28 / 50
25 森を抜けて
しおりを挟む
これからの旅に不安が有るのか、クロスは凄く落ち込んでいた。
「クロスさん大丈夫ですか?」
「えっ・・あっ・・・はは」
ルルの助言がよほど気になるのか、クロスの歩く速さが異常に遅かった。
「クロスさん早くしないと森の中で一晩過ごす事になりますよ」
「それは嫌だ!」
急に走り出したクロスは石につまずき豪快に転んだ、少し呆れたカゲトラは手を差し伸べ2人は歩き出す。
「急に走るからですよ」
「ごめん、所でカバンなんて珍しいね」
「久しぶりに里へ戻るので、オラリスのお土産です」
カゲトラはカバンの中を見せてくれた、中にはオラリス特産の胡桃パンや胡桃オイルなどが入っていた。
「ん?この手紙は?」
「あ~それは・・・クロスさんには話しておきますね」
カゲトラは手紙について話し出した、書いた人は姉、鬼姫からで内容はこう記されていた。
背景、あっ間違えたわ 拝啓お日柄もよく・・どうでもいいわね、カゲトラ君、鬼門の解放おめでとう、でも制御がまだまだね、1度里へ戻って来ればいいわ、お姉ちゃんが制御の仕方おしえてあげるわ、それと旅に出る前にお姉ちゃんのお菓子食べたわね、許さないわ。
「そのお土産はお姉さんに?」
「そうなんです」
2人は森を抜けると、そこには町があり、ようやく着いたと安堵の表情を浮かべた。
「クロスさんココが忍びの里です」
「里の名前は?」
「忍びの里です」
「?」
その頃カナ達は、始まりの町ダイアスに到着しカナの家の前にいた。
「久しぶりに戻ってきたわね」
「ここがカナの家なのか?」
「そうよ、城に比べたら全然小さいけどね」
2人は家の奥にある物置へ行き、刀を探した。
「なぁ~カナよ」
「どうしたの?」
「この仮面はなんじゃ?」
「あぁ~わぁ~わぁ~」
リエリーが持っていたのは派手なバタフライマスクだった、それを見たカナは慌てて取り物置の奥へ投げ飛ばす。
「あのねリエリー今の物は見なかったよね」
「えっ?」
「見なかったよね!!」
「あっ・・うん」
2人は無言で刀探しを再開した、しばらく探し奥の木箱から刀と一冊の本が出てきた。
「あったわ」
「これが刀か~ 初めて見るのじゃ」
カナは手に取り刀全体を眺めた、鞘は黒く光の当たり具合で赤くも見え鍔は星の形をしていた、柄は銀糸と朱糸で綺麗に編み込まれていた、次に鞘から抜き刀身を眺めた、刀身は蒼白く刃紋は綺麗な直刃だった。
「な・・名前はあるのか?」
「名前は天の羽衣・・・」
刀の美しさに見惚れていると、何やら外が騒がしくなり、何か起きたのかと外を見るとそこには1人のメイドが倒れていた、リエリーは飛び出し倒れていたメイドに駆け寄り声をかける。
「おい!どうした、クリス!なぜ怪我をしておる」
「リ・・・リエリーさ・・ま」
「あなたクリスタ国のメイドさん」
「国が・・クリスタが・・敵に・・」
2人はクリスを運び傷の手当をした、しばらくし落ち着いてきたクリスは何があったのかを2人に話した。
黒の教団と言う1人の女の子が炎の神殿の秘宝を奪いにクリスタ城に攻めてきたらしく、クリスと騎士団はその女の子に挑んだが相手にされなかったのだと言う。
「王様の命令でダイアスの聖騎士団に助けを求めに来たのですがリエリー様がいて助かりました」
「クリス、足が!」
「その女の子は石化の呪いとアンデットを召喚します、私はもう呪いを受けてしまったので・・・」
「おい!クリス!しっかりしろ!」
「リエリー様もうお別れです、最後に女の子の
名前はアリス・メデューサ・・・」
「おい!クリス!」
「リエリー・・クリスさんはもう・・」
2人は駆け足で王都クリスタへ向かったが、街は炎に包まれていた。
「クロスさん大丈夫ですか?」
「えっ・・あっ・・・はは」
ルルの助言がよほど気になるのか、クロスの歩く速さが異常に遅かった。
「クロスさん早くしないと森の中で一晩過ごす事になりますよ」
「それは嫌だ!」
急に走り出したクロスは石につまずき豪快に転んだ、少し呆れたカゲトラは手を差し伸べ2人は歩き出す。
「急に走るからですよ」
「ごめん、所でカバンなんて珍しいね」
「久しぶりに里へ戻るので、オラリスのお土産です」
カゲトラはカバンの中を見せてくれた、中にはオラリス特産の胡桃パンや胡桃オイルなどが入っていた。
「ん?この手紙は?」
「あ~それは・・・クロスさんには話しておきますね」
カゲトラは手紙について話し出した、書いた人は姉、鬼姫からで内容はこう記されていた。
背景、あっ間違えたわ 拝啓お日柄もよく・・どうでもいいわね、カゲトラ君、鬼門の解放おめでとう、でも制御がまだまだね、1度里へ戻って来ればいいわ、お姉ちゃんが制御の仕方おしえてあげるわ、それと旅に出る前にお姉ちゃんのお菓子食べたわね、許さないわ。
「そのお土産はお姉さんに?」
「そうなんです」
2人は森を抜けると、そこには町があり、ようやく着いたと安堵の表情を浮かべた。
「クロスさんココが忍びの里です」
「里の名前は?」
「忍びの里です」
「?」
その頃カナ達は、始まりの町ダイアスに到着しカナの家の前にいた。
「久しぶりに戻ってきたわね」
「ここがカナの家なのか?」
「そうよ、城に比べたら全然小さいけどね」
2人は家の奥にある物置へ行き、刀を探した。
「なぁ~カナよ」
「どうしたの?」
「この仮面はなんじゃ?」
「あぁ~わぁ~わぁ~」
リエリーが持っていたのは派手なバタフライマスクだった、それを見たカナは慌てて取り物置の奥へ投げ飛ばす。
「あのねリエリー今の物は見なかったよね」
「えっ?」
「見なかったよね!!」
「あっ・・うん」
2人は無言で刀探しを再開した、しばらく探し奥の木箱から刀と一冊の本が出てきた。
「あったわ」
「これが刀か~ 初めて見るのじゃ」
カナは手に取り刀全体を眺めた、鞘は黒く光の当たり具合で赤くも見え鍔は星の形をしていた、柄は銀糸と朱糸で綺麗に編み込まれていた、次に鞘から抜き刀身を眺めた、刀身は蒼白く刃紋は綺麗な直刃だった。
「な・・名前はあるのか?」
「名前は天の羽衣・・・」
刀の美しさに見惚れていると、何やら外が騒がしくなり、何か起きたのかと外を見るとそこには1人のメイドが倒れていた、リエリーは飛び出し倒れていたメイドに駆け寄り声をかける。
「おい!どうした、クリス!なぜ怪我をしておる」
「リ・・・リエリーさ・・ま」
「あなたクリスタ国のメイドさん」
「国が・・クリスタが・・敵に・・」
2人はクリスを運び傷の手当をした、しばらくし落ち着いてきたクリスは何があったのかを2人に話した。
黒の教団と言う1人の女の子が炎の神殿の秘宝を奪いにクリスタ城に攻めてきたらしく、クリスと騎士団はその女の子に挑んだが相手にされなかったのだと言う。
「王様の命令でダイアスの聖騎士団に助けを求めに来たのですがリエリー様がいて助かりました」
「クリス、足が!」
「その女の子は石化の呪いとアンデットを召喚します、私はもう呪いを受けてしまったので・・・」
「おい!クリス!しっかりしろ!」
「リエリー様もうお別れです、最後に女の子の
名前はアリス・メデューサ・・・」
「おい!クリス!」
「リエリー・・クリスさんはもう・・」
2人は駆け足で王都クリスタへ向かったが、街は炎に包まれていた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
黒のシャンタル 第二話 「新しい嵐の中へ」<完結>
小椋夏己
ファンタジー
八年前、嵐によって不思議な運命に巻き込まれたトーヤは今、仲間のアランとベルの兄妹に全てを語り終えた。
「俺とシャンタルはこの町から東へ、シャンタリオへ行く。おまえらもどうするかよく考えろ」
そう言って、2人の仲間に自分たちの道を選べと告げた。
アランとベルの選択は、そしてもう一度見えない未来に向かって進むために東へ、不思議な国へ戻るトーヤとシャンタルの運命は……
「黒のシャンタル 第一部 過去への旅」の続編です、舞台は八年後のシャンタリオへと移ります。初めての方はぜひ第一部からお読みください。
2021年5月20日(木)に無事第一部「過去への旅」を完結いたしました。
2022年1月23日(日)に無事第二部「新しい嵐の中へ」を完結いたしました。
第三部を現在毎日更新中です、引き続きよろしくお願いいたします。
三年前のトーヤたち4人の出会いを描いたベルが主人公の外伝「銀色の魔法使い」も30話完結で公開しています。
第二部のお正月用として書いた3話のよもやま話的短編「青い小鳥」も3話完結で公開しています。
どちらも合わせてどうぞよろしくお願いいたします。
ぜひとも感想、評価やブックマークをお願いいたします。
誤字報告などもいただけるととても励みになります、喜んでやる気が出ます。
どうぞよろしくお願いいたします。
時々「リメイク」と称して書き直しがあります。
注1:ほとんど過激な表現はないと思いますがそれなりに衝撃を受ける方もいらっしゃるかも知れませんのでR15とさせていただきました。
注2:「登場人物紹介」は章が進むとネタバレが含まれる可能性があります。ネタバレ嫌!な方は飛ばして本文を読んでください。
注3:平日2回、土日・休日は1回更新予定。時間は色々になると思います。
注4:しばらくの間平日も1回更新になります、申し訳ありません。
※更新報告などがあります、活動報告も御覧ください。
※「小説家になろう」「カクヨミ」「novelabo」「アルファポリス」で第三部を毎日連載中
※「エブリスタ」「ノベルアップ+」「待ラノ」で時間差連載中
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】やり直しの人形姫、二度目は自由に生きていいですか?
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「俺の愛する女性を虐げたお前に、生きる道などない! 死んで贖え」
これが婚約者にもらった最後の言葉でした。
ジュベール国王太子アンドリューの婚約者、フォンテーヌ公爵令嬢コンスタンティナは冤罪で首を刎ねられた。
国王夫妻が知らぬ場で行われた断罪、王太子の浮気、公爵令嬢にかけられた冤罪。すべてが白日の元に晒されたとき、人々の祈りは女神に届いた。
やり直し――与えられた機会を最大限に活かすため、それぞれが独自に動き出す。
この場にいた王侯貴族すべてが記憶を持ったまま、時間を逆行した。人々はどんな未来を望むのか。互いの思惑と利害が入り混じる混沌の中、人形姫は幸せを掴む。
※ハッピーエンド確定
※多少、残酷なシーンがあります
2022/10/01 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、二次選考通過
2022/07/29 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、一次選考通過
2021/07/07 アルファポリス、HOT3位
2021/10/11 エブリスタ、ファンタジートレンド1位
2021/10/11 小説家になろう、ハイファンタジー日間28位
【表紙イラスト】伊藤知実さま(coconala.com/users/2630676)
【完結】2021/10/10
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
異世界に移住することになったので、異世界のルールについて学ぶことになりました!
心太黒蜜きな粉味
ファンタジー
※完結しました。感想をいただけると、今後の励みになります。よろしくお願いします。
これは、今まで暮らしていた世界とはかなり異なる世界に移住することになった僕の話である。
ようやく再就職できた会社をクビになった僕は、不気味な影に取り憑かれ、異世界へと運ばれる。
気がつくと、空を飛んで、口から火を吐いていた!
これは?ドラゴン?
僕はドラゴンだったのか?!
自分がドラゴンの先祖返りであると知った僕は、超絶美少女の王様に「もうヒトではないからな!異世界に移住するしかない!」と告げられる。
しかも、この世界では衣食住が保障されていて、お金や結婚、戦争も無いというのだ。なんて良い世界なんだ!と思ったのに、大いなる呪いがあるって?
この世界のちょっと特殊なルールを学びながら、僕は呪いを解くため7つの国を巡ることになる。
※派手なバトルやグロい表現はありません。
※25話から1話2000文字程度で基本毎日更新しています。
※なろうでも公開しています。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
続・拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜
ぽん
ファンタジー
⭐︎書籍化決定⭐︎
『拾ってたものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』
第2巻:2024年5月20日(月)に各書店に発送されます。
書籍化される[106話]まで引き下げレンタル版と差し替えさせて頂きます。
第1巻:2023年12月〜
改稿を入れて読みやすくなっております。
是非♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は小さな子狼に気に入られ、共に異世界に送られた。
絶対神リュオンが求めたのは2人で自由に生きる事。
前作でダークエルフの脅威に触れた世界は各地で起こっている不可解な事に憂慮し始めた。
そんな中、異世界にて様々な出会いをし家族を得たイオリはリュオンの願い通り自由に生きていく。
まだ、読んでらっしゃらない方は先に『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』をご覧下さい。
前作に続き、のんびりと投稿してまいります。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15にしています。
※誤字脱字が存在する可能性か高いです。
苦笑いで許して下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる