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第二章 冒険者稼業の始まり

#24 報告・初クエスト完了

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 ラナが居た受付カウンターまで戻ると、代わりにリズが入って対応してた…流石は先輩、その辺のフォローはしっかりやってるんだな……ちっちゃいけど。

 とりあえず今は後ろを素通りしてカウンターの外へ出るために右端まで移動した…ラナがカウンター台を上げてくれて俺達4人は外へ、そのままリズがいる受付窓口まで進んで並んだ。


「次の人どうぞー…って、ナオトじゃないっ、お帰りっ!」

「ただいま、リズ。ラナの代わりに入ってくれてたんだな」

「この時間帯に窓口塞ぐなんて無理だしね。先輩として当然のことよっ」

 そう言ってちっちゃい身体で胸を張ってちょっとドヤ顔をした…胸を張って……胸っ!だからその胸はダメだっ!慌てて視線を反らしたら隣にいたマールと視線が合った…けど、胸を見て視線を反らしたせいなのか、ほぼ無意識に俺の視線は下に降りてしまった……。

「ナぁオぉちゃ~ん?どぉこぉを~見ぃてぇるぅのぉかぁなぁぁぁ~?」

「っ!?いやっ、これはっ、ち、違うっ!あ、いや、違うくなくてっ、その、あれだ!リ、リズを凝視するのはマズいからっ…」

「へぇぇぇ~…じゃあぁぁ、私はぁぁ~いいんだぁぁぁ~?」

「いやっ!良くありませんごめんなさいっ!!」

「いや、いーんじゃねぇか?リズ凝視する方がよっぽどヤベぇだろ、どう考えても」

「せやなぁ…リズはなぁ……マズいやろ」

 ま、まさかの助け舟…っ!?アーネ、シータありがとうございますっ!って、俺がそもそもそんなことしなきゃよかったんだよっ!何で視線降りたし……胸か…?胸の魔力には勝てなかったのか…?


 …単純に男のサガですね、分かってます、ごめんなさい…。


「何で?ワタシは別にいいけど?触られてるわけじゃないし」

「リズ、お前なぁ…その身体でその胸は凶器以外の何物でもねぇっての。自覚あんのか?」

「そりゃ、当然自覚してるわよ。凶器とまでは言わないけどワタシの唯一無二の武器よっ!」

「…なんや、リズの胸自慢なんてどうでもええわ…ほれ、とっととラナに代わってや」

「…あれぇ~?私はぁ~…?」

「それこそどーでもいい」

「アーちゃんがぁ~ヒドいぃぃ~……」

 あー、何かホントすみません…俺のせいで……けど、ホントあの武器はマズいと思うんですよ、だから気を付けてたはずなのに…不意打ちには対処しきれませんでした…。

「…胸……やっぱり、男の人は…大きい胸………」

「おーい、ラナ?はよ代わってや」

「っ!?えっ!あっ、うんっ!リ、リズありがとねっ!」

「ラナ…自分で胸触ったって大きくなんかならないよ?」

「やっ!これはっ、違っ……」

「そういうのは、誰かさんに触ってもらわないと、ねぇー」

「っ!?!?リっリズっ!!なな、何言ってるのよっ!!」

「にししっ、ほら、みんな待ってるんだから早くしなさいって」

「…またからかわれた……リズのイジワルっ!」

 カウンターの中で二人がまたじゃれ合ってた…いや、和むからいいんだけどね、このコンビ見てると。

「す、すみません、ではクエストの報告を…」

 リズに代わって受付に入ってきたラナの目の前に、いきなり無限収納からバサッと大量のカラフルな花束をだしてやった。

「まずはお花摘みな。こんなもんでいいか?」

「わわっ!…こ、こんなに……しかも色もいっぱい……」

「初クエストだったから、ちょっと頑張ってみた」

 やり始めの時は結構楽しくていっぱい採ったからな…異変に気付かなかったら採り過ぎだったかもしれない。

「ウチらのもあるで。ほれっ」

「わぁ…凄いっ!これでギルドが華やかになるよっ。ありがとう、みんなっ!」

 うんうん、初クエストは大成功ってとこだな、良かった。

「こんなに採ってきてもらって嬉しいんですけど…報酬は変わらないですよ?」

「あぁ、別に報酬目当てで受けたわけじゃないし、構わないよ」

「あと…ナオトさんはこれが初クエストですから、ここからさらにギルド登録の手数料分差し引かれますけど…」

「あぁ、そういえばそうか。うん、大丈夫、それでいいよ」

「そうですか…では、ちょっと申し訳ない気もしますけど、こちらが報酬になります…」

 そう言ってラナが差し出してきたのは、銀貨2枚…200セタルだった。
 流石は常設クエスト、まさに初心者用小遣い稼ぎって感じの報酬だったよ…いや、別にいいんだよ?報酬目当てじゃないしねっ。

「ありがとう…でもこれ、4人で分けるとなると、あれだなぁ…」

「それ受けたんはナオトはんなんやから、ウチらはいらんよ?」

「うん~、お花摘みぃ楽しかったからぁ~、それだけでぇ十分だよぉ~」

「あんな事されといて貰うなんて言い出したら二人ともバチ当たりそうだしなぁ?」

「「………」」

 あんな事って…あー、お姫様抱っこのことか。
 マールはともかく、シータは違う気もするけど…あ、これあれか、アーネ拗ねてる?もしかして…。

「アーネもしてほしかったのか?」

「っ!?なっ、何言ってんだよっ!んなわけねーだろっ!」

「そ、そうか…」



「…アーちゃんはぁ~、素直じゃないねぇ~本当にぃ…」

「ほんまや、羨ましがっとったくせになぁ…」



「おい、シータ、マール。なんか言ったか?ん?」

「「なにも(ぉ~)」」



 何やら2人ボソボソ言ってたけど、アーネは別に拗ねてるわけじゃなかったっぽい…とりあえず、お花摘みの報酬はみんなで分ける必要が無いみたいだから、俺がそのまま受け取って無限収納へ。
 何はともあれこれがクエスト初報酬、嬉しいことに変わりはない。

「ではもう一つのクエストですけど…」

「あぁ、これな。さっき話してた上位種4体分の魔石」

 ミディさんに譲ってもらった布袋をそのままカウンターに乗せてラナに渡した…中身は確認してないんだけど、そこはまぁ護衛の皆さんを信用してるってことで。

「こちらですね…今確認してきますのでちょっと待っててください」

「了解、よろしく」

 布袋を持ってカウンター奥に引っ込んでったラナ、その代わりにまだ側に居たリズが受付に入ってきた。

「詳しくは聞いてないけど、貴族と絡んだんだって?」

「あぁ、まぁな。偶然襲われてるところに気が付いてさ、助っ人に入ったんだよ」

「へぇ…それで、全員無事だったの?」

「全員無事帰ってきたぞ。多少怪我人は出てたけど、こっちにはマールが居たし、何とか…な」

「そっかぁ…みんな大活躍だったってわけね。初クエストでそれなら上出来じゃない」

「いや、上出来って…俺達からしたらそうかもしれないけど、襲われたみんなの事を考えると素直に喜べることじゃないって」

「何言ってるのよ、そんなことがあったのに誰一人失うこと無く帰ってきたのよ?最良の結果じゃない」

 まぁ、確かにそれは思ったけどな…襲われなかったってのが一番良い結果だけど、事実襲われてたんだし…。

「そう、かな。みんな助けることが出来たんだから、素直に喜んでも、いいのか…な」

「いいに決まってるじゃない。自信持っていいよっ。頑張ったね、ナオトっ」

「いや、俺だけじゃないんだけどな。みんなで力を合わせた結果だし」

「ま、それはそうなんだろうけどね。3人も頑張ったんだね」

「…まぁ、それなりに…な。ナオトほどじゃねぇよ」

「ナオトはんがやっぱり一番やったよ」

「二人を~助けたのはぁ~ナオちゃんだしねぇ~」

「二人って…貴族の偉い人?」

「偉い人っていうか、グリュムセリナ侯爵家とリリエンノルン伯爵家のお嬢様達」

「そうなんだ…お嬢様、ね…。ならナオトは白馬の王子様ってところだったのかな?」

「そんな格好良いもんじゃないよ…怒り散らしてたし。助けに行ったはずが逆にお嬢様達を怖がらせちゃったかと思ったよ」

 あの時はホント焦ったわ…我を忘れるって完全に周りが見えなくなるのな、初めて知ったかも…。

「どうやって助けたかは知らねぇけど、最終的には相当懐かれてたよな…チューされるくらいなぁ」

「そうやなぁ…帰り道はずぅっと抱っこしてたしなぁ」

「二人ともぉ~かなりぃ嬉しそうだったしぃ…ねぇ~」

 あぁ、そうですよ、懐かれて俺もかなり嬉しかったですけどっ。
 最後はちょっと調子乗っちゃったけど、嬉しいものはしょうがないだろっ。

「ふぅーん…そうなんだー…へぇー…それはそれは……」

「な、なんだよリズ…」

「んーん、べっつにー。にししっ」

 なんだ…?何でそんなに嬉しそうなんだよ…子供は可愛いもんなんだから別にいい…ん……子供?おいまさかリズ…その子供に自分も入れてるわけじゃない…よな?確かに身体的にはそうかもしれないけど、今の俺より年上なんだからお前は子供に含まれないぞっ。

 リズが怪しい感じになったところでラナが戻ってきた…魔石の鑑定が終わったってことか。
 ちゃんと上位種の魔石だったかな?

「お待たせしました…って、またリズがいる……」

「おかえりーラナ。受付温めておいたよ?」

「何よそれ…意味分からないわよっ」

「俺の相手をしてくれてたってことだろ。まぁ頼んでないけどな」

「あ、ナオトひどいなぁー。楽しく待てたんだからいいでしょっ」

「ほとんど俺だけ相手にしてただろ…姫達もいるのに」

「ここでしかナオト相手に出来ないんだから、それくらいはいいじゃないのさー」

「はいはい、私の仕事の邪魔しないでもらえる?」

「むぅぅ…ラナまで邪険にしてー」

「邪険って…ここは受付窓口なんです、そしてわたしとリズは受付嬢。その意味分かってる?」

「はぁーい、仕事してきまーす」

 渋々仕事に戻ってたリズ…後ろ姿が拗ねた子供にしか見えないのはどうにかならないもんか…謎の罪悪感が……。

「まったく…ナオトさんが絡むといつもの2割増くらいだらけるんだから…」

「あれで2割増、ね。まぁいい時間潰しになったのは確かだけどな」

「もう、ナオトさんまで…わたしはちゃんと仕事しますからねっ。魔石は上位種4体分確認出来ました。ゴブリンリーダー、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャー2体で、クエスト成功です。クエスト報酬は討伐数で変動ありませんけど、魔石は全て買い取りますのでその分も合わせて報酬をお支払しますね」

「分かった、それでよろしく」

「あと、クエストポイントを加算するからみんなのギルドカードを出してもらえる?」

 全員分のギルドカードを受付カウンターに出してラナへ。
 まぁ、俺は下位ランクのクエストだからポイントは入らないはずなんだけど…変異種の分がどうなるのか少し気になった。
 別に入らなくても問題はないんだけど、ちょっとだけ早くハイゴールドを脱出したかったってのはある…カードの色をどうにかしたくて、ね。

「了解や。これでやっと連続失敗が解消されたわ…ほんまホッとした」

「良かったね…わたしも安心したよ……じゃあ更新してくるから、もうちょっとだけ待っててねっ」

「おぅ!いくらでも待ってるぜっ」

 そしてまたカウンター奥に消えていったラナ…さて、結果はどうなるかな?


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