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魔術師ソフィア
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「あっははは。ざまあみろだな」
俺はレイルの末路を見て高笑いする。彼女は頭だけが残った状態でマッスル村に放置されていた。
「痛い……苦しい。助けてくれ!」
どれだけ剣を誇ろうとも、手足がなくなったら無力である。彼女はおそらく俺が天空王であるかぎり、首だけの存在となって野ざらしになるだろう。
ほかのマッスル村の住人も、何度も手足をもいだりくっつけたりしている間にすっかり化け物と成り果てていた。
「さて、レイルへの復讐は終わった。次は貴族にして魔術師のソフィアだな」
俺は天空の高みから世界を見下ろして、彼女への復讐を考える。しばらく考えていると、彼女の父親の領地であるレイルダット男爵領が目に入った。
そこは世界でも貧しい寒冷地帯で、領民の数も数千人ほど。農業は見込めず、人はトナカイやアザラシなどを狩って暮らしている。
「まずはあいつの実家をつついてみるか」
俺はそう決めると、商人の服装をしてレイルダットの地に降り立った。
「しかし、何にもない町だなぁ」
地上に降り立った俺は、周囲を見渡してそんな感想を漏らす。あたり一面雪に覆われており、人々は毛皮のコートを着て歩いていた。
町の建物も防寒に優れた、石製の堅固なものばかり。
全体的に灰色の町という印象だった。
道行く人々もうつむき加減で寒そうに身を縮めており、どこか陰鬱な印象を受ける。
俺は目に付いた酒場に入って、親父に聞いてみた。
「親父。この町には初めてきたんだが、何か売れそうなものはあるか?」
「ああん?こんな辺鄙な町にきたって、何もありゃしねえよ」
親父は酒を出しながら、不機嫌そうに言った。
「まったく、いつまでこの寒さは続くんだ」
「我慢しろ。勇者様が魔王を倒すための辛抱だ」
酒を飲んでいたおっさんたちからそんな声が聞こえてきた。
興味を持った俺は彼らに近づき、酒をおごる。
「なあ。勇者が魔王を倒したらどうなるんだ?」
「なんだ。しらねぇのか。あんたよそ者だな」
ワインで口が軽くなったそのおっさんは、自慢するようにしゃべりだした。
「この領の長女であるソフィア様は、聖戦士の一人なんだぜ。この領を出発するときに、「私が魔王を倒したら、きっと天空王様にお願いしてこの地を暖かくするように頼みます。住民の皆様はそれまで寒さに負けずに耐えてください」といってくれたんだ」
「魔王を倒したら、きっとこの地も暖かくなる。それまで俺たちはソフィア様を信じて耐えるんだ」
おっさんたちはワインを飲みながら、そんなことを言い合っていた。
なるほど。あの傲慢なソフィアも最初からそうだったわけじゃない。この領にいるときは領民の願いをかなえるために戦う心優しい少女だったんだな。
まあ、今はすっかり勇者にそまってダメ女になっているが。
ちょうどいい。彼らを懐柔してこの領地を俺の支配下にしてやろう。
俺は酒を飲み干すと、町の中央に作られている神殿に向かった。
町の中央には一応神殿が祭られているが、中央の台座には何もない。
これはごく一般的な神殿の特徴で、いつか天空城から魔法のオーブが授けられるようにという願いをこめて台座が作られているのだった。
神殿の中に入った俺は、神官長に聞く。
「この神殿には、どんなオーブがささげられる予定なのですか?」
年老いた神官長は、ため息と共に継げた。
「この地を暖かくするための「太陽のオーブ」が授けられんことを長年祈り続けてきましたが、天空王は授けていただけません。私の信仰が足りないのでしょう。不甲斐ない身でございます」
人のよさそうな神官長は、絶望した目で空を仰いだ。
彼を見つめながら、俺は告げる。
「もしこの地が、真に天空王に忠誠を誓うなら、必ず太陽のオーブは現れるでしょう」
「慰めていただいてありがとうございます。その日を信じて、祈りをささげましょう」
敬虔に祈りをささげる彼の前で、俺は手をふりあげる。
「その祈り。確かに受け取った。新たなる天空王の名において命じる、「太陽のオーブ」よ。降臨せよ!」
上空から光り輝く玉が降りてきて、台座に収まる。
同時に教会の上空に小さな太陽が浮かび上がり、周囲一帯の気温が上がってきた。
「こ、これは……?」
驚く神官長の前で、俺は厳かにつげる
「我は天空王なり。汝らの忠誠に報いよう」
「天空王様……」
老神官が俺の前で土下座して祈りをささげる。
同時に神殿の外から、人々が喜ぶ声が聞こえてきた。
「暖かくなった!」
「ソフィア様が魔王を倒して、天空王様に願いをかなえてくださったんだ」
騒ぐ民衆からは、そんな声が聞こえてくる。これは訂正しないといけないな。
俺は老新刊を引き連れて、騒ぐ民衆の前に姿を現した。
「みなのもの。我は新たなる天空王ルピンである。我の話を聞くがいい」
町の者たちは、突然現れて演説を始めた俺を見つめてきた。
「魔王を倒したのはソフィアではない。この私、ルピンが倒し、新たなる天空王に就任したのだ。その恩恵として、この町に「太陽のオーブ」をもたらした。皆、我を崇め、感謝を捧げるがいい」
俺は事実を言うが、涙を流して聞いているのは老神官だけで、あとの連中はポカンとした顔をしていた。
「ルピンだって?聞いたことがあるぞ。あの勇者パーティのお荷物の?」
「王都で処刑されかけたんだって?そんな奴が新たなる天空王になったって?寝言は寝てから言えよ」
そんな声があがり、俺に物を投げつける奴までいた。
あれ?思惑が外れたぞ。町の人間は暖かさをもたらした俺に感激し、この地を俺の支配下におけると思ったのに。
思っていた反応が得られずに困惑していると、俺の後ろにいた老神官が真っ赤な顔をして怒鳴りあげた。
「お前たち、なんという不敬を働くのだ。このお方はまぎれもなく新たなる天空王様だ。私は目の前で彼が「太陽のオーブ」をもたらしてくれるのをみていたのだ」
「神官長様……」
どうやら老神官はこの町で尊敬を得られているらしく、町民たちは困惑した顔で彼をみている。
老神官はそんな町民たちに代わって、俺の前で土下座した。
「おろかな民に代わって、私が謝罪します。これから私が民にあなた様の偉大さを教え込みますので、この場はどうかご容赦ください」
「よかろう。お前を信じて今の無礼は水に流してやろう。だが、しばらく我はこの町に滞在するぞ。もし我に対する態度が改まらなければ……」
「ははっ。いかようなご沙汰も受け入れます」
老神官は殊勝に頭を下げ続ける。しかし、町人たちはそんな彼を白けた様子で見ていた。
俺はレイルの末路を見て高笑いする。彼女は頭だけが残った状態でマッスル村に放置されていた。
「痛い……苦しい。助けてくれ!」
どれだけ剣を誇ろうとも、手足がなくなったら無力である。彼女はおそらく俺が天空王であるかぎり、首だけの存在となって野ざらしになるだろう。
ほかのマッスル村の住人も、何度も手足をもいだりくっつけたりしている間にすっかり化け物と成り果てていた。
「さて、レイルへの復讐は終わった。次は貴族にして魔術師のソフィアだな」
俺は天空の高みから世界を見下ろして、彼女への復讐を考える。しばらく考えていると、彼女の父親の領地であるレイルダット男爵領が目に入った。
そこは世界でも貧しい寒冷地帯で、領民の数も数千人ほど。農業は見込めず、人はトナカイやアザラシなどを狩って暮らしている。
「まずはあいつの実家をつついてみるか」
俺はそう決めると、商人の服装をしてレイルダットの地に降り立った。
「しかし、何にもない町だなぁ」
地上に降り立った俺は、周囲を見渡してそんな感想を漏らす。あたり一面雪に覆われており、人々は毛皮のコートを着て歩いていた。
町の建物も防寒に優れた、石製の堅固なものばかり。
全体的に灰色の町という印象だった。
道行く人々もうつむき加減で寒そうに身を縮めており、どこか陰鬱な印象を受ける。
俺は目に付いた酒場に入って、親父に聞いてみた。
「親父。この町には初めてきたんだが、何か売れそうなものはあるか?」
「ああん?こんな辺鄙な町にきたって、何もありゃしねえよ」
親父は酒を出しながら、不機嫌そうに言った。
「まったく、いつまでこの寒さは続くんだ」
「我慢しろ。勇者様が魔王を倒すための辛抱だ」
酒を飲んでいたおっさんたちからそんな声が聞こえてきた。
興味を持った俺は彼らに近づき、酒をおごる。
「なあ。勇者が魔王を倒したらどうなるんだ?」
「なんだ。しらねぇのか。あんたよそ者だな」
ワインで口が軽くなったそのおっさんは、自慢するようにしゃべりだした。
「この領の長女であるソフィア様は、聖戦士の一人なんだぜ。この領を出発するときに、「私が魔王を倒したら、きっと天空王様にお願いしてこの地を暖かくするように頼みます。住民の皆様はそれまで寒さに負けずに耐えてください」といってくれたんだ」
「魔王を倒したら、きっとこの地も暖かくなる。それまで俺たちはソフィア様を信じて耐えるんだ」
おっさんたちはワインを飲みながら、そんなことを言い合っていた。
なるほど。あの傲慢なソフィアも最初からそうだったわけじゃない。この領にいるときは領民の願いをかなえるために戦う心優しい少女だったんだな。
まあ、今はすっかり勇者にそまってダメ女になっているが。
ちょうどいい。彼らを懐柔してこの領地を俺の支配下にしてやろう。
俺は酒を飲み干すと、町の中央に作られている神殿に向かった。
町の中央には一応神殿が祭られているが、中央の台座には何もない。
これはごく一般的な神殿の特徴で、いつか天空城から魔法のオーブが授けられるようにという願いをこめて台座が作られているのだった。
神殿の中に入った俺は、神官長に聞く。
「この神殿には、どんなオーブがささげられる予定なのですか?」
年老いた神官長は、ため息と共に継げた。
「この地を暖かくするための「太陽のオーブ」が授けられんことを長年祈り続けてきましたが、天空王は授けていただけません。私の信仰が足りないのでしょう。不甲斐ない身でございます」
人のよさそうな神官長は、絶望した目で空を仰いだ。
彼を見つめながら、俺は告げる。
「もしこの地が、真に天空王に忠誠を誓うなら、必ず太陽のオーブは現れるでしょう」
「慰めていただいてありがとうございます。その日を信じて、祈りをささげましょう」
敬虔に祈りをささげる彼の前で、俺は手をふりあげる。
「その祈り。確かに受け取った。新たなる天空王の名において命じる、「太陽のオーブ」よ。降臨せよ!」
上空から光り輝く玉が降りてきて、台座に収まる。
同時に教会の上空に小さな太陽が浮かび上がり、周囲一帯の気温が上がってきた。
「こ、これは……?」
驚く神官長の前で、俺は厳かにつげる
「我は天空王なり。汝らの忠誠に報いよう」
「天空王様……」
老神官が俺の前で土下座して祈りをささげる。
同時に神殿の外から、人々が喜ぶ声が聞こえてきた。
「暖かくなった!」
「ソフィア様が魔王を倒して、天空王様に願いをかなえてくださったんだ」
騒ぐ民衆からは、そんな声が聞こえてくる。これは訂正しないといけないな。
俺は老新刊を引き連れて、騒ぐ民衆の前に姿を現した。
「みなのもの。我は新たなる天空王ルピンである。我の話を聞くがいい」
町の者たちは、突然現れて演説を始めた俺を見つめてきた。
「魔王を倒したのはソフィアではない。この私、ルピンが倒し、新たなる天空王に就任したのだ。その恩恵として、この町に「太陽のオーブ」をもたらした。皆、我を崇め、感謝を捧げるがいい」
俺は事実を言うが、涙を流して聞いているのは老神官だけで、あとの連中はポカンとした顔をしていた。
「ルピンだって?聞いたことがあるぞ。あの勇者パーティのお荷物の?」
「王都で処刑されかけたんだって?そんな奴が新たなる天空王になったって?寝言は寝てから言えよ」
そんな声があがり、俺に物を投げつける奴までいた。
あれ?思惑が外れたぞ。町の人間は暖かさをもたらした俺に感激し、この地を俺の支配下におけると思ったのに。
思っていた反応が得られずに困惑していると、俺の後ろにいた老神官が真っ赤な顔をして怒鳴りあげた。
「お前たち、なんという不敬を働くのだ。このお方はまぎれもなく新たなる天空王様だ。私は目の前で彼が「太陽のオーブ」をもたらしてくれるのをみていたのだ」
「神官長様……」
どうやら老神官はこの町で尊敬を得られているらしく、町民たちは困惑した顔で彼をみている。
老神官はそんな町民たちに代わって、俺の前で土下座した。
「おろかな民に代わって、私が謝罪します。これから私が民にあなた様の偉大さを教え込みますので、この場はどうかご容赦ください」
「よかろう。お前を信じて今の無礼は水に流してやろう。だが、しばらく我はこの町に滞在するぞ。もし我に対する態度が改まらなければ……」
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