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偽物の可愛いはいらないよ?
中間テスト
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「始めっ!」
あれから数日が過ぎいよいよ中間テスト。
本日最終日で、今は最後の数学。雛が1番得意とする教科だ。利き手が左利きの雛は数学が得意で教科別順位では悠を抜かして毎回1位にいた。
カリカリカリカリ…
シャーペンを動かす音だけが響く。
50分後ー
「終わりっ!
後ろから集めてください」
1番後ろの人が1枚ずつ答案用紙を集める。
先生が、枚数を数える。2組は33人クラスだから33枚あればOKだ。
確認が終わり挨拶をしてテストは終わった。
屋上───────
亜衣「やー!終わった、終わった!」
翔「自由の身だ!」
朔「ひゃっふぅぅぅぅっ!」
和音「ほんとに喜ぶのは順位が出てからなっ!」
悠「お前らそれぞれ得意教科あるんだから…」
雛「悠と和音が英語、私が数学、亜衣は国語、翔は歴史、朔は生物。
それぞれ学年1位取れてるといいねっ!」
亜衣「そういえば、もし勝ったらクラリスになに頼むか決まったの?」
雛「あの賭けをしたあと、みんなにLINEでクラリスに頼みたいこと教えてってきたでしょ?
あれを纏めてみたの」
雛はそう言ってスマホの画面をみんなに見せた。
雛「"その同意書に同意する"。その一つ」
翔「おぅふ…」
朔「すげぇな…」
和音「俺らがLINEで送ったやつ一字一句全部載ってんじゃん」
悠「それ…俺とヒナで作ったやつだから…」
雛「もっと、人間性自体壊すようなのも作れるけどたかがテストの賭けにはその程度で十分かなーって思ってる」
亜衣「さすがヒナ…」
雛「まぁ結果が出るのは来週月曜日。
中間は全部一気に出るから楽しみだねっ!」
そして月日が経ち月曜日。
九条「じゃあ、先週の結果返すぞー!」
そう言うとみんなはやばいやばいと騒ぎ立てる。
それにも関わらず雛はそわそわしていた。
1番始めは和音だ。
九条「国語の1位は…3組の香月だ!」
先生が言うと周りは騒ぐ。
「まじ?香月さんやばくね!?」
「1位とかすごっ!」
「香月さん頭いいんだぁ!」
国語では和音は1位ではなかったが、亜衣が1位だった。続いて歴史。これも1位は翔。めっちゃ気合入ってたからなー…笑
それから生物も朔が1位をとり、英語では和音が1位で悠は2位だった。
最後に数学。私の教科だ。
九条「最後に数学な!学年1位は…」
どうか…1位とれてますようにっ…
九条「1位は双葉!100点満点だ。
お前頭どーなってんだ?引っ掛けあったの気づいてたのか?」
雛「え?引っ掛けあったの?
知らなかった…」
九条「逆にすごいな…」
雛の天然ボケが炸裂しクラスは笑いに包まれた。
九条「それから総合順位の張り出しがあってるから、後で見ておくように。
今回赤点が1教科でもあったやつは居残り補習があるからな!絶対帰ったりすんなよ!以上!」
挨拶をして、廊下に出て悠と和音と順位を見る。
雛「わー…さすが悠…総合順位1位悠だよ…」
悠「お前らってさ…なんで1教科だけなら1位取れるのに総合となったら順位下がるの?
ヒナに関してはまた俺と5点さで2位だし…
逆になに間違えた?」
雛「…数学以外1個ずつと、英語だけ2個…」
悠「和音は?」
和音「英語は満点なんだけど、国語で結構落とした。俺も日本人だからできるはずなんだけどな~…」
悠「この帰国子女が…」
亜衣「あれ?ヒナ、悠と和音も…」
雛「あ!亜衣っ!国語トップおめでとっ!」
亜衣「ありがと!
あたしも自分でびっくりしたよ~」
雛「私もびびった!
翔と朔も良かったね~!」
翔「ほんと、それ!」
朔「総合順位も正常運転オッケー!」
美優「シックスター…」
雛「あ…クラリス…
約束だったよね?負けた方は勝った方の言うことなんでも1つだけ聞くこと…」
美優「そうだったね」
雛「要求はこれ。
この同意書に同意する。その一つだよ」
美優「は?」
氷雪「ちょっと待ってよ!
それ酷くない?そんなのないない!あり得ないってば!」
雛「ルールは間違ってないはずだよ?
なんでも1つ。その中に制限はなにもなかった。ならこれもありだよね」
氷雪「なにそれ…」
美優「…見せて…」
雛「はい」
美優「…っ…」ビリッ!
雛「あ」
美優「こんなアホらしいことできるわけないじゃん!あんたなに考えてんのっ!?
私たちをどうしたいのよっ!?」
雛「え?クラリス崩壊させたいwww」
美優「バッカバカしい…」
雛「ま、いーけど…」
美優「はぁ?」
雛「クラリスのその反応は予想済み。
こっちはこっちでやることあるからもういいよ。
あ、だからと言ってあんたらは要求できないからね?そこは勘違いしないでよ、じゃ!」
亜衣「ヒナ…良かったの?」
雛「なにが?」
亜衣「あの賭けチャラにして」
雛「別に?だってたかが賭けだもん。
持ち出したのは相手がだし…私らはそれに便乗しただけだからいつでも降りれる状態だった。それに…相手があの調子じゃ飲み込ませるのは到底無理でしょ。
なら、チャラにする方が面倒臭くなくていい」
亜衣「あ…そ…」
あれから数日が過ぎいよいよ中間テスト。
本日最終日で、今は最後の数学。雛が1番得意とする教科だ。利き手が左利きの雛は数学が得意で教科別順位では悠を抜かして毎回1位にいた。
カリカリカリカリ…
シャーペンを動かす音だけが響く。
50分後ー
「終わりっ!
後ろから集めてください」
1番後ろの人が1枚ずつ答案用紙を集める。
先生が、枚数を数える。2組は33人クラスだから33枚あればOKだ。
確認が終わり挨拶をしてテストは終わった。
屋上───────
亜衣「やー!終わった、終わった!」
翔「自由の身だ!」
朔「ひゃっふぅぅぅぅっ!」
和音「ほんとに喜ぶのは順位が出てからなっ!」
悠「お前らそれぞれ得意教科あるんだから…」
雛「悠と和音が英語、私が数学、亜衣は国語、翔は歴史、朔は生物。
それぞれ学年1位取れてるといいねっ!」
亜衣「そういえば、もし勝ったらクラリスになに頼むか決まったの?」
雛「あの賭けをしたあと、みんなにLINEでクラリスに頼みたいこと教えてってきたでしょ?
あれを纏めてみたの」
雛はそう言ってスマホの画面をみんなに見せた。
雛「"その同意書に同意する"。その一つ」
翔「おぅふ…」
朔「すげぇな…」
和音「俺らがLINEで送ったやつ一字一句全部載ってんじゃん」
悠「それ…俺とヒナで作ったやつだから…」
雛「もっと、人間性自体壊すようなのも作れるけどたかがテストの賭けにはその程度で十分かなーって思ってる」
亜衣「さすがヒナ…」
雛「まぁ結果が出るのは来週月曜日。
中間は全部一気に出るから楽しみだねっ!」
そして月日が経ち月曜日。
九条「じゃあ、先週の結果返すぞー!」
そう言うとみんなはやばいやばいと騒ぎ立てる。
それにも関わらず雛はそわそわしていた。
1番始めは和音だ。
九条「国語の1位は…3組の香月だ!」
先生が言うと周りは騒ぐ。
「まじ?香月さんやばくね!?」
「1位とかすごっ!」
「香月さん頭いいんだぁ!」
国語では和音は1位ではなかったが、亜衣が1位だった。続いて歴史。これも1位は翔。めっちゃ気合入ってたからなー…笑
それから生物も朔が1位をとり、英語では和音が1位で悠は2位だった。
最後に数学。私の教科だ。
九条「最後に数学な!学年1位は…」
どうか…1位とれてますようにっ…
九条「1位は双葉!100点満点だ。
お前頭どーなってんだ?引っ掛けあったの気づいてたのか?」
雛「え?引っ掛けあったの?
知らなかった…」
九条「逆にすごいな…」
雛の天然ボケが炸裂しクラスは笑いに包まれた。
九条「それから総合順位の張り出しがあってるから、後で見ておくように。
今回赤点が1教科でもあったやつは居残り補習があるからな!絶対帰ったりすんなよ!以上!」
挨拶をして、廊下に出て悠と和音と順位を見る。
雛「わー…さすが悠…総合順位1位悠だよ…」
悠「お前らってさ…なんで1教科だけなら1位取れるのに総合となったら順位下がるの?
ヒナに関してはまた俺と5点さで2位だし…
逆になに間違えた?」
雛「…数学以外1個ずつと、英語だけ2個…」
悠「和音は?」
和音「英語は満点なんだけど、国語で結構落とした。俺も日本人だからできるはずなんだけどな~…」
悠「この帰国子女が…」
亜衣「あれ?ヒナ、悠と和音も…」
雛「あ!亜衣っ!国語トップおめでとっ!」
亜衣「ありがと!
あたしも自分でびっくりしたよ~」
雛「私もびびった!
翔と朔も良かったね~!」
翔「ほんと、それ!」
朔「総合順位も正常運転オッケー!」
美優「シックスター…」
雛「あ…クラリス…
約束だったよね?負けた方は勝った方の言うことなんでも1つだけ聞くこと…」
美優「そうだったね」
雛「要求はこれ。
この同意書に同意する。その一つだよ」
美優「は?」
氷雪「ちょっと待ってよ!
それ酷くない?そんなのないない!あり得ないってば!」
雛「ルールは間違ってないはずだよ?
なんでも1つ。その中に制限はなにもなかった。ならこれもありだよね」
氷雪「なにそれ…」
美優「…見せて…」
雛「はい」
美優「…っ…」ビリッ!
雛「あ」
美優「こんなアホらしいことできるわけないじゃん!あんたなに考えてんのっ!?
私たちをどうしたいのよっ!?」
雛「え?クラリス崩壊させたいwww」
美優「バッカバカしい…」
雛「ま、いーけど…」
美優「はぁ?」
雛「クラリスのその反応は予想済み。
こっちはこっちでやることあるからもういいよ。
あ、だからと言ってあんたらは要求できないからね?そこは勘違いしないでよ、じゃ!」
亜衣「ヒナ…良かったの?」
雛「なにが?」
亜衣「あの賭けチャラにして」
雛「別に?だってたかが賭けだもん。
持ち出したのは相手がだし…私らはそれに便乗しただけだからいつでも降りれる状態だった。それに…相手があの調子じゃ飲み込ませるのは到底無理でしょ。
なら、チャラにする方が面倒臭くなくていい」
亜衣「あ…そ…」
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