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偽物の可愛いはいらないよ?

実施しましょうか?

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翔「あんな映像どこで手に入れたの?」

翔に聞かれた雛は悠に説明したのと同じように説明した。翔は雛の話を聞くとポカンという顔をしていた。

悠達にセットしてもらった映像を翔と雛のスマホで少しだけ見る。何度見ても笑っちゃう。単純ではあるけれどなかなかシュールな映像だ。

入った窓から抜けて元のところに戻ると悠と和音が待っていた。

和音「亜衣と朔は校門で待ってるって」

翔「和音!校門まで競争しよーぜ!」

和音「あ!お、ちょい待てってば!」


悠「ごめん」

和音と翔の後ろ姿を見ながら悠はぼそりと呟いた。

雛「ううん。そんな謝んないで?」

悠「俺…も1回あいつらに…」

雛「いいよ。そんなことしなくて。
別に怒ってるわけじゃないし、どうせ悠のことだから私のこと考えてしてくれたことでしょ?ありがとう」

悠「田隈に対抗心はあった…
ヒナの計画大丈夫?うまくできる?
俺のせいで失敗とかは…」

雛「大丈夫!私天才だもん!
何が何でも成功させるよっ!
それにね、悠がそばにいてくれる限り私は負けない!田隈のことは気にしないでいいよ。
だからさ、悠はもっと自分を信じて?大丈夫!
私は負けないよっ!」

悠は小さく笑い、ありがとと言った。

田隈に悠が何を入られたか知らないし知ろうとも思わないけど絶対邪魔させない。
何が何でも誰にも私の計画の邪魔はさせない!



翌日───────

現在悠に髪を整えてもらってます。
悠は雛の髪を櫛で解きながら言った。

悠「今日サンタ帽被るって言ってたよね」

雛「うん!」

悠「結んだらきっと崩れると思んだよね。
だからさ、久々に中学の時やってた髪型にでもする?」

雛「中学のとき?」

悠「三つ編みのやつ」

雛「あぁ!いいね、それがいい!」

悠「OK。じゃあじっとしてて」

雛「はーい」

悠は器用に細く三つ編みにしてて結び目を隠すように白いレースのリボンを結ぶ。左右同じようにして…後ろの髪を綺麗に櫛で通せば…

悠「はい。いいよ」

雛「ありがとっ!」

悠「じゃあいこっか」

雛「うん!」


雛「ぱぱ!まま!行ってきます!」

悠「行ってきます。お邪魔しました!」

雛父母「行ってらっしゃい」


いつもの公園に行くと、朔と翔、それから和音が待っていた。

朔「おはよー!」

和音「お前ら本当いつも一緒だよね」

悠「ヒナの髪セットしてきますから…」

翔「ヒナっていつも悠にしてもらってるもんね」

和音「ヒナ自分では?」

雛「何回かやったことあるけどなんか悠見たくうまくいかなくて…」

朔「悠は美容師とスタイリストの血受け継いでるから仕方ねぇよ~」

悠「だまれ」

和音「悠の親ってスタイリストなの?」

悠「まぁ一応、親父がな。母さんが美容師やってる」

和音「へぇ…初耳」

雛「いこっ!遅刻する!」



悠「今日…成功するといいね」

雛「そうだね!」

にっこり笑っていう雛を見て悠はふっと笑った。
さて、こっちは準備OK。

今日はみんなの晴れ舞台だよ!

絶対に成功させなきゃね?
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