45 / 66
第45話 ドンシャイ少佐
しおりを挟む
ショードファ艦のワランファ准将がダラパシャイ艦の、白い甲羅に覆われたドンシャイ少佐と話してる間にも戦闘は続いていた。
生き残った2隻のチャマンカ艦のシールド装置もダラパシャイ艦の攻撃で破壊されたらしく、シールドが消失する。
そこへショードファ艦とダラパシャイ艦のビーム攻撃が叩きこまれ、残された2隻のチャマンカ艦は爆発し、銀貨をばらまいたような永遠の星空に四散した。
「ともかく支援をありがとう」
ワランファ准将がダラパシャイ人のドンシャイ少佐に礼を述べた。
「が、こうなっては君の艦も追われる身だ。ここはどうだろう。我々はこの後チャマンカ軍には見つからない秘密基地に逃げるつもりだ。よければ一緒に来たまえ」
「即答はできません。一旦通信を切ります」
「なるべく早く返答してくれ。すぐにでもこの空域を離れたい」
やがて、ショードファ時間で1トゥラン後(地球時間で約5分後)に再びドンシャイ少佐から通信が入り、一緒についてゆくという回答が来た。
ショードファ艦とダラパシャイ艦は連絡を取り合い、同じ座標に向かってワープを開始する。さらに2トゥラン後には2つの艦は、その宙域から消えており、目標の宙域にワープアウトしていたのだ。
チャマンカ宇宙軍ガシャンテ大将は、ちょうどその頃チャマンカ星の首都ズワンカ市の宇宙軍基地にいた。
彼の眼前に浮かぶホログラムは、ショードファ艦を追撃した3隻の巡洋艦が宇宙の大海に四散するのを映している。
「ダラパシャイ艦までが、裏切りおって」
ガシャンテ大将は、雷鳴のような怒声を上げた。クーデターが起きた事にも、腹心の部下のソワールがクーデターに協力した件にも、彼は憤っている。
「これは、地球人共をショードファ軍とダラパシャイ星にけしかけた方がいいかもしれんな」
現在チャマンカ政府の命令で、地球人だけで組織した宇宙艦隊を組織していた。
ダラパシャイ軍のように自分達の支配下に置き、反乱の鎮圧など、危険な最前線に送りこむのだ。
生き残った2隻のチャマンカ艦のシールド装置もダラパシャイ艦の攻撃で破壊されたらしく、シールドが消失する。
そこへショードファ艦とダラパシャイ艦のビーム攻撃が叩きこまれ、残された2隻のチャマンカ艦は爆発し、銀貨をばらまいたような永遠の星空に四散した。
「ともかく支援をありがとう」
ワランファ准将がダラパシャイ人のドンシャイ少佐に礼を述べた。
「が、こうなっては君の艦も追われる身だ。ここはどうだろう。我々はこの後チャマンカ軍には見つからない秘密基地に逃げるつもりだ。よければ一緒に来たまえ」
「即答はできません。一旦通信を切ります」
「なるべく早く返答してくれ。すぐにでもこの空域を離れたい」
やがて、ショードファ時間で1トゥラン後(地球時間で約5分後)に再びドンシャイ少佐から通信が入り、一緒についてゆくという回答が来た。
ショードファ艦とダラパシャイ艦は連絡を取り合い、同じ座標に向かってワープを開始する。さらに2トゥラン後には2つの艦は、その宙域から消えており、目標の宙域にワープアウトしていたのだ。
チャマンカ宇宙軍ガシャンテ大将は、ちょうどその頃チャマンカ星の首都ズワンカ市の宇宙軍基地にいた。
彼の眼前に浮かぶホログラムは、ショードファ艦を追撃した3隻の巡洋艦が宇宙の大海に四散するのを映している。
「ダラパシャイ艦までが、裏切りおって」
ガシャンテ大将は、雷鳴のような怒声を上げた。クーデターが起きた事にも、腹心の部下のソワールがクーデターに協力した件にも、彼は憤っている。
「これは、地球人共をショードファ軍とダラパシャイ星にけしかけた方がいいかもしれんな」
現在チャマンカ政府の命令で、地球人だけで組織した宇宙艦隊を組織していた。
ダラパシャイ軍のように自分達の支配下に置き、反乱の鎮圧など、危険な最前線に送りこむのだ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
俺は特攻隊員として死んだ
SaisenTobutaira
SF
特攻隊員の話です……
俺は特攻隊員として華々しく散った。愛する日本を守るため、愛する人を守るため、死の棺に乗り込んだ。俺と治郎は見事、空母に特攻した。そして、死んだ。
死んだ後、約束の場所である靖国神社に向かった。門をくぐると白衣を纏った老人に一つだけ願いを叶えてやろうと言われた俺は考えた末、未来の日本に連れて行ってくれとお願いした。
未来の日本へ来た俺は数々の衝撃を受ける……
※感想やお気に入りバシバシお願いします。皆様のご感想は大変ご貴重なものであり、執筆の参考にさしていただきたく思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる