◯モノクローム●

黒鼠シラ

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LAP篇

第118話 慈岳のサポート

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明は、葛幸卿に立ち向かうべく、青炎の力を練り込み、手にしたバールにその炎を纏わせていた。その瞬間、彼の身体が燃え上がる青い光の中に包まれ、まるで戦士としての覚悟が決まったかのように見えた。彼は深く息を吸い込み、葛幸卿へと真っ直ぐ突き進んだ。

一方、慈岳吾郎は彼の背を支える形で待機していた。彼の武器は、長い鎖の先に巨大な鉄球をつけた独特なものであった。彼はその鉄球を自由自在に振り回し、周囲に飛び回る葛幸蝶たちを次々に打ち落としていった。慈岳の攻撃は正確無比であり、鎖の動きによって空中の蝶々たちを無力化することで、明が葛幸卿に集中できる環境を作り出していた。

明は、自分の身を守ってくれる慈岳の存在を感じながら、強い決意を持って葛幸卿へと迫った。明らかに慈岳の方が戦闘能力は高かったが、彼が明のサポートに徹する理由は、彼の戦闘スタイルがサポートに特化しているからであった。慈岳は仲間を守り、支えることで、戦いの中で確かな結束を図る役割を担っていたのだ。
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