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第四章 皇都グラウデリアへ

#26 魔王の話を聞いて寄り道

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―・―・―・―・―・―・―・―





 翌日、昨日お披露目会で約束した通り俺達はオーガの屋敷にやって来た。

 ひぃ達と陛下の子供達は俺達が来る少し前に到着していたらしく、既にフィオを含めて一緒に庭で遊んでる。
 
 オーガの屋敷もそれなりに広いけど、ガルムドゲルン公爵邸程じゃない…って、向こうは城だし比較対象として釣り合って無いけど。

 遊んでいる子供達を眺めながら話をしようってことで、俺達もその庭に設けられた席に案内された。
 どっちかっていうと俺は子供達の方に混ざりたいんだけどなぁ…。

「来てくれて感謝すル。改めて、我がコノ大陸の魔王、烈魔王オーガだ。そして…」

「オーガ様の配「違うダロう、サラ」……はい。その、オーガ様のつ、妻で、フィオの母である、サーラヴァローナ・エア・グランフォードと申します。サラとお見知りおきを」

「それデ良い」

 オーガの側にいる女性…腰辺りまでストレートに伸びてる濃い目の青髪で、少し細目の体型、身長は割と高いか…リオと同じかちょっと低いくらい。
 美人なのは間違い無いんだけど、魔人種っていっても角が無ければ人種と変わらない…って、それはリオやルーエラもそうだけど。
 さっきオーガが訂正したところを見ると、本当の奥さんじゃないっぽいな、対外的にそういうことにしてるってことか。

 サラさんが挨拶してくれたから、こっちも皆挨拶し返して、それが終わったところで案内された席に着いた。


「ヤハり子供達の笑顔はいいナ…」

 傍ではしゃいでる子供達を見てニコニコしてるオーガ…お前本当に魔王って感じがしないな…。

「フィオが一番なノは変わらんガ」

「この親バカ魔王が…」

「…………わた、し…の……知ってる、烈魔、王と…は………全、然…違う…………」

「ソレはそうだロう。中身が違ウのだからナ」

「リオの知ってる烈魔王っていうのは、どういう奴だったんだ?」

「………相手、を…惑わし、て……騙す、のが………得意、だった………」

「Hum、そうダな。我のスキルは幻術に特化してイルからな。前の勇者達も相当苦労シていたヨウだぞ」

 幻術特化型とか、何ともイヤらしい魔王が居たもんだ。
 単独で戦うならまだしも、仲間とかいると相当厄介なんじゃないか…同士討ちとか平気で狙ってきそうで。

「んで、その魔王とやらがアタイらのリーダーに何の用があんだよ?」

「大したものではなイが、こチラ側のことを少シ話しておこうと思っテな」

「いや、別に必要ないんだけどな…俺、勇者ってわけでも無いし」

「我の他に転生しタ魔王がいるとしてもカ?」

「っ!?オーガだけじゃないのかっ!」

「…そうダ。7人の魔王の内、我を含メ4人が転生者だ」

 4人も居るのかよ…今の魔王の半数以上が転生者ってことか…。
 んじゃ、オーガがやったような事を別の大陸でやってるってことなのか?

「魔統皇はぁ復活してるってぇ~、昨日言ってたぁよねぇ~?じゃぁ~もしかしてぇ~、勇者もぉ来てるのぉかなぁ~?」

「…っ!?………ケンゴ、と…コウ、キ…が………来て、る……?…………」

「そこマデは我にも分かラんな。もしかしたら既ニ来ているのかモしれん」

「…仮にもし来てたとしても、別の誰かかもしれないぞ?リオ」

「……あ…………そう、だ…ね…………」

 ま、会いたいって気持ちは分かるよ、苦楽を共にした仲間だもんな。
 もし会えたら、リオは勇者達の元へ行くんだろうか…。
 それはそれで少し寂しいけど、リオの意思は尊重してあげないとな。

 しかし勇者か…多分また神様案件なんだろうけど…あ、そういや俺がこの世界に来た理由聞こうと思って神殿とか教会に行こうとしてたの忘れてた…もし会えたらその勇者達も来てるかどうか聞いてみよう。
 何となく会えるような気はしてるけど。

「んで?そいつ等もお前と同じようにやってるってことか?」

「…我と同じ様に、魔統皇に渋々従っているノは…一人だけダ。他は転生者の魔王以外モ含めヤりたい放題らシイ」

「やりたい放題って…魔物を配下にして平気で襲わせてるってことか?」

「…ソうだ。モウ既に大陸を制圧しかけテいる所もあルらしいが、殆どは漂流者の抵抗にアって上手くイってはいないよウダ」

 そういや姫達にちょっと聞いたな、名が知れてる漂流者達のこと…それぞれの大陸で頑張って抵抗してるんだろう。
 制圧しかかってる大陸は対抗手段が無いってことだろうか、俺達みたいな漂流者が誰も居ない大陸とか。
 それより転生者の魔王もやりたい放題って…そんな事を平気で出来るような奴だってこと?
 あまり信じたくはないけど、ついこの間前例見ちゃったからな…元の世界と違って何でも出来るって思うがままにやっちゃってるんだろうな…こんな世界だからゲームとかそんな感覚で。

「…漂流者達には是非頑張ってもらいたいな…」

「ま、今すぐ俺達がどうこう出来るってわけでも無ぇしな」

「ユー達にどうコウしてもらおウと思って話しタわけではなイからな。こちら側の現状を伝エておこうと。ソレだけだ」

 …本音を言うとあまり聞きたくなかった。
 知ってしまったからにはどうにかしてやりたいって思っちゃう部分もある…けど、それは俺の役目じゃないんだろうな…多分。
 巻き込まれたのなら当然振り払うつもりだけど、自ら突っ込んでいくような正義感はもう生憎と持ち合わせていない。
 全盛期だったら分からないけど、この歳になって勇者だの英雄だの俺には無理、目先の事でもう手一杯だしな。


「…この大陸の魔王がオーガだったって事も、俺にとっては運が良かったって事になるのか…。あ、いや、フィオのおかげ…か」

「その通リだな。フィオに出会えてなケれば、我もどうシテいたか分からんナ」

「何やろ…三人ともなんでそないに子供に好かれるん?漂流者ってそういうもんなん?」

 シータが少し強引に話を別方向に持ってった…確かにこれ以上聞いても俺達にはどうしようもないしな。

「シータちゃん、俺をこいつ等と同類にしないでくれよ」

「せやけどヒロシやってフラウにめっちゃ懐かれとるやん」

「だな。弘史だってかなりフラウの事気に入ってるだろ?」

「いや、気に入ってるっつーか、ちょっと似てるっつーか…」

 似てる?誰に…って、そうか、もしかして。

「あ、お前向こうの世界で妹とかいたのか?」

「ん…まぁな。フラウ達より少し歳は下だけどよ」

「そっか、なるほどな。何か納得した、何でフラウにだけあんな接し方だったのか」

 妹に似てるんならそりゃ優しくもなるわな。
 歳の離れた妹なら尚更か…いいお兄ちゃんじゃないか。

「だから俺が好かれてるかどうかは分かんねーよ。オーガはどうなんだよ?」

「我は…ドウなのだろうな?フィオに好かれてるノかどうカ……」

「フィオは十分オーガ様を好いておられますよ」

「…そうか。サラが言うのならソウなのだろうナ」

 この三人は親子っていって何の違和感も無いからな…くっ、この美系家族がっ。
 ヤバいな、何か周りがこうだと俺の心がどんどん荒んでいく気が…いかんいかん、これはもうどうしようもないしな…。
 それに今はこんなんでもいいって言ってくれる皆がいるし…それで十分だろ、これ以上望むとか罰当たりそうだ。

「ふーん。ま、魔王っつってもその辺の家族と同じようにしか見えねーしな。で、コイツはロ「しつっこいなっお前はっ!」……いや、言っとかねーと」

「やはリそうだっタのか。フィオに近付くなと言った我に間違イは無かったヨウだな」

「オーガもそこで認めるんじゃねーよっ!違うからなっ!」

「まぁいーじゃない、ワタシたちは違うって知ってるんだから、それでいいでしょ?」

「だな、言いたいやつには言わせとけって。んなムキになるこたねぇよ」


「「「「うんうん(~)」」」「……(コクっ……」」


「みんな…」

 分かってくれる人がいるって素晴らしい…しかもこんなに。
 やっぱり今の俺は最高の境遇なんじゃないだろうか、これを疑う方が難しいって。


 と、そんな他愛もない話からオーガのフィオ自慢とか、あと我慢できなくなった俺が子供達に混ざって一緒に庭で遊んだりと、十分堪能した頃合いでオーガ邸を後にした。

 陛下の子供、ロランとノルンはオーガが送ってくれるそうでそっちは任せ、俺達はひぃ達をブリュナ様達の所へ送っていくことに。
 ひぃ達は何故か馬車を断ったけど…歩いて帰りたいらしい。
 貴族のお嬢様がそれでいいのかと思うんだけど、本人達がそうしたいならそれに付き合いますってことで、全員歩きで帰ることになった。

 ブリュナ様達も皇城に泊まってるのかと思ったら、こういう貴族達が集まる時用の宿泊施設、貴族仕様の屋敷があるらしくて、そこまでひぃ達を送るってわけだ。

 オーガ邸からそこまではそれ程遠くもないから真っ直ぐ向かうとすぐ着いてしまうってことで、少し寄り道する事にした、ひぃ達がそうしたいって言うから。
 まぁ、まだ日が落ちるまでには時間もあるし、のんびり歩いて行くのもいいかなって。

「ナーくん、あのね…」

「ん?どうした、ひぃ」

「えっと、抱っこしてほしいなーって…」

 あー、だから歩いて帰りたかったのか、納得。
 馬車じゃ膝の上が精々だもんな。
 こんなに気に入ってもらえるとは光栄ですよ、お嬢様。

「畏まりました、お嬢様方」

「えっ、あっ……」

 ひぃとティシャを纏めて抱き上げたら、まさか自分までとは思ってなかったらしいティシャがちょっと驚いてた。
 もう何か俺の中では二人セットなので、いいよね?

「えへっ、ナーくんありがとーっ」

「ナ、ナオトお兄さま…わたくしまで、その……」

「ダメだった?」

「いっ、いえ!嬉しいですっ。ありがとう、ごさいます……」

「うん、良かった」

 ティシャも喜んでくれてるみたいで、ひぃと同じくして欲しかったんだろうな。
 ティシャは自分からあまりそういうわがままっぽいことは言いそうに無いから、こっちから多少強引にしてやった方がいい。
 ぶっちゃけ俺がやりたいだけなんですが。

「ヒナリィとティシャはそこが好きなんやなぁ」

「うんっ!好きーっ」

「ふふっ、ヒナちゃんはぁ甘えん坊さんかなぁ~?」

「ま、ワタシは分かるけどねー。そこ、ホントにいい感じなんだよねぇー、にひっ」

「ちっこいヤツ限定だしな…アタイも出来ねぇかなぁ?」

 アーネも小さい方だから多分出来るよな…して欲しいならいくらでもしてあげるんだけど。

「アーお姉ちゃんもしてほしいのー?」

「あ、いや、して欲しいっつーか…どんなもんかなぁってよ」

「んじゃ、アーネもしてあげるよ。っていうかしてみたい」

「うぇっ!い、いいってばっ、言ってみただけだからよっ!」

「そっか、ちょっと残念…」

「え、あ…じゃ、じゃあいつかでいいから頼むわ…」

 まさかあのアーネが許してくれるとは思わなかった…ダメ元で言ってみただけなのに。
 アーネも段々俺に気を許してくれるようになってきて嬉しい限りだ。

 こっちでこんな事してたからか、弘史は弘史でフラウを抱っこしてた…いつの間にか。
 妹には甘いお兄ちゃん、いや、もしかしてシスコンってやつじゃないのか?だったらお前、人の事言えないだろう、ロリコンとか。

 お嬢様達を抱っこしながら帰り道を歩きながら貴族街の街並みを眺めていたら、少し離れた区画に他とは違う建物があった…あれって、もしかして……。

「なぁ、マール。あの建物ってもしかして…」

「うん~、もしかしなくてもぉ、ナオちゃんのぉ思ってるぅ通りぃ~、教会だぁよぉ~」

 元の世界みたいに十字架があるわけじゃないんだけど、建物の造り的に何となく雰囲気が似てる気がしてマールに聞いてみたら、やっぱり教会だった。
 十字架の代わりに六角形の中に六芒星が描かれてて、更にその六芒星の中心に五芒星が描かれている。
 何か意味があるんだろうけど、当然俺には分からない。
 けど、教会っていうなら丁度いい、さっきオーガの所で思い出したことをやってみよう。

「そっか、あれが教会なんだ。うん、ちょっと行ってみたいんだけど、いい?」

「教会にですか?何か用があるんですか?ナオトさん」

「うん、ちょっとね…試してみたい事があって」

「も、もしかしてかか、神様に、会えるかもとか、お、思ってます…?」

「流石同じ漂流者、知美ちゃんの言う通りそれを試してみようかなって」

 試すだけならタダだろうし…って、お布施とかあるからタダではないのか?
 まぁ、お祈りしてみるだけだから、別に害は無いだろうし、会えなかったからって困るわけでもないし。
 やるだけやってみようってことで。

「ナーくん、教会に行きたいの?」

「うん、そう。寄り道してもいい?」

「わたくしたちはかまいませんよ」

「ティシャ達がええって言うなら、ウチらもええよ」

「私もぉ~お祈りぃしたいかなぁ~?」

 マールはそっち方面の職種だしな…今はちょっとどうなんだろうと思うけど。
 大丈夫なのか確かめる意味でもしてみた方がいい気がする…。

「それじゃ、ちょっと寄り道してこっかー」

「ごめんな、みんなよろしく」

「いいってことよ。んじゃ行くかぁ」


 という訳で教会へ寄り道することになりました。
 さて、会えるかな…?神様とやらに。


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