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(02) 勇者?!
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「ケイト!いいか、残業時間ギリギリまで会社にいるんじゃないぞ!政府から魔族出現警報が出てるからな!早く帰れよ!」
「知ってるよ、知ってるよ、知ってるけど!」
やらかしたのは仕方無いじゃん!
涙が出そうだ。
早く帰ろうと必死になっているケイトに手をひらひら振って、じゃーな~、と同僚が退社して行く。ぽつん、とオフィスに一人取り残された。
仕事でドジを踏んで、やり直しとなった。よりによって魔族出現警報が出た日に。
どうか来ませんように、と祈りながらケイトはパソコンのキーボードを叩いた。
警報が出たら、余程の用でなければ会社は従業員の身の安全の為に、会社から一斉退社させるのが常識となっていた。もっとも就業時間までいなくとも、リモートがあるから問題は全然なしなしなので退社させても問題はない。むしろ、何かあった時に従業員がいた場合、会社は監督責任を問われ、世間から厳しい目を向けられるのだ。信用問題である。
魔族出現警報とは政府の魔族対策室が民間の企業と協力して魔力溜まりの発生を予測し、それを元に発生、あるいは出現する魔物や魔獣の場所を特定して避難させるアラートだ。魔の付くものは全て殲滅対象となる。殲滅させる為に避難させられて出た損失は国が補償する。多くの国民は知らない事だが、実は支払うのは国ではない。表向きは国となっているが、この為に作られた機関があり、財源は謎の団体から支払われるらしい。国家予算や資産の規模から見るに国が拠出しているとは疑がわしく、遥か昔に言い伝えられた賢者が集う賢者都市なるものからだとか、でないとか。もう、都市伝説な話である。
数年前からぽつぽつと出ていた害のある魔族は、段々とぼちぼち出始め、やがて力を持った者達がやって来るようになった。生来の残虐さを発揮し始め、数を増し、大陸中を荒らし回った。
ここ王国のみならず、世界各国も自前の軍隊で迎撃してきたが、そろそろ限界に近づいた。はっきり言って人材不足だった。魔力魔法の素養のある人間が少なかったのだ。
前回の魔王討伐から数えて五百年、平和ボケした人間達は魔王を魔族を忘れていた。
大陸魔法機関は常に各国に警鐘を鳴らしてきたが、のん気な人間達は聞く耳を持たず放置してきた。そこにきて、これだ。慌てた各国は我先にと、対応出来る人間を求め探し回った。
最優先で捜索されたのは"勇者"だった。
幻の聖剣の持ち主、ただ一人魔王に対抗出来る人。我らの希望。
聖剣をとある場所から引き抜く事が出来た者が真の勇者だという。とはいえここも、各国には頭痛の種になった。
とある場所ってどこ?
問題である。
文献はいつの間にやら散逸し失われ、頼みの綱の大陸魔法機関ですら知らないと言う。場所は神殿を通じ、神託を受けた者のみが知るものと、伝説が伝えているとだけ回答してきた。
神殿て。
神殿はかつてのような権勢はない。昔なら神殿ですと言えば黙らせられた事も今はない。
神官も魔法を使える者が減り、使えても昔の普通レベルの半分以下で最高の位置。はっきり言って使えない。
この魔法のレベルの低さも神殿の権勢が衰退していく一因だった。
故に今、神殿の役割とは冠婚葬祭のみとなっていた。
そんな駄目駄目神殿の本拠地が王国にあるのだが、その駄目駄目本拠地に、神様よりちゃんとしたお告げが下った。
お告げ自体が、やはりと言うかおよそ五百年ぶりの事。もうお祭り騒ぎになって世間から白い目を向けられた。
さてその内容とは件の勇者の話。
『金髪の悪魔みたいな、ちょー格好良いビジネスマンが嫌々来るから宜しくねん』
と無駄にフランクな態度なお告げだった。
神殿は不安になった。各方位、角度的に。
はい?悪魔って言った?今。嘘でしょ。
それこそ、お告げしてきたの、本当は悪魔なんじゃない?え、ウチの神殿、悪魔からお告げ受けるくらい廃ってるの?
が、現れたのは思ったよりまともな青年で安堵した。もう任せちゃえ。後にちゃんとやれ、本人に叱られる。
勇者は誰も教えてないのに空間転移魔法が使えたし、魔王を斬るかぶっ刺すかで良いはずの聖剣をボロっちく、こき使った。
特に持っていた有り余り溢れんばかりの魔力で空間転移魔法をこれでもか!と使い、涼しい顔をして魔族を殲滅していった。あれが魔王なんじゃ?!と恐れられる程の膨大な魔力量と表情には出てないが鬼気迫る雰囲気に、魔族が恐れをなして勝手に魔界に帰って行く。今現れるのは、命知らずにも勇者に挑戦して勝って名を挙げようという愚か者である。ちなみに勇者はイラッとしていた。この時すでに、最愛を見付けてしまったから。早く側に行かなくては手遅れになってしまう。大人の付き合いではなく、生まれて初めて気持ちが伴った存在なのに、うかうかしていたら誰かに奪われてしまう。断じて認められない。密かに焦っていた。
さて魔族出現警報。
この辺に魔族が来たら、あの勇者に会えるのだろうか?
ケイトはドキドキした。普通にファンだから。
ケイトは平均的な大学を平均的な成績で卒業し、平均的な会社に入社した。まだまだ見習い、失敗は多い。今日も指示された入力を間違えて、直し中である。
ミルクティー色の柔らかな髪質の髪にターコイズブルーの瞳。気にしている童顔。可愛いと言われ続け大人の年齢になっても継続中の顔立ちにピッタリな、背はそこそこで、少々痩せ気味な体型をしていた。でも食える食っている。食えるんだぞ、王都で悪名高き大盛り食堂"食い倒れ食堂"の大盛りが完食出来るんだぞ!
「どうしようかな、魔族は怖いな」
魔族は怖いけど、仕事が終わらないのはもっと怖い。これで業務が滞ると、と思うと怖くてたまらない。
どうか来ませんように。
祈りつつ、間違えてしまった箇所を訂正してゆく。
と、窓ガラスから閃光が走って見えた。同時に社内の警報が鳴り響く。
「え、ちょっと、何!?」
まさか魔族が!あとちょっとで終わるのに!
わたわたしていたら窓ガラスが派手な音を立てた。割れたのだ。
粉々になったガラスは対魔族用として研究されて発売されたものだったが、実際に魔族の手に掛れば、どんなにテストして強化を主張しようとも安全性は机上の空論であったに過ぎない事を証明した。
ケイトはそれでも逃げたい気持ちより、仕事の方が気になって仕方無い。
仕事のリカバリーを優先してしまったケイトの目に、割れたガラス窓から室内に着地した人型が映った。
ーーーー!魔族!?
死を覚悟する。
さよなら俺の短い人生。
人型は人の気配を見つけたのか、ケイトのいる方向へ歩いてきた。逃げた所で猫に嬲《なぶ》られるネズミのようになるだけか、どうせ即死。
じっとしていたケイトの目に映ったのは金髪の青年だった。スーツを着て剣を持っていた。
「え」
青年が近くなってもケイトは動かずにいた。
「勇者?」
まさか。
だって。
「大丈夫ですか?」
顔が違う。
「すみません。至らなくて一般の方を怖がらせてしまいました」
剣も聖剣ではない。
生まれる前の面談の席で、聖剣は本当の役目を果たす時以外は形状が一致してませんから、と特別に気配を教えてもらった。この時の事を憶えていなくても、多分分かるでしょう、と。
「あの?」
反応のないケイトに青年が遠慮がちに声を掛ける。
勇者ではない。
けれど。
「勇者様?」
途端に青年がはみかみ、照れて微笑った。
「違います。俺なんかが正規勇者様と間違われるなんて、おこがましい」
でも嬉しいなー、と更に照れた。
そうだ。例の席で見せてもらった勇者はもっと冴えた美貌の鋭い雰囲気を纏っていた。この人みたいな、どこかのどかな雰囲気はなかった。
「では、あなたには」
青年が一つ咳払いをして、居住まいを正した。
「ジョルジオと申します。俺は当代勇者のディオルさんの後任を任せられています、次席勇者です」
何だそりゃ。
この一言に尽きて、ケイトは仕事を再開させる事にした。
構っている暇が無かった事を思い出したのだ。
「あの、俺、仕事の続きしても良いでしょうか。終わらないと今助かっても明日死にます」
青年はきょとんとし。一瞬にして顔をほころばせた。
「知ってるよ、知ってるよ、知ってるけど!」
やらかしたのは仕方無いじゃん!
涙が出そうだ。
早く帰ろうと必死になっているケイトに手をひらひら振って、じゃーな~、と同僚が退社して行く。ぽつん、とオフィスに一人取り残された。
仕事でドジを踏んで、やり直しとなった。よりによって魔族出現警報が出た日に。
どうか来ませんように、と祈りながらケイトはパソコンのキーボードを叩いた。
警報が出たら、余程の用でなければ会社は従業員の身の安全の為に、会社から一斉退社させるのが常識となっていた。もっとも就業時間までいなくとも、リモートがあるから問題は全然なしなしなので退社させても問題はない。むしろ、何かあった時に従業員がいた場合、会社は監督責任を問われ、世間から厳しい目を向けられるのだ。信用問題である。
魔族出現警報とは政府の魔族対策室が民間の企業と協力して魔力溜まりの発生を予測し、それを元に発生、あるいは出現する魔物や魔獣の場所を特定して避難させるアラートだ。魔の付くものは全て殲滅対象となる。殲滅させる為に避難させられて出た損失は国が補償する。多くの国民は知らない事だが、実は支払うのは国ではない。表向きは国となっているが、この為に作られた機関があり、財源は謎の団体から支払われるらしい。国家予算や資産の規模から見るに国が拠出しているとは疑がわしく、遥か昔に言い伝えられた賢者が集う賢者都市なるものからだとか、でないとか。もう、都市伝説な話である。
数年前からぽつぽつと出ていた害のある魔族は、段々とぼちぼち出始め、やがて力を持った者達がやって来るようになった。生来の残虐さを発揮し始め、数を増し、大陸中を荒らし回った。
ここ王国のみならず、世界各国も自前の軍隊で迎撃してきたが、そろそろ限界に近づいた。はっきり言って人材不足だった。魔力魔法の素養のある人間が少なかったのだ。
前回の魔王討伐から数えて五百年、平和ボケした人間達は魔王を魔族を忘れていた。
大陸魔法機関は常に各国に警鐘を鳴らしてきたが、のん気な人間達は聞く耳を持たず放置してきた。そこにきて、これだ。慌てた各国は我先にと、対応出来る人間を求め探し回った。
最優先で捜索されたのは"勇者"だった。
幻の聖剣の持ち主、ただ一人魔王に対抗出来る人。我らの希望。
聖剣をとある場所から引き抜く事が出来た者が真の勇者だという。とはいえここも、各国には頭痛の種になった。
とある場所ってどこ?
問題である。
文献はいつの間にやら散逸し失われ、頼みの綱の大陸魔法機関ですら知らないと言う。場所は神殿を通じ、神託を受けた者のみが知るものと、伝説が伝えているとだけ回答してきた。
神殿て。
神殿はかつてのような権勢はない。昔なら神殿ですと言えば黙らせられた事も今はない。
神官も魔法を使える者が減り、使えても昔の普通レベルの半分以下で最高の位置。はっきり言って使えない。
この魔法のレベルの低さも神殿の権勢が衰退していく一因だった。
故に今、神殿の役割とは冠婚葬祭のみとなっていた。
そんな駄目駄目神殿の本拠地が王国にあるのだが、その駄目駄目本拠地に、神様よりちゃんとしたお告げが下った。
お告げ自体が、やはりと言うかおよそ五百年ぶりの事。もうお祭り騒ぎになって世間から白い目を向けられた。
さてその内容とは件の勇者の話。
『金髪の悪魔みたいな、ちょー格好良いビジネスマンが嫌々来るから宜しくねん』
と無駄にフランクな態度なお告げだった。
神殿は不安になった。各方位、角度的に。
はい?悪魔って言った?今。嘘でしょ。
それこそ、お告げしてきたの、本当は悪魔なんじゃない?え、ウチの神殿、悪魔からお告げ受けるくらい廃ってるの?
が、現れたのは思ったよりまともな青年で安堵した。もう任せちゃえ。後にちゃんとやれ、本人に叱られる。
勇者は誰も教えてないのに空間転移魔法が使えたし、魔王を斬るかぶっ刺すかで良いはずの聖剣をボロっちく、こき使った。
特に持っていた有り余り溢れんばかりの魔力で空間転移魔法をこれでもか!と使い、涼しい顔をして魔族を殲滅していった。あれが魔王なんじゃ?!と恐れられる程の膨大な魔力量と表情には出てないが鬼気迫る雰囲気に、魔族が恐れをなして勝手に魔界に帰って行く。今現れるのは、命知らずにも勇者に挑戦して勝って名を挙げようという愚か者である。ちなみに勇者はイラッとしていた。この時すでに、最愛を見付けてしまったから。早く側に行かなくては手遅れになってしまう。大人の付き合いではなく、生まれて初めて気持ちが伴った存在なのに、うかうかしていたら誰かに奪われてしまう。断じて認められない。密かに焦っていた。
さて魔族出現警報。
この辺に魔族が来たら、あの勇者に会えるのだろうか?
ケイトはドキドキした。普通にファンだから。
ケイトは平均的な大学を平均的な成績で卒業し、平均的な会社に入社した。まだまだ見習い、失敗は多い。今日も指示された入力を間違えて、直し中である。
ミルクティー色の柔らかな髪質の髪にターコイズブルーの瞳。気にしている童顔。可愛いと言われ続け大人の年齢になっても継続中の顔立ちにピッタリな、背はそこそこで、少々痩せ気味な体型をしていた。でも食える食っている。食えるんだぞ、王都で悪名高き大盛り食堂"食い倒れ食堂"の大盛りが完食出来るんだぞ!
「どうしようかな、魔族は怖いな」
魔族は怖いけど、仕事が終わらないのはもっと怖い。これで業務が滞ると、と思うと怖くてたまらない。
どうか来ませんように。
祈りつつ、間違えてしまった箇所を訂正してゆく。
と、窓ガラスから閃光が走って見えた。同時に社内の警報が鳴り響く。
「え、ちょっと、何!?」
まさか魔族が!あとちょっとで終わるのに!
わたわたしていたら窓ガラスが派手な音を立てた。割れたのだ。
粉々になったガラスは対魔族用として研究されて発売されたものだったが、実際に魔族の手に掛れば、どんなにテストして強化を主張しようとも安全性は机上の空論であったに過ぎない事を証明した。
ケイトはそれでも逃げたい気持ちより、仕事の方が気になって仕方無い。
仕事のリカバリーを優先してしまったケイトの目に、割れたガラス窓から室内に着地した人型が映った。
ーーーー!魔族!?
死を覚悟する。
さよなら俺の短い人生。
人型は人の気配を見つけたのか、ケイトのいる方向へ歩いてきた。逃げた所で猫に嬲《なぶ》られるネズミのようになるだけか、どうせ即死。
じっとしていたケイトの目に映ったのは金髪の青年だった。スーツを着て剣を持っていた。
「え」
青年が近くなってもケイトは動かずにいた。
「勇者?」
まさか。
だって。
「大丈夫ですか?」
顔が違う。
「すみません。至らなくて一般の方を怖がらせてしまいました」
剣も聖剣ではない。
生まれる前の面談の席で、聖剣は本当の役目を果たす時以外は形状が一致してませんから、と特別に気配を教えてもらった。この時の事を憶えていなくても、多分分かるでしょう、と。
「あの?」
反応のないケイトに青年が遠慮がちに声を掛ける。
勇者ではない。
けれど。
「勇者様?」
途端に青年がはみかみ、照れて微笑った。
「違います。俺なんかが正規勇者様と間違われるなんて、おこがましい」
でも嬉しいなー、と更に照れた。
そうだ。例の席で見せてもらった勇者はもっと冴えた美貌の鋭い雰囲気を纏っていた。この人みたいな、どこかのどかな雰囲気はなかった。
「では、あなたには」
青年が一つ咳払いをして、居住まいを正した。
「ジョルジオと申します。俺は当代勇者のディオルさんの後任を任せられています、次席勇者です」
何だそりゃ。
この一言に尽きて、ケイトは仕事を再開させる事にした。
構っている暇が無かった事を思い出したのだ。
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