8 / 69
警官隊到着
しおりを挟む
「す、すまなかった。俺は偽の結婚式だなんて知らなかったんだ。誘われて参加しただけだったんだ」
「それで俺が許すと思っているのか?」
信夫の謝罪をみても、太郎はみじんも許す様子をみせない。
「悪かった。何でもする」
「何でもか……そうだな……」
それを聞いた太郎はニヤッと笑うと、嘲笑いながら告げた。
「よし。なら俺は今日から最上階のスイートルームに泊まるから、その費用は全部お前が払ってくれ」
「そ、そんな……一泊二百万はするんだぞ!それにすでに某国の王族が泊まっていて……」
必死に言い訳するが、太郎は聞く耳をもたない。
「そんなの知ったこっちゃない。お前がなんとかしろ」
そう言い捨てると、太郎はエレベーターに向かう。周囲にいた警備員たちは、太郎の腕の一振りで壁に叩きつけられて気絶した。
「お、おい。お前の友達なんだろ。何とかして止めろ」
それを見て、焦った支配人が信夫に命令する。
「む、無理です」
「バカ!スイートルームに今泊っているのは、とある中東国の王子だぞ。もし無礼があったら、このホテルだけの問題じゃなくて日本の外交問題にまでなるかもしれないんだ」
支配人にそう言われて、信夫は慌てて後を追う。しかし、彼が最上階のスイートルームで見た光景は、素っ裸で追いだされた王子とその愛人、壁に叩きつけられて気絶している護衛兵士だった。
「なんだこのホテルは!王子である私に無礼を働いて!」
風呂に入っているところを無理やり追い出されたのか、王子はパンツ一つはいてない裸で、あちこち傷ついていた。彼の愛人であるゴージャスグラマー美女も、タオル一枚で泣きわめいている。
「す、すいません」
信夫はその場でコメツキバッタのように土下座するが、彼の怒りは収まらない。
「このことは、我が国の大使館を通じて正式に抗議させてもらう。日本への石油輸出の優遇も解消だ!」
頭から湯気を立ち昇らせた王子は、素っ裸のままで去っていく。愛人も泣きながら彼の後を追いかけていった。
「まずい……これは本当にまずいぞ……こんな大事になって、クビになるだけじゃすまないかも……」
王子に去られた信夫は、真っ青になって立ち尽くすのだった。
信夫は支配人から、これでもかと責められて涙目になっていた。
「そもそも、なんであのテロリストがわざわざうちのホテルに来たんだ」
支配人に睨みつけられて、信夫は蚊の鳴くような声で答える。
「わかりません……」
「嘘をつけ。お前があいつを怒らせたから、うちが目をつけられたんだろう」
支配人はパソコンの画面を指し示す。そこでは、太郎を嵌めた偽結婚式の動画が表示されていた。その動画の中では、信夫が楽しそうに太郎に向けてあざけりの言葉をかけている音声が流れていた。
「本当にバカだよな。夏美みたいな一軍女子が、お前みたいな最低の廃スぺ男と付き合う訳ないのに。それくらい分かれよ。常識もないのか」
さんなひどい言葉をなげかけ、もっていたワインを投げつける。画面の中の太郎は、ワインで汚されたタキシード姿で屈辱に震えていた。
「こんなことをする奴は、うちのホテルにはふさわしくないな」
「そんな!謝ります。だから許してください」
必死に土下座する信夫に対して、支配人は冷たく答えた。
「俺に謝ってどうするんだ。許してもらうならあのテロリストだろう。今から行って謝罪してきたらどうだ」
「それは……勘弁してください」
信夫はそう泣き言を言う。再び彼らの前に現れた太郎は、以前とは別人になっていた。訳の分からない力を振るい、法律もモラルも無視して破壊活動をするテロリストである。話が通じない彼の前に出たら、問答無用で殺されるかもしれなかった。
土下座し続ける信夫をみて、支配人は再びため息をつく。
「まあ、今お前を責めても仕方ない。こうなったら警察に通報するしかないだろう。当ホテルの信用に傷がつくだろうが、仕方がない」
太郎のもとに行かされなくて済んだとほっとする信夫に対して、支配人はさらに続けた。
「この騒動の損害は、すべてお前に請求させてもらうからな。覚悟しておけよ」
「はい……」
それを聞いて、信夫はがっくりと肩を落とすのだった。
一時間後
支配人の通報により、警官隊が駆けつけてきてホテルを囲む。
彼らを指揮しているのは、新進気鋭の指揮官として警察の中でも期待されている青年だった。
「橘!来てくれたんだな」
警官隊の指揮官をみて、信夫が狂喜する。彼の名前は橘圭司。太郎の同級生の一人で警視総監の甥、若くして警視になったエリート警察官である。
「ああ。本当ならあの程度の奴に俺が出るまでもないんだが、叔父さんに発破をかけられたんだ。国家権力に反抗するあの生意気な庶民をやっつけてこいってな」
そういうと、圭司は自信たっぷりに胸をそらした。
「少々変な力があるといっても、所詮は人間さ。警察の力には逆らえないということを思い知らせてやる」
そんな彼に、ホテルの支配人は不安そうな目を向ける。
「……それで、どうするつもりですか?」
「決まっているだろ。機動隊に命令して、奴を襲撃して……」
そこまで聞いたところで、支配人は首を振る。
「当館は日本を代表するホテルです。宿泊客には上流階級の方々も多く泊まっています。そんなことをされると……」
「知ったことか!警察には関係ないことだ。おい。さっそくあの雑魚を引きずりだすぞ」
圭司の劇を受けて、100人の機動隊がホテルに乗り込んでいく。
「きゃぁぁぁぁぁ!何なのこの人たち」
「な、なんだ!何が起こったのか?」
ホテルの宿泊客たちは、いきなり筋肉ムキムキのごつい機動隊員たちが入ってきたので、パニックを起こして逃げ出していった。
すべての宿泊客が去った後、支配人は信夫を睨みつける。
「うちは信用第一の商売をしているんだ。この責任はどう取るつもりかね」
「……」
信夫はうつむいたまま、言葉も発せられない。
「こんなことになったのも、元はといえはお前が軽率な行動をとったせいだ。偽結婚式に参加して復讐の対象になるような従業員は雇っていられないな」
「そ、そんな……」
首宣告をされた信夫は、力なくその場にへたりこむのだった。
「それで俺が許すと思っているのか?」
信夫の謝罪をみても、太郎はみじんも許す様子をみせない。
「悪かった。何でもする」
「何でもか……そうだな……」
それを聞いた太郎はニヤッと笑うと、嘲笑いながら告げた。
「よし。なら俺は今日から最上階のスイートルームに泊まるから、その費用は全部お前が払ってくれ」
「そ、そんな……一泊二百万はするんだぞ!それにすでに某国の王族が泊まっていて……」
必死に言い訳するが、太郎は聞く耳をもたない。
「そんなの知ったこっちゃない。お前がなんとかしろ」
そう言い捨てると、太郎はエレベーターに向かう。周囲にいた警備員たちは、太郎の腕の一振りで壁に叩きつけられて気絶した。
「お、おい。お前の友達なんだろ。何とかして止めろ」
それを見て、焦った支配人が信夫に命令する。
「む、無理です」
「バカ!スイートルームに今泊っているのは、とある中東国の王子だぞ。もし無礼があったら、このホテルだけの問題じゃなくて日本の外交問題にまでなるかもしれないんだ」
支配人にそう言われて、信夫は慌てて後を追う。しかし、彼が最上階のスイートルームで見た光景は、素っ裸で追いだされた王子とその愛人、壁に叩きつけられて気絶している護衛兵士だった。
「なんだこのホテルは!王子である私に無礼を働いて!」
風呂に入っているところを無理やり追い出されたのか、王子はパンツ一つはいてない裸で、あちこち傷ついていた。彼の愛人であるゴージャスグラマー美女も、タオル一枚で泣きわめいている。
「す、すいません」
信夫はその場でコメツキバッタのように土下座するが、彼の怒りは収まらない。
「このことは、我が国の大使館を通じて正式に抗議させてもらう。日本への石油輸出の優遇も解消だ!」
頭から湯気を立ち昇らせた王子は、素っ裸のままで去っていく。愛人も泣きながら彼の後を追いかけていった。
「まずい……これは本当にまずいぞ……こんな大事になって、クビになるだけじゃすまないかも……」
王子に去られた信夫は、真っ青になって立ち尽くすのだった。
信夫は支配人から、これでもかと責められて涙目になっていた。
「そもそも、なんであのテロリストがわざわざうちのホテルに来たんだ」
支配人に睨みつけられて、信夫は蚊の鳴くような声で答える。
「わかりません……」
「嘘をつけ。お前があいつを怒らせたから、うちが目をつけられたんだろう」
支配人はパソコンの画面を指し示す。そこでは、太郎を嵌めた偽結婚式の動画が表示されていた。その動画の中では、信夫が楽しそうに太郎に向けてあざけりの言葉をかけている音声が流れていた。
「本当にバカだよな。夏美みたいな一軍女子が、お前みたいな最低の廃スぺ男と付き合う訳ないのに。それくらい分かれよ。常識もないのか」
さんなひどい言葉をなげかけ、もっていたワインを投げつける。画面の中の太郎は、ワインで汚されたタキシード姿で屈辱に震えていた。
「こんなことをする奴は、うちのホテルにはふさわしくないな」
「そんな!謝ります。だから許してください」
必死に土下座する信夫に対して、支配人は冷たく答えた。
「俺に謝ってどうするんだ。許してもらうならあのテロリストだろう。今から行って謝罪してきたらどうだ」
「それは……勘弁してください」
信夫はそう泣き言を言う。再び彼らの前に現れた太郎は、以前とは別人になっていた。訳の分からない力を振るい、法律もモラルも無視して破壊活動をするテロリストである。話が通じない彼の前に出たら、問答無用で殺されるかもしれなかった。
土下座し続ける信夫をみて、支配人は再びため息をつく。
「まあ、今お前を責めても仕方ない。こうなったら警察に通報するしかないだろう。当ホテルの信用に傷がつくだろうが、仕方がない」
太郎のもとに行かされなくて済んだとほっとする信夫に対して、支配人はさらに続けた。
「この騒動の損害は、すべてお前に請求させてもらうからな。覚悟しておけよ」
「はい……」
それを聞いて、信夫はがっくりと肩を落とすのだった。
一時間後
支配人の通報により、警官隊が駆けつけてきてホテルを囲む。
彼らを指揮しているのは、新進気鋭の指揮官として警察の中でも期待されている青年だった。
「橘!来てくれたんだな」
警官隊の指揮官をみて、信夫が狂喜する。彼の名前は橘圭司。太郎の同級生の一人で警視総監の甥、若くして警視になったエリート警察官である。
「ああ。本当ならあの程度の奴に俺が出るまでもないんだが、叔父さんに発破をかけられたんだ。国家権力に反抗するあの生意気な庶民をやっつけてこいってな」
そういうと、圭司は自信たっぷりに胸をそらした。
「少々変な力があるといっても、所詮は人間さ。警察の力には逆らえないということを思い知らせてやる」
そんな彼に、ホテルの支配人は不安そうな目を向ける。
「……それで、どうするつもりですか?」
「決まっているだろ。機動隊に命令して、奴を襲撃して……」
そこまで聞いたところで、支配人は首を振る。
「当館は日本を代表するホテルです。宿泊客には上流階級の方々も多く泊まっています。そんなことをされると……」
「知ったことか!警察には関係ないことだ。おい。さっそくあの雑魚を引きずりだすぞ」
圭司の劇を受けて、100人の機動隊がホテルに乗り込んでいく。
「きゃぁぁぁぁぁ!何なのこの人たち」
「な、なんだ!何が起こったのか?」
ホテルの宿泊客たちは、いきなり筋肉ムキムキのごつい機動隊員たちが入ってきたので、パニックを起こして逃げ出していった。
すべての宿泊客が去った後、支配人は信夫を睨みつける。
「うちは信用第一の商売をしているんだ。この責任はどう取るつもりかね」
「……」
信夫はうつむいたまま、言葉も発せられない。
「こんなことになったのも、元はといえはお前が軽率な行動をとったせいだ。偽結婚式に参加して復讐の対象になるような従業員は雇っていられないな」
「そ、そんな……」
首宣告をされた信夫は、力なくその場にへたりこむのだった。
11
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
偽勇者扱いされて冤罪をかぶせられた俺は、ただひたすらに復讐を続ける
大沢 雅紀
ファンタジー
勇者の血を引きながら、戦闘力がないせいで偽勇者扱いされ、照明師として新たに召喚された勇者光司にこきつかわれていたライト。やっとの思いで魔王を倒し、国に凱旋したとき、身に覚えのない冤罪をかけられて奴隷に落とされてしまう。偽勇者として国中を引き回された後、故郷の村にもどされるが、そこには新たなダンジョンができていた……。勇者が魔王に転生するとき、すさまじい復讐の嵐が王国を襲う。魔王になってしまった勇者による復讐記
目次
連載中 全53話
2022年11月15日 08:51 更新
冤罪編
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と、勇者パーティーをクビになった【模倣】スキル持ちの俺は、最強種のヒロインたちの能力を模倣し無双する!
藤川未来
ファンタジー
主人公カイン(男性 20歳)は、あらゆる能力を模倣(コピー)する事が出来るスキルを持つ。
だが、カインは「モノマネだけの無能野郎は追放だ!」と言われて、勇者パーティーから追放されてしまう。
失意の中、カインは、元弟子の美少女3人と出会う。彼女達は、【希少種】と呼ばれる最強の種族の美少女たちだった。
ハイエルフのルイズ。猫神族のフローラ。精霊族のエルフリーデ。
彼女たちの能力を模倣(コピー)する事で、主人公カインは勇者を遙かに超える戦闘能力を持つようになる。
やがて、主人公カインは、10人の希少種のヒロイン達を仲間に迎え、彼女達と共に、魔王を倒し、「本物の勇者」として人類から崇拝される英雄となる。
模倣(コピー)スキルで、無双して英雄に成り上がる主人公カインの痛快無双ストーリー
◆◆◆◆【毎日7時10分、12時10分、18時10分、20時10分に、一日4回投稿します】◆◆◆
転生したら倉庫キャラ♀でした。
ともQ
ファンタジー
最高に楽しいオフ会をしよう。
ゲーム内いつものギルドメンバーとの会話中、そんな僕の一言からオフ会の開催が決定された。
どうしても気になってしまうのは中の人、出会う相手は男性?女性? ドキドキしながら迎えたオフ会の当日、そのささやかな夢は未曾有の大天災、隕石の落下により地球が消滅したため無念にも中止となる。
死んで目を覚ますと、僕はMMORPG "オンリー・テイル" の世界に転生していた。
「なんでメインキャラじゃなくて倉庫キャラなの?!」
鍛え上げたキャラクターとは《性別すらも正反対》完全な初期状態からのスタート。
加えて、オンリー・テイルでは不人気と名高い《ユニーク職》、パーティーには完全不向き最凶最悪ジョブ《触術師》であった。
ギルドメンバーも転生していることを祈り、倉庫に貯めまくったレアアイテムとお金、最強ゲーム知識をフルバーストしこの世界を旅することを決意する。
道中、同じプレイヤーの猫耳魔法少女を仲間に入れて冒険ライフ、その旅路はのちに《英雄の軌跡》と称される。
今、オフ会のリベンジを果たすため "オンリー・テイル" の攻略が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる