◯モノクローム●

終末篇

第89話 実力解放

互角に戦う両者だったが、ついに幸太の獄炎兆の剣がサヴェッジの首に届きそうになったその時、サヴェッジは、「実力解放レベル1」と呟くと、白いオーラを纏って格段に力が上がった。そのまばゆい光景に、幸太も身を引き締めた。

サヴェッジの身に宿る新たなる力は、まるで別人のように強大であった。彼のスピードは増し、攻撃の威力も格段に向上した。絶望する幸太を見下すように嘲笑するサヴェッジは、その強大な力で圧倒する。

幸太はサヴェッジの変貌に戸惑いながらも、決して立ち止まることはなかった。獄炎の力をさらに高め、己の限界に挑む覚悟を胸に抱いて、サヴェッジに立ち向かった。

二人の熱き剣がぶつかり合う中、戦場はさらなる炎に包まれ、激しい熱気が周囲に広がっていく。幸太は自らの技術や覚悟を総動員し、限界を超えた力を引き出していく。それでも、サヴェッジの新たなる力は圧倒的であり、幸太の窮地は深まるばかりだった。

果たして、この闘いの結末はどうなるのか。幸太はサヴェッジの強大な力に打ち勝つことができるのだろうか。運命の対決が、最終章へと向かっていく。