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処刑からの逃走
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ラグナロク王国、王都
俺はすべての衣服を剥ぎ取られ、裸足のまま馬に引きずられている。
俺を見物するために集まった市民たちからは、石を投げつけられていた。
「死ね!邪魔者め!王女を襲った犯罪者!」
「お前が邪魔したせいで、勇者様は魔王を倒しそこなったんだ」
「お前みたいな臆病者、最初から勇者パーティに必要なかったんだよ」
市民たちはあらん限りの罵声と共に、重くて硬い石を投げつけられる。
町の中央にある大広間にたどり着くころには、俺は歩くこともできないほど衰弱していた。
「そこに首を載せろ」
勇者ウェイに押さえつけられ、断頭台に乗せられる。
「おしえてくれ……なんで俺が処刑されるんだ」
「いいだろう。教えてやろう」
ウェイはニヤニヤしながら、俺の耳元でささやく。
「俺たちが魔王討伐に失敗したと吹聴されたら迷惑なのさ」
それを聞いて俺は愕然とする。
「それは俺のせいじゃ……」
「知るかよ。さあ、もういいだろう。覚悟を決めろ」
ウェイが離れていき、死刑執行人が近づいてくる。
(嫌だ!こんなことで殺されるなんて!逃げないと)
俺は魔力を振りしぼるが、『魔封じの手錠」は俺の左手にがっちりと食い込んで離れない。
(くそっ……)
首切り役人は、ギロチンをとめている刃のロープに向かって、斧を振り下ろそうとしていた。
(くそっ!くそっ!邪魔だ!こんな手錠なんていらない)
ついにロープが切られ、ギロチンが落ちてきた。
(くそーーーっ!)
俺はすべての魔力を振り絞って、強引に転移の術を使う。
体を引きちぎられるような激痛と共に、俺の体は断頭台の上から消えていった。
(ここは……くっ)
気がつくと、俺は以前冒険の旅で立ち寄ったことがある「命の泉」に転移していた
あまりの激痛と出血で意識を失いそうになる。俺の左手は強引に転移したことにより引きちぎられていて、傷口から噴水のように血が流れていた。
「死んで……たまるか……」
俺は最後の力を振りしぼって、泉に倒れこむ。死者すら蘇らせるといわれた聖なる泉の水により、俺の左手の傷口はふさがって行った。
「なんとか……生きながらえたか……」
俺は泉に漬かりながら、全身の傷を治癒する。きれいな泉は、俺の血と汗によって汚れていった。
「誰?この聖なる泉の水を汚すのは……って、役立たずの臆病者ルピンじゃないの。汚らわしい」
いきなり澄んだ声が響いて、水色の妖精ウンディーネが現れた。
「ウンディーネ。ちょうどいい。俺の手を治してくれ」
以前、勇者ウェイが無謀な戦いを仕掛けたせいで、殺されたことがある。俺たちは苦労してウェイの死体をここに運び、復活させたのだ。そのときのウェイは手足がちぎれていたが、ウンディーネに頼むと欠損した体が再生されたのである。
しかし、俺の頼みをウンディーネはすげなく断った。
「何言っているの?勇者でも天空人でもないただの人間を治してあげる義理はないわ。さっさと出て行きなさい」
それを聞いて、俺は心底怒りに震えた。勇者!勇者!勇者!
仲間も国王も王女も天空王も妖精も、すべてあいつを特別視する。ただの人間である俺は、奴がいなければ何の価値もないのか!
俺は怒りのあまり、ウンディーネを右手で捕まえた。
「な、何をするのよ!この乱暴者!」
「俺の手を治さなかったら、ここでひねり潰す」
小さな妖精を、渾身の力を振り絞って締め上げる。ウンディーネは苦痛の声を上げた。
「苦しい!助けて!勇者さまーーー!聖戦士さまーーーー!天空王さまーーーーー!」
ウンディーネは必死に助けを求めるが、ここにはおれたちしかいない。
「わかった。わかったわよ!『再生(リボーン)』」
ウンディーネが手を振ると、俺の左手は再生されていった。
「うう……こんな小さな妖精をいじめるなんて、やっぱり人間は嫌い!」
「何とでも言え」
今まで勇者や聖戦士の庇護のもと、俺を馬鹿にしていたウンディネーはいまさらながら弱者ぶるが、俺は何の感銘も受けない。
むしろ、彼女の反応を見て、今までの俺のあり方を反省していた。
(結局、正義か悪かなんて意味ないんだ。俺がどんなに誠実に振舞っても、力がないというだけでバカにされ、虐げられ、冤罪をかぶせられる。世の中わたっていくには、正義か悪かじゃない。敵が味方かなんだ)
そう考えると、勇者や俺を処刑しようとした人間たちに対するモヤモヤした感情がすっきりとしてくる。
(よし。これからは俺は俺のルールにしか従わない。敵に回った者は、勇者だろうが魔王だろうが滅ぼしてやる)
人間に裏切られ追放されたルピンは、そう決意するのだった。
考え込む俺の前で、ウンディーネがわめいている。
「聞いてる?たかがルピンの分際で、この高貴でかよわい私をいじめるなんて許されないことなんだよ!ウェイに言って、お仕置きしてもらうんだからね!」
いつまでも喚いているので、鬱陶しくなって再び捕まえて締め上げた。
「な、なにすんのよ!」
「うるせえ!てめえの立場をわからせてやる!」
容赦なく、ウンディーネの背中に生えた白い羽をむしりとる。
「ギャーーーー!痛い!」
「黙っていろ。殺すぞ」
脅しをかけると、ようやくウンディーネは静かになった。
「それでいい。さっさと出せ」
「だ、出せって何を?」
聞き返すウンディーネの声は震えている。
「以前、勇者をここにつれてきたとき、「聖生水の雫」を渡したな。どんなダメージでも一瞬で回復する伝説の薬だ」
「そ、それがどうしたのよ」
必死に虚勢を張るウンディーネを睨み付ける。
「それをあるだけよこせ」
「正気なの?あれを作るのにどれだけ時間がかかるかわかっているの?私が何十年も丹精こめて……」
再び喉を締め上げられ、ウンディーネは苦しそうにうめく。
「てめえの苦労なんてどうでもいい。以前はもったいぶって一粒しか渡してくれなかったけど、もう容赦はしないぜ」
「わ、わかったから!」
ウンディネーはしぶしぶ「聖生水の雫」が入った水筒を渡した。
「あんた、この水をどうするつもりなのよ」
「決まっているだろ。売り飛ばして……」
そこまで言ったところで、ある閃きが浮かぶ。
(まてよ。俺は勇者と聖戦士をまとめて転移できる力がある。この力と、この水を組み合わせたら……いける)
もっとも有効な使い道を考え付いて、ルピンはほくそ笑む。その姿をウンディーネは不気味そうに見ていた。
「返してよ!その水は聖なる水!お金もうけなんかに使われるべきものじゃないわ!」
「心配するな。ちゃんと魔王を倒すために使ってやるよ」
その言葉とともに、俺はその場から転移した。
俺はすべての衣服を剥ぎ取られ、裸足のまま馬に引きずられている。
俺を見物するために集まった市民たちからは、石を投げつけられていた。
「死ね!邪魔者め!王女を襲った犯罪者!」
「お前が邪魔したせいで、勇者様は魔王を倒しそこなったんだ」
「お前みたいな臆病者、最初から勇者パーティに必要なかったんだよ」
市民たちはあらん限りの罵声と共に、重くて硬い石を投げつけられる。
町の中央にある大広間にたどり着くころには、俺は歩くこともできないほど衰弱していた。
「そこに首を載せろ」
勇者ウェイに押さえつけられ、断頭台に乗せられる。
「おしえてくれ……なんで俺が処刑されるんだ」
「いいだろう。教えてやろう」
ウェイはニヤニヤしながら、俺の耳元でささやく。
「俺たちが魔王討伐に失敗したと吹聴されたら迷惑なのさ」
それを聞いて俺は愕然とする。
「それは俺のせいじゃ……」
「知るかよ。さあ、もういいだろう。覚悟を決めろ」
ウェイが離れていき、死刑執行人が近づいてくる。
(嫌だ!こんなことで殺されるなんて!逃げないと)
俺は魔力を振りしぼるが、『魔封じの手錠」は俺の左手にがっちりと食い込んで離れない。
(くそっ……)
首切り役人は、ギロチンをとめている刃のロープに向かって、斧を振り下ろそうとしていた。
(くそっ!くそっ!邪魔だ!こんな手錠なんていらない)
ついにロープが切られ、ギロチンが落ちてきた。
(くそーーーっ!)
俺はすべての魔力を振り絞って、強引に転移の術を使う。
体を引きちぎられるような激痛と共に、俺の体は断頭台の上から消えていった。
(ここは……くっ)
気がつくと、俺は以前冒険の旅で立ち寄ったことがある「命の泉」に転移していた
あまりの激痛と出血で意識を失いそうになる。俺の左手は強引に転移したことにより引きちぎられていて、傷口から噴水のように血が流れていた。
「死んで……たまるか……」
俺は最後の力を振りしぼって、泉に倒れこむ。死者すら蘇らせるといわれた聖なる泉の水により、俺の左手の傷口はふさがって行った。
「なんとか……生きながらえたか……」
俺は泉に漬かりながら、全身の傷を治癒する。きれいな泉は、俺の血と汗によって汚れていった。
「誰?この聖なる泉の水を汚すのは……って、役立たずの臆病者ルピンじゃないの。汚らわしい」
いきなり澄んだ声が響いて、水色の妖精ウンディーネが現れた。
「ウンディーネ。ちょうどいい。俺の手を治してくれ」
以前、勇者ウェイが無謀な戦いを仕掛けたせいで、殺されたことがある。俺たちは苦労してウェイの死体をここに運び、復活させたのだ。そのときのウェイは手足がちぎれていたが、ウンディーネに頼むと欠損した体が再生されたのである。
しかし、俺の頼みをウンディーネはすげなく断った。
「何言っているの?勇者でも天空人でもないただの人間を治してあげる義理はないわ。さっさと出て行きなさい」
それを聞いて、俺は心底怒りに震えた。勇者!勇者!勇者!
仲間も国王も王女も天空王も妖精も、すべてあいつを特別視する。ただの人間である俺は、奴がいなければ何の価値もないのか!
俺は怒りのあまり、ウンディーネを右手で捕まえた。
「な、何をするのよ!この乱暴者!」
「俺の手を治さなかったら、ここでひねり潰す」
小さな妖精を、渾身の力を振り絞って締め上げる。ウンディーネは苦痛の声を上げた。
「苦しい!助けて!勇者さまーーー!聖戦士さまーーーー!天空王さまーーーーー!」
ウンディーネは必死に助けを求めるが、ここにはおれたちしかいない。
「わかった。わかったわよ!『再生(リボーン)』」
ウンディーネが手を振ると、俺の左手は再生されていった。
「うう……こんな小さな妖精をいじめるなんて、やっぱり人間は嫌い!」
「何とでも言え」
今まで勇者や聖戦士の庇護のもと、俺を馬鹿にしていたウンディネーはいまさらながら弱者ぶるが、俺は何の感銘も受けない。
むしろ、彼女の反応を見て、今までの俺のあり方を反省していた。
(結局、正義か悪かなんて意味ないんだ。俺がどんなに誠実に振舞っても、力がないというだけでバカにされ、虐げられ、冤罪をかぶせられる。世の中わたっていくには、正義か悪かじゃない。敵が味方かなんだ)
そう考えると、勇者や俺を処刑しようとした人間たちに対するモヤモヤした感情がすっきりとしてくる。
(よし。これからは俺は俺のルールにしか従わない。敵に回った者は、勇者だろうが魔王だろうが滅ぼしてやる)
人間に裏切られ追放されたルピンは、そう決意するのだった。
考え込む俺の前で、ウンディーネがわめいている。
「聞いてる?たかがルピンの分際で、この高貴でかよわい私をいじめるなんて許されないことなんだよ!ウェイに言って、お仕置きしてもらうんだからね!」
いつまでも喚いているので、鬱陶しくなって再び捕まえて締め上げた。
「な、なにすんのよ!」
「うるせえ!てめえの立場をわからせてやる!」
容赦なく、ウンディーネの背中に生えた白い羽をむしりとる。
「ギャーーーー!痛い!」
「黙っていろ。殺すぞ」
脅しをかけると、ようやくウンディーネは静かになった。
「それでいい。さっさと出せ」
「だ、出せって何を?」
聞き返すウンディーネの声は震えている。
「以前、勇者をここにつれてきたとき、「聖生水の雫」を渡したな。どんなダメージでも一瞬で回復する伝説の薬だ」
「そ、それがどうしたのよ」
必死に虚勢を張るウンディーネを睨み付ける。
「それをあるだけよこせ」
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「てめえの苦労なんてどうでもいい。以前はもったいぶって一粒しか渡してくれなかったけど、もう容赦はしないぜ」
「わ、わかったから!」
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「あんた、この水をどうするつもりなのよ」
「決まっているだろ。売り飛ばして……」
そこまで言ったところで、ある閃きが浮かぶ。
(まてよ。俺は勇者と聖戦士をまとめて転移できる力がある。この力と、この水を組み合わせたら……いける)
もっとも有効な使い道を考え付いて、ルピンはほくそ笑む。その姿をウンディーネは不気味そうに見ていた。
「返してよ!その水は聖なる水!お金もうけなんかに使われるべきものじゃないわ!」
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