上 下
20 / 29

第20話「紡がれる新たな絆」

しおりを挟む
アリスが暗黒教団のスパイだったことが発覚した。しかしタロウは、アリスとの絆を信じて旅を続ける決意を新たにする。

「俺はお前を信じる...また一緒に戦おう!」

タロウの言葉に勇気づけられ、アリスは彼と二人で改めて旅の誓いを交わしたのだった。
一方、アバドンは二人の関係を絶つべく、新たな策略を巡らせる。

「ククク、あの二人の仲を裂け。足並みを乱せ!」

部下メルザに命じられ、アリスを拉致する計画が進行する。
気づかないタロウとアリスは、平穏な日々を過ごしていた。互いに励まし合い、絆を深めていく時間があるからこそ、二人は障害を乗り越えてきたのだ。

「タロウとアリス、仲睦まじいな」

リードもそんな二人を温かく見守っている。
しかし、待ち受ける試練がまだまだあった。アリスを奪われたとき、新たな絆がタロウの力となる時が来るのだった。

アバドンはアリスを拉致する計画を実行に移していました。ある日のこと、タロウとアリスが森を歩いていると、突然アリスが闇に飲み込まれて姿を消してしまいます。

「アリスがいない!」

タロウが必死に探すも、アリスの気配はどこにもなかったのです。
一方、アバドンのアジトに拉致されたアリス。脱出を試みるが、魔法の縛りから逃れることはできませんでした。
そんな中、リードがタロウを励ます。

「タロウ、俺が協力する。アリスを必ず取り戻そう」

新たな絆が生まれたその時、タロウの中では力が蘇ってきていました。アリスと再会するため、タロウとリードの行動が始まったのです。

アリスがアバドンに拉致され、タロウとリードは取り戻すべく行動を開始しました。
二人はアバドンのアジトのある魔界を目指して冒険の旅に出発。道中では様々な魔物と戦いながら、魔界の奥へと進んでいきます。
過酷な試練にひるむことなく、タロウとリードの絆は深まっていきました。

「リード、お前がいるからこそ俺は強くいられる」

「タロウも僕を励ましてくれる。仲間だからこそ強いんだ」

お互いを信じる二人の姿は眩しく輝いているように見えました。

アバドンのアジトの中枢部に辿り着いたタロウとリード。そこには拘束されたアリスの姿があった。

「タロウ!リード!」

二人が駆け寄ろうとしたその時、アバドンが現れて立ちはだかる。

「ようこそ、お前らの墓場へ!」

アバドンが放つ闇の波動に飲み込まれそうになるが、二人は踏みとどまる。

「アリスを取り戻す!」

アバドンの圧倒的な力の前に、タロウとリードは窮地に陥る。

その時、天空から一筋の光が降り注ぎ、ルイが登場した。

「タロウ、リード!今がその時だ、みんなの力を合わせるとき!」

ルイの号令で、三人の力が高まっていく。
ルイが剣を天に向けると叫んだ。

「輝け、聖なる光よ!」

するとルイの体が光に包まれ、天界戦士の姿へと変身した。

「ルイ、すごい!」

銀と金の鎧に身を包み、その力と輝きは圧倒的なものがあった。

「天界戦士ルイ、参上!」

ルイは変身した姿で、敵を次々となぎ払っていく。

ルイは光の鎧に身を包み、圧倒的な力で変身。アバドンを翻弄する。

「くっ...お前らにはまだ見ぬ力があるとみえる!」

三者三様の力でアバドンを追い詰め、アリスを救出する。

タロウの叫びと共に、二人は反撃に転じた。タロウの炎の魔法、リードの光の剣がアバドンを翻弄する。

「ぐああ!お前らの力は予想外だ!」

窮地に立たされるアバドン。襲い掛かってくる魔物の軍勢も、タロウとリードの連携で蹴散らされていった。

そしてついに二人はアリスのもとへ辿り着き、解放することに成功したのだった。

想い人を取り戻し、三人は力強く抱擁しました。新たな一歩が始まったのです。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後

澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。 ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。 ※短いお話です。 ※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

チートも何も貰えなかったので、知力と努力だけで生き抜きたいと思います

あーる
ファンタジー
何の準備も無しに突然異世界に送り込まれてしまった山西シュウ。 チートスキルを貰えないどころか、異世界の言語さえも分からないところからのスタート。 さらに、次々と強大な敵が彼に襲い掛かる! 仕方ない、自前の知力の高さ一つで成り上がってやろうじゃないか!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...