上 下
10 / 29

第10話「過去を守る戦い」

しおりを挟む
メルザの作り出した偽りの街から抜け出したタロウたち。本当の過去が変わらないことを確認するため、タロウの故郷を目指していた。

道中、謎の魔法使いガイアと出会う。ガイアはメルザたちとは違う目的でタロウのもとを訪れたのだった。

「許してほしい。私は過去を守るために来た」

ガイアは自分が教団の一員であることを告白する。そしてメルザの悪事を阻止するため、タロウの力が必要だと訴えかけてきたのだった。

タロウたちはガイアとともに、タロウの故郷の街へと向かう。するとそこでは、メルザたちによる魔物の暴れまわりが始まっていた。

「くっくっ、俺の故郷が!」

タロウの憤怒が爆発する。仲間たちと力を合わせ、メルザたちの魔物を蹴散らす。

「貴様らが俺の故郷を壊すのは許さない!」

タロウの放った烈火の魔法が、メルザたちを吹き飛ばした。追い詰められたメルザは、逃げるよりなかった。

タロウたちは辛くも街を守り抜いた。ガイアも協力した。

「助かった...ありがとう、みんな!」

タロウは過去を守る決意を新たにしたのだった。

タロウたちはガイアと協力し、メルザの魔物の攻撃から街を守り抜いた。

「これで俺の故郷は安全だ」

タロウはホッとする。仲間たちもほっとした表情だ。

一方、アジトに戻ったメルザは怒り心頭だった。

「クソッ! 計画を台無しにするとは許せない!」

部下の盗賊が

「今は街を放置して、別の策を練るべきだ」

と助言する。

メルザは

「そうだ、それしかないな」

と唸り、次の作戦を練り始めた。

そのころ、旅を続けるタロウたち。ガイアが

「これからどうするの?」

と訊ねる。

タロウは

「ゼノンと決着を付けないことには終わらない。向かおう」

と決意を新たにする。

アリスとリードも賛同する。ガイアは

「私も力になる」

と協力を申し出た。

「よし、みんなで力を合わせればゼノンにも勝てる!」

タロウがそう叫ぶと、仲間たちも「おう!」と返事をする。

こうして、四人の運命の戦いが始まった。

タロウと仲間たちは、タロウの故郷の街をメルザから守り抜きました。

ガイアが

「これからどうする?」

と訊ねると、タロウはこう答えました。

「ゼノンがいる世界に戻ろう。最終決戦で敵を倒す」

「その熱い覚悟、好ましき男!」

アリスが喜びました。

リードも

「行こう!僕たちでゼノンをやっつける!」
と意気込みます。

ガイアは

「私も協力します。みなさんと力を合わせて」

と言葉を添えました。

タロウは仲間を見て、胸を張って叫びました。

「よし、行くぞ!ゼノンを倒し、世界を救うために!」

「おー!」

と仲間たちが応えると、タロウは力強く歩き出しました。

こうして、運命の舞台となる世界へ向けて、四人の歩みが始まったのです。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

ゲームの中に転生したのに、森に捨てられてしまいました

竹桜
ファンタジー
 いつもと変わらない日常を過ごしていたが、通り魔に刺され、異世界に転生したのだ。  だが、転生したのはゲームの主人公ではなく、ゲームの舞台となる隣国の伯爵家の長男だった。  そのことを前向きに考えていたが、森に捨てられてしまったのだ。  これは異世界に転生した主人公が生きるために成長する物語だ。

晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]

ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。 「さようなら、私が産まれた国。  私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」 リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる── ◇婚約破棄の“後”の話です。 ◇転生チート。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。 ◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^ ◇なので感想欄閉じます(笑)

婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ

あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」 学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。 家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。 しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。 これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。 「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」 王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。 どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。 こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。 一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。 なろう・カクヨムにも投稿

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

空間魔法って実は凄いんです

真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?

処理中です...