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本編

 14話 風紀委員会②

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よし、じゃあ今の状況を整理しようか、ここは学校の体育館のステージの上、目の前には先輩と思しき人達が仮面やフードケープをしている。そして僕は今ロープで肩から下がグルグル巻き状態…あれ?ここって学校だったよね?
「それではただいまより、緊急集会をはじめる。一同、得物の準備をしておけ。」
と僕の処理が追いつかないうちにあれよあれよと話はすすんでいく。
「今回皆に集まってもらったのは、風紀違反者を発見・捕縛に成功したからである。」
と司会の人が説明をすると、周りがざわざわとざわつく。すると司会は、
「静粛に、これより風紀違反者…もとい異端者、神宮マコトの罪状を説明する。花奏かなでくん、読み上げたまえ。」
と言うと、舞台に上がっている4人のうちの1人が前に出る。花奏と呼ばれていた先輩はステージの中央に行きおもむろにポケットから紙を取り出すと、内容を読み出した。
「罪状、現在神宮マコト(以下甲とする)には以下の罪犯したのである。一つ、先輩への重度の不敬。一つ、公然猥褻。一つ、異端罪。現在確認された罪は以上であるが、他にも隠している可能性大のため、今一度ここで取り調べることを進言します。以上!」
と言うと、一礼し、元いた場所に戻った。
「ありがとう。現在確認されたものは以上だが、現在のところまでで何か質問することはあるか?」
と司会の人が言うと、
『大ありだ!!』
と怒号が会場から飛んできた。
「なんなんだ!不敬は正直言ってどうでもいいが、他二つは見過ごせん!」
「そうだ!どうせ俺らには威厳もクソも無いから後輩からなめられるが後の二つはやっちゃあいけねぇ!殺せ!即刻死刑だ!」
という物騒な叫びが止まらない。
「わかった、わかった。ではこれから事実確認を踏まえた取り調べをしてみようか、だれか、椅子と机、それからマイクを用意してくれるか?それからあればだが灯油とライター…いや横幅5cmの長いゴム紐を用意してくれるとありがたい。」
と言うと、そこにいた全員が迅速な動きを見せ、3分後には机に椅子が2脚、水の入ったバケツとペットボトル2本。さらには灯油缶とマッチ、黒いゴム紐が揃えられていた。そして僕は2脚あるうちの1脚に座らされた。
「さて、事実確認だ。まぁまずは自覚しているかどうかだね。さっき聞いた3つの罪に何か心あたりはないかい?」
「えっと、不敬罪ならありますけど…公然猥褻なんてありませんし、異端罪ってなんですか?」
と返すと、質問していた司会者さんは首を傾げ、
「はぁ?なんで知らないんだ?お前2年じゃ無いのか?」
と聞いてきた。
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