◯モノクローム●

ドール篇

第245話 ドールアイランド

ドールハウスの一件からしばらくが経ち、日々の修行はルーティンに組み込まれ、仲間たちの絆も一層深まっていた。宗一郎と柊は互いに励まし合いながら、自らの力量を高めていった。その成果が実を結びつつある中、ついにメキシコのドールアイランドとアメリカのドールパークへ向かう日が訪れた。

「今回、俺たちはそれぞれのチームに分かれて行動する。ドールアイランドには柊、明、蔵前が。ドールパークには、俺、武義、直樹、ロミラルフが行くことになる。」宗一郎はメンバーを集め、決意を新たにしながら言葉を発した。

「この分魂体の連中を全て倒せれば、そのまま人形城でドールと対峙できる。これが、我々の次なる戦いだ。」彼の言葉には確固たる決意が込められている。仲間たちもそれに応じ、緊張感を持って頷いた。

ドールアイランドへ向かうチームは、柊が先導し、明はその後ろについていた。蔵前は二人の後ろで冷静に周囲を見守る。彼らはそれぞれの武器を䖼え、心の準備を整えて出発した。

一方、ドールパークに向かうチームでは、宗一郎がリーダーとして仲間たちを引っ張っていた。武義は剣を握りしめて気合を入れ、直樹は戦闘の準備を始めていた。ロミラルフは彼らの様子を見守りつつ、自らの存在感を示そうと努力している。

「頼んだぞ、宗一郎！」ロミラルフが言うと、宗一郎は彼を励まし、強い目を向け返した。「必ず俺たちが勝つ。信じててくれ。」