゃんとねこちゃんもニッコリわらいました。

それから、みんなはおとの大きさに気をつけながら、いっしょにたのしく、うたっておどってすごしました。

(おしまい)