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04 僕と男と ※

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 男のペニスは、僕のモノとは全然違う。
 グロテスクで、使い込まれた大人の男のモノだった。
 これで誰かを喜ばせているんだ、そう思うと、途端に胸の辺りがつらくなった。
 

 男は着痩せするタイプだったらしく、予想より逞しい筋肉に覆われていて、あちこちに傷がある。 
 僕はそれらにひどく興奮した。

「あ、お、おい!」

 男の前に膝をつき、男が僕の頭を引き剥がす前に、男のペニスを口に含んだ。
 勢いよく飲み込み過ぎて、おぇっとなった。

 それでも、全然男のものを最後まで飲み込めていない。
 僕の嗚咽が男のペニスに刺激を与えたようで、引き剥がそうとする僕の髪を掴む手が少し緩んだ。
 

 口から出してぺろぺろと舐めたり、裏筋を舐め上げたり、口に含んだり。

 ちらりと見上げた男は、荒く息を吐いて僕を見下ろしていた。
 男の手が、僕を引き剥がすのでなく、ゆっくりと前へ押し出すようにし始める。
 手の動きに合わせて前後に口を動かし、舌を動かした。
 

 男のペニスは臭かった。
 男だって、僕だって、三日間洗っていない。
 でも、この生臭く咽るような匂いが、何故か愛しいと思ったんだ。

「はっ、腰動かしやがって」

 気が付いたら、僕のモノも完全に勃ち上がっていて、僕はゆるゆると腰を動かしていた。

 この熱を、僕も吐き出したい。
 もじもじしたまま、僕は目だけで男を見上げた。

「くそっ!」

 男が、一旦、僕の口を離させ、僕をベッドに横たえた。
 そして、自分も僕の隣に寝転ぶ。

 僕の目の前には、男のペニスがある。
 若干、身長差があるから、咥えるには伸びあがらないと届かない。
  
 その時、僕のペニスが温かく生ぬるいモノに包まれた。
 男の口に含まれたのだ。


「あっ……や、汚い……から」
「一緒だろうがよ。せっかく水があるっていうのに」
「んぁ、じゃ、拭いて、ん、から」
「無理だ、止まんねぇ」


 男が身を屈めてくれたので、僕も口に頬張り、男と同じように舌を使っていく。

 頭の中が痺れたと思った時は、射精していた。
 続いて、男の精液も僕の口に溢れ出す。
 男の生臭い白濁はどろりとしていて、大量だった。

「おい、吐き出せ。飲めねえだろ」
「ん、うぅ」

 男は僕のモノは飲み込んだようだった。
 二回目だから薄かったと言われて、顔が赤くなる。

 男に差し出された布に白濁を吐き出し、唇や顎に垂れた分を男が指で拭う。
 少し罰が悪そうな顔で僕を引き寄せると、僕の唇にちゅっと口を合わせてから、仰向けに寝転んだ自分の上に僕を乗せた。

 僕だって成人した男で、平均身長もある。
 でも、男は「重くねえよ、軽いもんだろ」と笑った。
 子どものように揺らされるのが恥ずかしくなった僕に、「恥ずかしがる観点が分からねえよ」と、男がもう一度キスをする。

 丁寧に体を拭い直してくれ、自分も残りの水でさっと拭う。
 それから、僕を抱き込むようにして、二人で眠りについた。

 その日から、僕と男は同じベッドで眠るようになった。





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